SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」~世界と日本の取り組み事例~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」の世界と日本の取り組みについてお話していきます。
この記事は、
- SDGsについて知りたい
- SDGsの取り組みが知りたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
SDGsとは
そもそも「SDGsとは?」からお話していくので、すでに知っておられる方は飛ばしてください!
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標であり、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称のことです。
17のゴールと169のターゲット、232の指標から構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsは、前身である「MDGs」で残った課題や新たに出てきた課題を解決するために、世界共通の目標として定められました。
「持続可能な開発目標」と聞くと難しい感じがしますが、「地球環境を守りながら、あらゆる課題を解決していくための世界共通の目標」という認識で大丈夫です!
※SDGsやMDGsについて詳しく書いている記事もありますので、ぜひ参考にしてください!
目標15「陸の豊かさも守ろう」
SDGsには17の目標がありますが、目標15は「陸の豊かさも守ろう」です。
「陸の豊かさも守ろう」の目標の概要は、「持続可能な形で森林を管理し、砂漠化に対処し、土地の劣化を食い止め、逆転させるとともに、生物多様性の損失に歯止めをかけること」です。
地球は、海洋と陸地が7:3の割合で海洋面積の方が多い水の惑星です。
残り3割の陸地の上で私たち人間や動物、植物は生きています。
このまま、人間活動による破壊が続けば森林や動物、植物は居場所をなくし絶滅する恐れがあります。
なくなった自然を復活させ、生物多様性も守ることが目標になっています。
※生物多様性の重要性については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください!
現状
UNDP(国連開発計画)は、「地球の陸地の劣化は速く、毎年1200万ヘクタールの耕作可能な土地が消失している」と発表しています。
日本の本州の土地面積が約2280万ヘクタールなので、およそ本州の半分ほどの土地が毎年なくなっていることになります。
耕作可能な土地がなくなるということは、その土地の質が悪く植物が全く育たないことを意味しています。
また、IPBESの「生物多様性と生態系サービスに関するグローバルアセスメントレポート(2019)」によると、約100万種類の動植物が絶滅の危機に瀕していることが報告されています。
自然環境だけでなく、その影響が動植物にまで及んでいることがわかります。
※「陸の豊かさも守ろう」については以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!
世界と日本の取り組み事例
「陸の豊かさも守ろう」の世界と日本の取り組みについてそれぞれお話していきます。
世界
今回は、UNDP(国連開発計画)によって設立された「グリーン・コモディティ・プログラム」とスウェーデン企業「IKEA」の取り組みについてお話していきます。
【グリーン・コモディティ・プログラム】
グリーン・コモディティ・プログラムとは、2009年にUNDPによって地球に優しいクリーンな生産形態を目指すために設立されました。
このプログラムでは、
- 現地政府機関の人材育成
- 農家組織の強化
- 生物多様性保護を目指した農法への転換
- 必要資金のための小額の融資(マイクロクレジット)提供
などが行われています。
陸の豊かさも守りつつ、生産形態の改善を目指しています。
【IKEAの取り組み】
IKEAは、Climate Change(気候変動)、Sustainable Energy(再生可能エネルギーの促進)、Equality(平等)の3つに注力して取り組んでいます。
特に、Sustainable Energy(再生可能エネルギーの促進)では、使用する木材の77%をFSC認証取得のものやリサイクルされた木材から調達しており、2030年までに100%にするという目標を掲げています。
FSC認証とは、「Forest Stewardship Council(森林管理協議会)」が行う森林認証制度です。
環境に配慮しつつ、持続可能な生産方法で作られた木材に与えられます。
IKEAでは、アメリカのアラバマ州にあるFSC認証取得を予定している森林を購入し、ここの木材を長期的に使用するという発表がありました。
他にも、電力カットを実現する電球の販売や自然エネルギーを使用するなど、陸の豊かさのみならずSDGsへの貢献度が高い企業です。
日本
日本では、公益財団法人イオン環境財団が1991年から植樹活動を始めています。
2013年には1000万本を突破し、日本だけでなく海外でも植樹活動を行っています。
また他にも、フロムファーイースト株式会社は、カンボジアの荒地に木を植える「森の叡智プロジェクト」という取り組みを起こっています。
その他の企業の取り組みについては「外務省:JAPAN SDGs Action Platform」に掲載されています。
まとめ
「陸の豊かさも守ろう」の世界と日本の取り組み事例についてお話しました。いかがだったでしょうか?
私たちもできることから少しずつ行動して行きましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
※「平和と公正をすべての人に」については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひ参考にしてください!