SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」169のターゲットをわかりやすく

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SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」169のターゲットをわかりやすく

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

SDGsには17の目標と169のターゲットが制定されています。

各目標の中に、10個程度のターゲットが存在します。

その中でも今回は、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」の169のターゲットについてお話していきます!

この記事は、

  • 169のターゲットとは?
  • SDGsについてもっと詳しく知りたい

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください!

SDGsとは

SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。

また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。

そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成されており「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

そのためには、発展途上国だけでなく先進国も積極的に取り組まなければなりません。

まとめると、SDGsは「地球環境が破壊されていく中で、子どもや孫世代にいい地球環境を残せるように世界全体で目標を定め、共に力を合わせて達成していこう」ということです。

ざっくりまとめてしまいましたが、なんとなくそんな感じのことなんだなと理解していただけたら十分です!

※SDGsについては以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

目標4「質の高い教育をみんなに」

SDGsの17の目標の4つ目「質の高い教育をみんなに」です。

「質の高い教育をみんなに」では、「すべての人に包摂的で質の高い教育を確保し、生涯学習を促進すること」を目標としています。

世界の学校に通えていない子どもや若者は約3億300万人(2018年)にのぼります。

また、学校に通えていても教材不足や教員不足、教育の質が低いなどの理由で約6億人以上の子どもが読み書きや計算を習得していないと言われています。

これからの社会や経済を発展させていくためには若い人たちの力が必要になってきます。

誰もが平等にチャンスを与えられ才能を発揮するために、みんなが質の高い教育を受けられる環境づくりが目標となっています。

※「質の高い教育をみんなに」については以下の記事に書いているので、ぜひ参考にしてください!

「質の高い教育をみんなに」のターゲット

「質の高い教育をみんなに」は、「4.1~4.7」と「4.a~4.c」の計10個のターゲットから構成されています。

ターゲットとは、目標をより細かく具体的に表したものです。

以下が「質の高い教育をみんなに」のターゲット一覧です。

4.12030年までに、全ての子供が男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
4.22030年までに、全ての子供が男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
4.32030年までに、全ての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
4.42030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
4.52030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子供など、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
4.62030年までに、全ての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。
4.72030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
4.a子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
4.b2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、並びにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。
4.c2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員研修のための国際協力などを通じて、質の高い教員の数を大幅に増加させる。

「質の高い教育をみんなに」のターゲットは大きく5つに分けられます。

  1. 世界中の子どもが質の高い初等教育・中等教育を受けられるようにする
  2. 誰もが教育及び職業訓練を受けられるようにする
  3. 若者や成人の識字率・計算能力の向上及び労働者数の増加
  4. 持続可能な開発への貢献
  5. 開発途上国への国際協力

一つずつお話していきます。

1.世界中の子どもが質の高い初等教育・中等教育を受けられるようにする(ターゲット4.1,4.2,4.a)

ターゲット4.1,4.2,4.aには、世界中の子どもが性別や家庭環境を理由に教育が受けられない状況をなくし、誰もが初等・中等教育を受けられる環境を作ることが書かれています。

2018年にユニセフが発表した報告書によると、世界で学校に通っていない6歳~14歳(初等教育就学年齢~中等教育前期の学齢期)の子どもの数は1億2100万人いると報告されています。

大体、現在の日本の人口にあたる子どもたちが学校に通えていないのです。

貧困や紛争、自然災害など様々な理由で学校に通うことができていません。

子どもたちが安心して学校に通えるような環境づくりが目標になっています。

2.誰もが教育及び職業訓練を受けられるようにする(ターゲット4.3,4.5)

ターゲット4.3,4.5には、誰もが質の高い教育及び職業訓練が受けられる環境を作ることが書かれています。

2018年時点で、15~17歳(高等学校学齢期)の約1億3800万人が学校に通っていないと報告されています。

15~17歳の子どもの約3人に1人が学校に通っていないことになります。

そこで性別や障害の有無を問わず、平等に教育や職業訓練が受けられるようにすることが目標と掲げられています。

3.若者や成人の識字率・計算能力の向上及び労働者数の増加(ターゲット4.4,4.6)

ターゲット4.4,4.6には、若者や成人が識字率と計算能力を身に付けられるようにすることとスキルを持った若者や成人を増やすことが書かれています。

ユニセフの調査(2011年〜2016年における成人の識字率)によると、世界平均78%という結果が発表されています。

また、最も識字率が低い国ではたった15%です。

文字の読み書きや四則演算の基本的な計算ができないと仕事を選ぶことができず、5歳未満児の死亡率も高くなる傾向があります。

働きがいのある仕事を選べるようにするためにも識字率と計算能力を身に付けられるようにする必要があります。

4.持続可能な開発への貢献(ターゲット4.7)

ターゲット4.7には、教育を通して持続可能な開発への理解と貢献を促進させることが書かれています。

日本では、SDGsが学習指導要領や幼稚園教諭の試験に組み込まれていたりと教育現場で持続可能性について考える機会が増えました。

そもそも、SDGsは子どもや孫の世代にも豊かな自然環境、あらゆる種族が共存していける世界を残すことを目的としているので、今後の発展のためにも子どもたちに伝える必要があります。

5.開発途上国への国際協力(ターゲット4.b,4.c)

ターゲット4.b,4.cには、開発途上国に技術的支援を行い、教育の質をあげるために協力することが書かれています。

開発途上国では学校に通えないだけでなく、通えていたとしても教員不足や指導力不足で質の低い教育を受けている場合があります。

特に、ICT機器や情報の扱い方などに関する知識や技術が乏しい点は、先進国が協力し教員の能力を向上させるなどの支援を行うことを目標としています。

まとめ

SDGs「質の高い教育をみんなに」のターゲットについてお話しました!

169のターゲットと聞くと「多い」と感じてしまいがちですが、1つの目標ごとに見ていくと実際そんなに多くも難しくもありません。

また、ターゲットを知っておくことで、SDGsの目標への理解や課題もより鮮明になります。

理解を深め、よりよい社会を一緒に作っていきましょう!

最後まで読んでだたきありがとうございました!

※「ジェンダーの平等を実現しよう」については以下の記事で書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!

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