SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」~世界と日本の取り組み事例~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」の世界と日本の取り組みについてお話していきます。
この記事は、
- SDGsについて知りたい
- SDGsの取り組みが知りたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
SDGsとは
そもそも「SDGsとは?」からお話していくので、すでに知っておられる方は飛ばしてください!
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標であり、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称のことです。
17のゴールと169のターゲット、232の指標から構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsは、前身である「MDGs」で残った課題や新たに出てきた課題を解決するために、世界共通の目標として定められました。
「持続可能な開発目標」と聞くと難しい感じがしますが、「地球環境を守りながら、あらゆる課題を解決していくための世界共通の目標」という認識で大丈夫です!
※SDGsやMDGsについて詳しく書いている記事もありますので、ぜひ参考にしてください!
目標14「海の豊かさを守ろう」
SDGsには17の目標がありますが、目標14は「海の豊かさを守ろう」です。
「海の豊かさを守ろう」の目標の概要は、「世界の海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用すること」です。
ごみやプラスチックが適切に処分されることなく。海に流れ出ることによって海洋生物や海の環境に大きな影響を与えています。
他にも、地球温暖化による氷河の減少や海面上昇でなくなると予想されている国もあります。
現状
McKinsey Sustainability(2015)によると、世界では毎年800万トンもの海洋プラスチックが海に流入していると推定されています。
また、現在の傾向のままでは海洋のプラスチックの世界量は、2025年までに2億5000万メートルトンになり、ほぼ倍増する可能性もあるといわれています。
そして、海へ流れ出た海洋プラスチックや海洋ごみは、魚や海洋生物がエサと間違えて食べ、エラや呼吸器に挟まっている恐れがあります。
実際に、ウミガメの甲羅にビニールが挟まっている写真がニュースやネットで大きく取り上げられたこともあります。
※「海の豊かさを守ろう」については以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!
世界と日本の取り組み事例
「海の豊かさを守ろう」の世界と日本の取り組みについてそれぞれお話していきます。
世界
今回は、海の生き物や環境に配慮した認証制度「海のエコラベル」と、イギリス政府とバヌアツ政府が共同で設立した海洋プラスチックごみ削減のための政府間協力イニシアチブ「Commonwealth Clean Oceans Alliance(CCOA)」の取り組みについてお話していきます。
【海のエコラベル】
海のエコラベルとは、MSC(Marine Stewardship Council)認証と呼ばれるもので、水産資源と環境に配慮し適切に管理された漁業で獲られた水産物に与えられるラベルです。
MSC認証(海のエコラベル)は、過剰漁獲などの有害な漁業から海や海洋生物を守るために存在しています。
MSC認証を得るには、以下の3つの原則からなる要求事項を満たさなければなりません。(参照:Marine Stewardship Council)
- 健全な状態にある水産資源のみを漁獲し
- 長期にわたって漁獲することができるように水産資源の適切な管理を行い
- ほかの種や広域な生態系への影響を最小限に抑えること
海の豊かさを守るためには、持続可能な漁業の実現も必要になります。
【CCOAの取り組み】
CCOAは、2018年にイギリスとバヌアツが共同で発表した、海洋プラスチック汚染対策のための「イギリス連邦クリーン・オーシャン同盟」です。
参加国は、
- マイクロビーズの使用禁止
- 再利用できないビニール袋の使用削減
- プラスチックごみの削減
などの対策を行うことが講じられています。
他にも、イギリスは世界に先駆けてマイクロビーズの使用を禁止していたり、ビニール袋に5ペンスの課金制度を導入していたりと、環境問題に対して積極的に取り組んでいます。
日本
日本でも、海の環境保全を意識した取り組みを行う企業が多くなりました。
その中の一つで、主に化粧品の製造・販売を行っている株式会社コーセーでは「SAVE the BLUE プロジェクト」という取り組みを行っています。
この取り組みは、絶滅の危機にあるサンゴの保全に力を注いでいるものです。
他にも、協和キリン株式会社では、清掃活動や資源循環を意識したプラスチックの使用するなど、海洋ごみや海洋プラスチックにも配慮した取り組みを行っています。
その他の企業の取り組みについては「外務省:JAPAN SDGs Action Platform」に掲載されています。
まとめ
「海の豊かさを守ろう」の世界と日本の取り組み事例についてお話しました。いかがだったでしょうか?
コロナ禍で海や川でバーベキューやキャンプをする方が増えたのと同時に、海洋ごみの増加が問題になっています。
ごみは適切に処分し、海洋生物や海の環境を傷つけないようにしていきたいですね。
できることから少しずつ行動して行きましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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※「陸の豊かさも守ろう」については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひ参考にしてください!