SDGs目標12「つくる責任つかう責任」の原因と現状~私たちにできること~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、SDGs17の目標の1つ「つくる責任つかう責任」の原因と現状、私たちができることについてお話していきます!
この記事は、
- SDGsの目標「つくる責任つかう責任」ってなに?
- 私たちにできることはあるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
※他にもSDGsについての詳しい記事を書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
SDGsとは?
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。
また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。
そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成され「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
発展途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組まなければなりません。
SDGs 17の目標
SDGsには、17の目標が掲げられています。
- 目標1 貧困をなくそう
- 目標2 飢餓をゼロに
- 目標3 すべての人に健康と福祉を
- 目標4 質の高い教育をみんなに
- 目標5 ジェンダーの平等を実現しよう
- 目標6 安全な水とトイレを世界中に
- 目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 目標8 働きがいも経済成長も
- 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10 人や国の不平等をなくそう
- 目標11 住み続けられるまちづくりを
- 目標12 つくる責任つかう責任
- 目標13 気候変動に具体的な対策を
- 目標14 海の豊かさを守ろう
- 目標15 陸の豊かさも守ろう
- 目標16 平和と公正をすべての人に
- 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
今回は、この中の目標12「つくる責任つかう責任」についてお話していきます!
つくる責任つかう責任
この目標の概要は、「持続可能な消費と生産のパターンを確保すること」です。
「モノやサービスを作り出すうえで使う資源を最小限に抑え、消費者は最大限に活用すること」を目標としています。
大量生産・大量消費の産業パターンを考え直す必要があり、生産者と消費者の両方が「つくる責任」も「つかう責任」を果たしていかなければなりません。
では、世界の産業廃棄物の現状からお話していきます!
※「つくる責任つかう責任」の169のターゲットについて書いている記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
世界の産業廃棄物の現状
世界では、食糧廃棄物と産業廃棄物が問題視されています。
食糧廃棄物問題は、食品ロスともいわれ世界の飢餓人口が減らない原因にもなっています。
「つくる責任つかう責任」は、食品ロスの解決だけではなく、再生可能エネルギーの開発・活用や商品の生産過程でリサイクル資源を使用するなど生産物を効率良く使うことも目標としています。
この記事では、主に生産過程・産業廃棄物についてお話していきます。
※食品ロスについては以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
産業廃棄物の原因
生産過程・産業廃棄物が増える原因は、
- 大量生産・大量消費
- ゴミとして廃棄される
- リサイクル資源の活用ができていない
一つずつお話していきます。
大量生産・大量消費
大量生産を行うメリットは、利益を追求するために大量に原材料を仕入れることでコストが削減できることです。
産業革命後に先進国をはじめ、開発途上国でも取り入れられてきました。
そして、大量生産のために工場化やシステム化された生産パターンは、エネルギー源として多くの化石燃料を消費します。
大量生産は、生産過程で産業廃棄物を生み出し多くの化石燃料を消費するだけでなく、「安かったから捨ててもいいや」といった消費行動・習慣を生み出してしまいます。
大量生産・大量消費は、消費者にモノを買い替える習慣をつけさせてしまうことで、より多くの産業廃棄物を出すことになります。
ゴミとして廃棄される
2019年、世界で廃棄されるゴミの量は約21億トンだと言われています。
ゴミは捨てられると、その多くは焼却されたり埋め立て地にうめられリサイクル資源として再利用されません。
特に、プラスチックごみは世界でも問題になっており、プラスチックごみの削減と再利用は大きな課題になっています。
※プラスチックごみ問題については以下の記事に書いているので、興味ある方はぜひご覧ください!
リサイクル資源の活用ができていない
日本のプラスチックをはじめとするゴミの分別回収は世界でもトップクラスです。
また、日本のプラスチックごみのリサイクル率は84%と発表されており、こちらも世界の中では高い方です。
しかし、プラスチックごみを次にモノを作りだす資源として利用している割合は23%と、実際にはそんなに高くありません。
リサイクル資源を活用できていないことが、産業廃棄物が減らない原因になっています。
産業廃棄物による影響
生産過程・産業廃棄物による影響は2つあります。
- 化石燃料の枯渇
- 環境破壊
一つずつお話していきます。
化石燃料の枯渇
多くの産業でモノを作り出す時に、大量の化石燃料が消費されます。
工場の機械を使う時やプラスチック製品を作り出す時には、石油や石炭が使われます。
化石燃料を使用した
化石燃料は有限で限界があることについては、もうみなさんもご存じかと思います。
このまま化石燃料を使い続ければ、いずれはなくなってしまいます。
環境破壊
ゴミを燃やした時や埋め立てた時に発生する二酸化炭素やフロンなどの有害物質がオゾン層を破壊し地球環境を破壊しています。
また、工場を作るために森林が伐採されたり水質汚染が進むことも問題視されています。
少しでも地球環境にいい生産の仕方や消費の方法を生み出すことが大切になっていきます。
※地球温暖化については以下の記事に書いているので、ぜひ参考にしてください!
私たちにできること
私たちにできることを4つ紹介します。
- ゴミを正しく分別する
- 再生可能エネルギーを利用する
- リサイクル品を選ぶ
- 食品ロスを減らす
一つずつお話していきます!
1.ゴミを正しく分別する
ゴミを正しく分別するだけで、リサイクル率が高まります。
例えば、ペットボトルを捨てるときには以下の手順できちんと分別しましょう!
- キャップを外す
- ラベルを剥がす
- 飲み切り、軽くすすぐ
- つぶして捨てる
特に、ペットボトルはリサイクル資源として活用される確率が高いので、ペットボトルだけでも正しく分別しましょう!
2.再生可能エネルギーを利用する
エネルギーを使う側として、再生可能エネルギーを選ぶという選択肢もあります。
今では、SDGsの取り組みの一つとして、再生可能エネルギーを取り入れている企業も多くあります。
再生可能エネルギーを供給している電力会社も増えているので、家庭でも選びやすくもなりました。
また、太陽光発電で自家発電を行っていると災害が起こった時にも、電力が使えるというメリットもあります。
日本でも、家庭での再生可能エネルギーが推奨されているので、これを機に考えてみるのもおすすめです!
3.リサイクル品を選ぶ
リサイクル資源で作られたモノや、中古品やおつとめ品を選ぶことも使う側の責任になります。
特に、新型コロナウイルスの影響もあり食品や地産物が大量に余ってしまっているのが現状です。
現在では、おつとめ品や余ってしまいそうなものを安く販売しているサービスがたくさんあるので、買い物をする際の選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
4.食品ロスを減らす
この記事では、食品ロスについてお話していませんが「つくる責任つかう責任」の目標を達成するためには、食品ロスを減らすことは必要です。
食品ロスを減らすためには、
外食時 | 自炊時 |
などがあげられます。
また、余裕があればお店や地方の食品ロス製品を買うこともおすすめです!
まとめ
SDGs17の目標の1つ「つくる責任つかう責任」についてお話しました!いかがだったでしょうか?
モノを買う時に、捨てる際のことまではなかなか考えられませんよね。
しかし、これからはつくる側もつかう側も捨てるときのことを考えながら商品やサービスを生み出していく必要があります。
どう作られてどう消費されていくか、つかう側の私たちもできるだけ考えていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
※「気候変動に具体的な対策を」については以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!