SDGs目標5「ジェンダーの平等を実現しよう」の原因と現状~私たちにできること~

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SDGs目標5「ジェンダーの平等を実現しよう」の原因と現状~私たちにできること~

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

この記事では、SDGs17の目標の1つ「ジェンダーの平等を実現しよう」の原因と現状、私たちができることについてお話していきます!

この記事は、

  • SDGsの目標「ジェンダーの平等を実現しよう」ってなに?
  • 私たちにできることはあるの?

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください!

※他にもSDGsについての詳しい記事を書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!

SDGsとは?

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SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。

また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。

そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成され「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

発展途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組まなければなりません。

SDGs 17の目標

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SDGsには、17の目標が掲げられています。

  • 目標1 貧困をなくそう
  • 目標2 飢餓をゼロに
  • 目標3 すべての人に健康と福祉を
  • 目標4 質の高い教育をみんなに
  • 目標5 ジェンダーの平等を実現しよう
  • 目標6 安全な水とトイレを世界中に
  • 目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 目標8 働きがいも経済成長も
  • 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 目標10 人や国の不平等をなくそう
  • 目標11 住み続けられるまちづくりを
  • 目標12 つくる責任つかう責任
  • 目標13 気候変動に具体的な対策を
  • 目標14 海の豊かさを守ろう
  • 目標15 陸の豊かさも守ろう
  • 目標16 平和と公正をすべての人に
  • 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう

今回は、この中の目標5「ジェンダーの平等を実現しようについてお話していきます!

ジェンダーの平等を実現しよう

この目標の概要は、「ジェンダー平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図ること」です。

エンパワーメントとは「権限を与える・自信を与える」といった意味です。

「ジェンダーの平等を実現しよう」では、女性の意見や意思がもっと尊重される世の中にすることを目標としています。

男女不平等をなくし、男性も女性も同じ力が発揮できるようにするための「ジェンダーの平等を実現しよう」です。

では、世界の男女不平等の現状からお話していきます。

※「ジェンダーの平等を実現しよう」の169のターゲットについて書いている記事もあるので、ぜひ参考にしてください。

世界の男女不平等の現状

世界では、男性よりも女性の方が貧困や教育格差、暴力、妊娠や出産による死亡率などで苦しんでいる人口が多いと言われています。

例えば、「女性よりも男性の方が労働賃金が高い」、「世界の中等教育の就学率が男子が65%なのに対し、女子は55%」、「女性の3人に1人が性暴力の被害者」など、女性が男性と対等な立場ではないことが現実です。

開発途上国だけでなく先進国でも、女性が男性よりも弱い立場に位置付けられています。

先進国といわれている日本のジェンダーギャップ指数(世界経済フォーラムが男女格差を「経済」「教育」「健康」「政治」の4つの分野をデータ化したもの)で測られた順位は、156カ国中120位という結果でした。(ジェンダーギャップ指数2021年報告書)

男女格差は現在も世界中で存在しており、解決のために取り組んでいかなければなりません。

男女不平等の原因

男女不平等にはあらゆる要因がありますが、3つ取り上げてお話します。

  • 歴史的背景
  • 宗教的背景
  • 文化的背景

一つずつ詳しくお話していきます。

歴史的背景

男女不平等は、昔から存在しています。

昔は、男性が狩猟にいき、女性が家を守ることが一般的でした。

この頃の慣習から派生して、現在でも仕事は男性が、家事や育児は女性がするものと考えられているのが一般的です。

その場合、女性は「働きたくても働けない」「キャリアアップができない」などの仕事に対する差別を強く感じていたり、「家事や育児」に対する不満も大きいというアンケート結果が出ています。

文明や科学が発展しても、歴史の名残はなかなか改善されないようです。

宗教的背景

イスラム教のシャリア法ヒンドゥー教、ダウリー制度では、女性が男子よりも身分が低いとされています。

シャリア法に基づいてイスラム教国の国内法は作られていますが、その中には「女性の権利を制限したり、女性を従属的な立場に置く法律」が多く存在しています。

また、ヒンドゥー教の聖典にも女性に関する様々な記述がされており、それは「女性の性格を一方的に悪いものと決め付けた上で女性に従属の道を強要している」ことが書かれています。

インドのダウリー制度とは、「女性が結婚する際に多額のお金を持参させ、女性にお金による付加価値をつけないと結婚ができない」という制度です。

このように宗教的な背景から、女性の立場は男性よりも低く扱われてしまっているのです。

文化的背景

特に、男女差別が強い国や地域では、女性や女の子が家のこと全般や子どもの世話などをしなければいけないため、家事をするだけで一日が終わります。

また貧困の地域では、男性が出稼ぎに行かないとお金が稼げないため、必然的に女性が家を守らないといけません。

歴史的背景と同じで、その土地や地域の文化が根強く残っています。

男女不平等による影響

不平等による影響は、

  • 教育
  • 雇用機会
  • 暴力

などの他にも様々なところにもでています。

教育

教育に関しては、「世界の中等教育の就学率が男子のが65%なのに対し、女子は55%」という調査結果が出ています。

この結果から、女性は男性よりも教育が受けられていないことがわかります。

未だに、「女性は家にいるから教育は受ける必要がない」と考えている国や地域があることが原因です。

また他にも、「女子トイレがないなどの教育施設の設備が不十分であること」「貧困により女子に教育を受けさせる余裕がない」などの理由で、女性は男性よりも教育を受ける機会が少なくなっています。

雇用機会

女性は男性よりも雇用の機会が与えられないことが多いです。

例えば、大学の医学部の入試試験で、合格点を超えているにも関わらず女性だから不合格にする行為が日本でもありました。

「女性は結婚すると働かなくなるから」「女性には能力がないから」などといった理由で雇用や雇用の機会が与えられません。

その結果、世界の労働人口のうち半数以上が男性女性は3分の1にとどまっています。

暴力

女性は男性よりも力が弱いため、暴力や性的暴力の対象とされてしまいます。

「女性の3人に1人が性暴力を受けたことがある」というデータもでており、女性の暴力・性暴力被害は後を絶ちません。

日本でも、セクハラや暴行をうけたニュースなど目にすると思います。

特に、貧困や未成年での結婚が多い地域では、女性の身分が低く暴力・性暴力が多い傾向にあります。

男女差別は、教育や雇用などの面だけでなく女性の身体的・精神的に与えるダメージが大きく、解決していかなければならない問題です。

私たちにできること

私たちができることは主に4つです。

  1. 現状を知る
  2. 情報を発信する
  3. 身近な人と話し合う
  4. 臆せずチャレンジする

一つずつ詳しくお話していきます。

1.現状を知る

「現在、世界で男女不平等の国や地域がどのくらいあるのか」「男女不平等の何がいけないのか」「どういう影響があるのか」など疑問に思ったことはどんどん調べてください。

何事もまずは知ることが大切です!

正しい情報や新しい情報は、各国際機関で発信されています。

正しい情報を知ることで、課題点や改善点が見つかり行動しやすくなります。

世界のことでも日本のことでもいいので、たくさん調べてみてください。

2.情報を発信する

インプットするだけでなく、アウトプットすることで自分自身でも気づく点や、疑問に思う点が出てきます。

TwitterやInstagramなどで流れてきた情報を拡散したり、自分で情報をまとめて発信してみましょう!

一人でも多くの人に興味を持ってもらうことで、世界を変えるきっかけになります。

情報を自分で止めずに拡散していくことも、世界を良くしていくために大切なことです。

3.身近な人と話し合う

家族や恋人、友達同士でも「男女不平等ってどう思う?」「日本って男女平等だと思う?」など話し合ってみましょう。

学校や職場、コミュニティの中などの身近なところでも男女不平等だと感じる場面は少なくないと思います。

時代が変わっていく中で、女性の社会的地位もどんどん上がってきていますが、男性と女性で違うところもあるのも事実で、どこまでが男女差別になるのか曖昧な点もあります。

何が男女差別にあたるのか、何をされると不快な気持ちになるのかを明確にするためにも話し合いは大切です。

まずは、身近なところから改善できたらいいですね!

4.臆せずチャレンジする

男性でも女性でも、どんどん色々なことにチャレンジしていきましょう

女性の雇用機会が少ないのは事実ですが、だからといって諦める必要もありません

あなた自身が努力することで、周りや会社の考え方を変えることができるかもしれませんし、あなたの頑張りを見て他の人の頑張るきっかけにもなれます。

自分自身の中にも、「女性だから家事をしなくちゃいけない」「男性だから仕事で成果を出さなくてないけない」のようなしがらみがあるかと思います。

周りを変えるにはまず自分からです。性別なんて関係なしに何でもチャレンジしていきましょう。

※世界と日本の取り組みについては以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

SDGs17の目標の1つ「ジェンダーの平等を実現しよう」についてお話しました。いかがだったでしょうか?

ジェンダーに関する課題はたくさんありますが、まずは自分自身や自分の周りから変えていけるように頑張りましょう!

情報を集めたり発信したり、話し合ったりなど何か大きなことをする必要はありません。

まずは自分のできることから、取り組んでいきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

※「安全な水とトイレを世界中に」については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!

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