SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」169のターゲットをわかりやすく

SDGs

SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」169のターゲットをわかりやすく

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

SDGsには17の目標と169のターゲットが制定されています。

各目標の中に、10個程度のターゲットが存在します。

その中でも今回は、SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」の169のターゲットについてお話していきます!

この記事は、

  • 169のターゲットとは?
  • SDGsについてもっと詳しく知りたい

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください!

SDGsとは

SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。

また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。

そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成されており「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

そのためには、発展途上国だけでなく先進国も積極的に取り組まなければなりません。

まとめると、SDGsは「地球環境が破壊されていく中で、子どもや孫世代にいい地球環境を残せるように世界全体で目標を定め、共に力を合わせて達成していこう」ということです。

ざっくりまとめてしまいましたが、なんとなくそんな感じのことなんだなと理解していただけたら十分です!

※SDGsについては以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

目標6「安全な水とトイレを世界中に」

SDGsの17の目標の6つ目「安全な水とトイレを世界中に」です。

「安全な水とトイレを世界中に」では、「すべての人が安全な水源と衛生施設を利用できるようにすること」を目標としています。

ユニセフによると、世界で水道の設備がない暮らしをしている人は22億人トイレがなく野外排泄をしなければならない人は6億7300万人いると報告されています。

国連水資源報告書のよると、泥水を飲んで命を落とす子どもは年間180万人で、1日では4900人が亡くなっていると言われています。

水不足だけでなく、水の不衛生も大きな問題です。

※「安全な水とトイレを世界中に」については以下の記事に書いているので、ぜひ参考にしてください!

「安全な水とトイレを世界中に」のターゲット

「安全な水とトイレを世界中に」は、「6.1~6.6」と「6.a、6.b」の計8個のターゲットから構成されています。

ターゲットとは、目標をより細かく具体的に表したものです。

以下が「安全な水とトイレを世界中に」のターゲット一覧です。

6.12030年までに、全ての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。
6.22030年までに、全ての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、並びに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。
6.32030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
6.42030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
6.52030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。
6.62020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関連する生態系の保護・回復を行う。
6.a2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術を含む開発途上国における水と衛生分野での活動と計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
6.b水と衛生に関わる分野の管理向上における地域コミュニティの参加を支援・強化する。

「安全な水とトイレを世界中に」のターゲットは大きく5つに分けられます。

  1. 誰もが安全な水を使用できるようにする
  2. 衛生施設を作り、水が再利用できるようにする
  3. 国際的に協力し水の衛生・管理を行う
  4. 水に関わる生態系の保護・回復を行う
  5. 水に関するコミュニティを強化する

一つずつお話していきます。

1.誰もが安全な水を使用できるようにする(ターゲット6.1,6.4)

ターゲット6.1,6.4には、世界中のみんなが安全な水にアクセスでき水不足を解決することが書かれています。

未だに、水を確保するために遠くまで汲みにいかなければならない人や泥水や汚染された水しか使えていない人たちがいます。

ユニセフによると、6億6300万人が今もなお、安心して飲める水が身近になく池や川、湖、整備されていない井戸などから水を汲んでいるといいます。

また、その半数近くがサハラ以南のアフリカ諸国に集中しています。

安心・安全な水に世界中の誰もがアクセスできるようにすることが目標です。

2.衛生施設を作り、水が再利用できるようにする(ターゲット6.2,6.3)

ターゲット6.2,6.3には、下水施設・衛生施設を作り、水を再利用できるようにすることが書かれています。

衛生施設とはトイレのことで、世界にはトイレがなく野外排泄をしなければならない人が6億7300万人いると言われています。

下水施設や衛生施設がないと、汚染された水がそのまま海や川、湖に流れ出て水を汚すだけではなく、その水を飲み病気になるリスクが高まります。

また、トイレがないという理由で学校に通えない女児がいることも事実で、下水施設・衛生施設がないことは就学率にも影響しています。

3.国際的に協力し水の衛生・管理を行う(ターゲット6.5,6.a)

ターゲット6.5,6.aには、国際協力のもと、あらゆる水や衛生の管理を行い情報を共有することが書かれています。

地球表面積の7割を水が占めており、そのうちの97.5%が海水、2.5%が淡水です。

地球温暖化による気候変動や海面上昇、人口増加などで世界中の水資源をめぐる問題は深刻になってきています。

そのため、世界の国々で協力し水資源の管理や、開発途上国における水や衛生問題を解決していかなければなりません。

4.水に関わる生態系の保護・回復を行う(ターゲット6.6)

ターゲット6.6には、水辺や水に深く関わりのある生き物たちの生態系の回復と保護が書かれています。

世界中で海洋汚染や水質汚染によって、生物多様性が損害され水に関わる生き物の生きる場所や命を奪っています。

国際自然保護連合 (IUCN) が作成しているレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)によると、2020年では前年度と比較して絶滅危惧種が40種増加し、合計3716種となったことが報告されています。

生物多様性の多くが奪われていく中で、対策が必要な問題です。

5.水に関するコミュニティを強化する(ターゲット6.b)

ターゲット6.bには、水と衛生に関わるコミュニティを支援・強化することが書かれています。

地域コミュニティをはじめ、NPOやNGOなどの水に関わるコミュニティへの参加を支援・強化することが目的です。

より多くの人に世界中の水問題に興味を持ってもらい、活動を促進できるようにすることを目指しています。

まとめ

SDGs「安全な水とトイレを世界中に」のターゲットについてお話しました!

169のターゲットと聞くと「多い」と感じてしまいがちですが、1つの目標ごとに見ていくと実際そんなに多くも難しくもありません。

また、ターゲットを知っておくことで、SDGsの目標への理解や課題もより鮮明になります。

理解を深め、よりよい社会を一緒に作っていきましょう!

最後まで読んでだたきありがとうございました!

※「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」については以下の記事で書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!

タイトルとURLをコピーしました