SDGs目標12「つくる責任つかう責任」~世界と日本の取り組み事例~

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SDGs目標12「つくる責任つかう責任」~世界と日本の取り組み事例~

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

この記事では、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」の世界と日本の取り組みについてお話していきます。

この記事は、

  • SDGsについて知りたい
  • SDGsの取り組みが知りたい

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください!

SDGsとは

SDGs17の目標

そもそも「SDGsとは?」からお話していくので、すでに知っておられる方は飛ばしてください!

SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標であり、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称のことです。

17のゴールと169のターゲット、232の指標から構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

SDGsは、前身である「MDGs」で残った課題や新たに出てきた課題を解決するために、世界共通の目標として定められました。

「持続可能な開発目標」と聞くと難しい感じがしますが、「地球環境を守りながら、あらゆる課題を解決していくための世界共通の目標」という認識で大丈夫です!

※SDGsやMDGsについて詳しく書いている記事もありますので、ぜひ参考にしてください!

目標12「つくる責任つかう責任」

SDGs目標12「つくる責任つかう責任」

SDGsには17の目標がありますが、目標12は「つくる責任つかう責任」です。

「つくる責任つかう責任」の目標の概要は、持続可能な消費と生産のパターンを確保することです。

つまり、最小限の資源でモノやサービスをつくりだし、消費者は最大限に利用することが目標になっています。

また、つくる過程や捨てる際にも、なるべく地球に負担をかけないようにすることも目指しています。

現状

産業革命後から主流になっている「大量生産・大量消費」の産業スタイルが地球環境に負担をかけている、と問題視されています。

生産時に発生する汚染物質や、ごみとして処分される際に発生する排気ガスなどは地球温暖化を加速させている原因の一つです。

他にも、まだ食べられるのに捨てられてしまう食料の多さも問題になっています。

これらは「食品ロス」と呼ばれ、日本では「一日一人当たりお茶碗一杯のご飯を捨てている」と言われています。

※食品ロスについては以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひ参考にしてください!

※「つくる責任つかう責任」については以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

世界と日本の取り組み事例

「つくる責任つかう責任」の世界と日本の取り組みについてそれぞれお話していきます。

世界

今回は、食品ロスが法律で禁止されているフランスと、ブロックでおなじみのLEGO社の取り組みについてお話していきます。

【フランスの取り組み】

フランスでは、2016年2月から「食品廃棄禁止法」という法律が施行されています。

この法律は、スーパーマーケットに対して売れ残った食品の廃棄を禁止し、生活困窮者に配給するか肥料や飼料にすることを義務付ける法律です。

違反した場合には、罰金や禁固刑などの罰則規定もあります。

他にも、同年3月に食品レスキューアプリ「too bood to go」がリリースされ、賞味期限が近い食品やパッケージが破損しているなどの理由で捨てられてしまう食品を、販売価格の3分の1で購入することができます。

このアプリ自体は、デンマークで創業されましたが、現在15ヵ国で展開されておりフランスでも利用されています。

【LEGO社の取り組み】

LEGO社では、2030年までにレゴブロックを持続可能な材料で作ることを目標にしています。

現在のレゴブロックは、石油を原料とするABS樹脂(プラスチック)が使われています。

プラスチック製品は、原材料が石油であることや焼却時に大量の二酸化炭素を排出すること、自然分解ができないなどの理由で地球温暖化や海洋汚染、気候変動の原因にもなっていることから、全世界で脱プラスチックの動きが高まっています。

そこで、LEGO社はレゴブロックの材料をサトウキビなどの植物を利用した植物性プラスチックの開発を行っています。

また2017年以降、エネルギー源は再生可能エネルギーのみ使用しており、包装紙もリサイクル原料を使うなどSDGs目標達成に大きく貢献しています。

日本

日本では、消費者庁が「エシカル消費」を推進するために、各地でイベントの開催や情報の発信などを積極的に行っています。

エシカル消費とは、直訳すると「倫理的な消費」という意味ですが、「法律で定められているわけではないが、社会や環境に配慮した消費行動」といった風に使われています。

フェアトレード商品や地産地消、認証マーク付きの商品などの購入は、エシカル消費につなげります。

また他にも、株式会社TBMでは石灰石を原料とした「LIXEX」の開発に成功し、持続可能な原料でプラスチックや紙の代替製品をつくることができます。

その他の企業の取り組みについては「外務省:JAPAN SDGs Action Platform」に掲載されています。

※エシカル消費については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひ参考にしてください!

まとめ

「つくる責任つかう責任」の世界と日本の取り組み事例についてお話しました。いかがだったでしょうか?

「つくる責任つかう責任」は、SDGsの目標の中で一番私たちに身近な達成目標だと思います。

消費者という立場で、何を選ぶのか。

価格や質以外にも、作られ方や原材料にも注目してもみるのも面白いですよ!

最後までご覧いただきありがとうございました!

※「気候変動に具体的な対策を」については以下の記事で書ているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!

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