SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」~世界と日本の取り組み事例~

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SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」~世界と日本の取り組み事例~

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

この記事では、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」の世界と日本の取り組みについてお話していきます。

この記事は、

  • SDGsについて知りたい
  • SDGsの取り組みが知りたい

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください!

SDGsとは

SDGs17の目標

そもそも「SDGsとは?」からお話していくので、すでに知っておられる方は飛ばしてください!

SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標であり、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称のことです。

17のゴールと169のターゲット、232の指標から構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

SDGsは、前身である「MDGs」で残った課題や新たに出てきた課題を解決するために、世界共通の目標として定められました。

「持続可能な開発目標」と聞くと難しい感じがしますが、「地球環境を守りながら、あらゆる課題を解決していくための世界共通の目標」という認識で大丈夫です!

※SDGsやMDGsについて詳しく書いている記事もありますので、ぜひ参考にしてください!

目標13「気候変動に具体的な対策を」

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」

SDGsには17の目標がありますが、目標13は「気候変動に具体的な対策を」です。

「気候変動に具体的な対策を」の目標の概要は、気候変動とその影響に取り組むため、緊急の対策を取ることです。

気候変動とは、大気の平均状態が変化していくことで、地球のエネルギー源は太陽から受け取り大気圏及び海、陸、生態系などあらゆる形態に供給されてから宇宙空間に戻ります

この宇宙空間に戻るまでの地球上で起こるエネルギ-の流れを気候系と呼び、また大気の平均状態を気候と呼びます。

つまり、気候が様々な要因によって変動していることが気候変動です。

現状

気候変動とは、具体的にいうと気温の上昇・海水温度の上昇・氷河の減少・生態系の変化などがあげられます。

特に、地球全体の温度の上昇(地球温暖化)は、何年も前から解決すべき課題としてあげられています。

気象庁によると、「世界の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.72℃の割合で上昇している」と報告されています。

地球の平均気温が上がると、海水面上昇や生態系など様々な場面にも影響を及ぼします。

※「気候変動に具体的な対策を」については以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

世界と日本の取り組み事例

「気候変動に具体的な対策を」の世界と日本の取り組みについてそれぞれお話していきます。

世界

今回は、気候変動問題に関する国際的な枠組みである「パリ協定」とSDGsの達成度が高いフィンランドの取り組みについてお話していきます。

【パリ協定】(参照:外務省

パリ協定とは、2020年以降の気候変動問題(温室効果ガス排出削減など)の新たな国際枠組みです。

パリ協定は、2015年にパリで開かれた「国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)」で採択され、2016年に発足されました。

パリ協定では、以下のような長期目標を掲げています。

  • 世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える
  • 21世紀後半までに、温室効果ガスの排出を実質ゼロにする
  • 主要排出国を含む全ての国が削減目標を5年ごとに提出・更新

パリ協定の前身にあたる京都議定書では、温室効果ガス排出量削減の法的義務は先進国にのみ課せられていました。

しかし、パリ協定では先進国だけでなく、開発途上国を含む全ての参加国に排出削減の努力を求めています。

【フィンランドの取り組み】(参照:国立環境研究所

フィンランドの首都であるヘルシンキ市では、2030年までに二酸化炭素排出量を60%削減し、2035年までにカーボンニュートラルにすることを目指しています。

そのため、市は2019年6月から情報発信サイト「Think Sustainability」を立ち上げ、市民がサステナブルな選択ができるように基準を満たしているお店やサービスの情報を発信しています。

Think Sustainabilityで紹介されているお店やサービスは、17の基準のうち少なくとも10の項目を満たしています。

例えば、

  • 使用される電力の100%は自然エネルギーから供給される
  • メニューに複数のバランスのとれたヴィーガン料理がある
  • 施設で使い捨ての皿やカップ、調理器具、その他の食器を使用していない

以上のような基準を満たしているお店やサービスの情報を提供しています。

実際に2020年、フィンランドの地方自治体からの温室効果ガス排出量は、前年比で7.4%減少したと報告されており、フィンランドの気候変動に対する意識の高さがうかがえます。

日本

日本では、環境省が「2030年時点での温室効果ガス排出量を2013年度比で26%削減とする中期目標や、長期的目標として、2050年までに80%の温室効果ガス削減」を目指しています。

具体的には、電気自動車などの石油以外を燃料とする次世代自動車の普及LED照明の普及などがあります。

また、日本マクドナルドでは温室効果ガス排出量削減に向けて、省エネルギーシステムの開発に注力しており、独自の電気システムで無駄な電気を使用しない工夫を行っています。

他にも、FSC認証素材を使った包装の使用や食品リサイクルの促進、2018年からはハッピーセットのおもちゃの回収・リサイクルも行っています。

その他の企業の取り組みについては「外務省:JAPAN SDGs Action Platform」に掲載されています。

まとめ

「気候変動に具体的な対策を」の世界と日本の取り組み事例についてお話しました。いかがだったでしょうか?

何年も前から課題となっている気候変動問題。

ここ数年で、さらに解決するための動きが高まっています。

再生可能エネルギーの普及や持続可能な素材の使用、脱炭素社会に近づいていくために、私たちもできることから少しずつ行動していきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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