SDGs目標5「ジェンダーの平等を実現しよう」169のターゲットをわかりやすく

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SDGs目標5「ジェンダーの平等を実現しよう」169のターゲットをわかりやすく

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

SDGsには17の目標と169のターゲットが制定されています。

各目標の中に、10個程度のターゲットが存在します。

その中でも今回は、SDGs目標5「ジェンダーの平等を実現しよう」の169のターゲットについてお話していきます!

この記事は、

  • 169のターゲットとは?
  • SDGsについてもっと詳しく知りたい

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください!

SDGsとは

SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。

また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。

そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成されており「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

そのためには、発展途上国だけでなく先進国も積極的に取り組まなければなりません。

まとめると、SDGsは「地球環境が破壊されていく中で、子どもや孫世代にいい地球環境を残せるように世界全体で目標を定め、共に力を合わせて達成していこう」ということです。

ざっくりまとめてしまいましたが、なんとなくそんな感じのことなんだなと理解していただけたら十分です!

※SDGsについては以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

目標5「ジェンダーの平等を実現しよう」

SDGsの17の目標の5つ目「ジェンダーの平等を実現しよう」です。

「ジェンダーの平等を実現しよう」では、「ジェンダー平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図ること」を目標としています。

エンパワーメントとは「権限を与える・自信を与える」といった意味です。

女性は男性よりも貧困や教育格差、暴力、妊娠や出産による死亡率などで苦しんでいる人口が多いと言われています。

そのため「ジェンダーの平等を実現しよう」では、女性の意見や意思がもっと尊重される世の中にすることを目標としています。

※「ジェンダーの平等を実現しよう」については以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

「ジェンダーの平等を実現しよう」のターゲット

「ジェンダーの平等を実現しよう」は、「5.1~5.6」と「5.a~5.c」の計9個のターゲットから構成されています。

ターゲットとは、目標をより細かく具体的に表したものです。

以下が「ジェンダーの平等を実現しよう」のターゲット一覧です。

5.1あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5.2人身売買や性的、その他の種類の搾取など、全ての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
5.3未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
5.4公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、並びに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
5.5政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
5.6国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、並びにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。
5.a女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、並びに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。
5.b女性の能力強化促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
5.cジェンダー平等の促進、並びに全ての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。

「ジェンダーの平等を実現しよう」のターゲットは大きく4つに分けられます。

  1. 女性や女児に対して、精神的・身体的な差別をなくす
  2. 女性の社会的地位を向上させる
  3. 性に関する正しい知識を知る機会を作る
  4. ジェンダーの平等を実現するため改革を行う

一つずつお話していきます。

1.女性や女児に対して、精神的・身体的な差別をなくす(ターゲット5.1~5.3)

ターゲット5.1~5.3には、女性と女児に対するあらゆる精神的・身体的な差別をなくすことが書かれています。

「女性よりも男性の方が労働賃金が高い」、「世界の中等教育の就学率が男子が65%なのに対し、女子は55%」、「女性の3人に1人が性暴力の被害者」など女性が男性と対等な立場ではないことが現実です。

歴史や文化的な背景の名残によって、女性や女児が不当に扱られないようにすることが目的です。

2.女性の社会的地位を向上させる(ターゲット5.4,5.5)

ターゲット5.4,5.5には、女性の社会進出や社会的地位を向上させることが書かれています。

経済発展が進む中で女性の働き方やライフスタイルも変化しています。

厚生労働省によると、日本の「令和元年の女性の労働力人口は、3058万人と前年に比べ44万人増加した」と発表されています。

女性の社会進出や社会的立場を向上させるために、国が支援することが目標として掲げられています。

3.性に関する正しい知識を知る機会を作る(ターゲット5.6)

ターゲット5.6には、性に関する権利や知識にアクセスできるようにすることが書かれています。

日本では、学習指導要領に性教育が含まれており学校でも性に関する授業を行っています。

しかし実際、高校生に性に関する理解度を問うた調査によると、正答率の平均は3割と低い結果が報告されています。

また、厚生労働省によると「平成29年度の20歳未満の人工妊娠中絶件数は14128件」と発表されていて、これらは性に関する知識が乏しかったからだと考えられます。

世界には学校に通えていない子どもたちも存在し、彼らが性に関する正しい知識を身につける場は多くありません。

そのため、どこでも誰でも性に関することを調べられるようにアクセスする場を確保することが目標となっています。

4.ジェンダーの平等を実現するため改革を行う(ターゲット5.a~5.c)

ターゲット5.a~5.cには、ジェンダーの平等を実現するために各国がそれぞれ法や規則の改革を行うことが書かれています。

女性がよりもっと社会に出やすくなるように国をあげて支援していくことが書かれています。

国によっては、未だに女性の立場が低くなっている法律が存在します。

そのような法律は改革し、男女平等の社会を作り出していく動きがこの目標に掲げられています。

まとめ

SDGs「ジェンダーの平等を実現しよう」のターゲットについてお話しました!

169のターゲットと聞くと「多い」と感じてしまいがちですが、1つの目標ごとに見ていくと実際そんなに多くも難しくもありません。

また、ターゲットを知っておくことで、SDGsの目標への理解や課題もより鮮明になります。

理解を深め、よりよい社会を一緒に作っていきましょう!

最後まで読んでだたきありがとうございました!

※「安全な水とトイレを世界中に」については以下の記事で書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!

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