SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」169のターゲットをわかりやすく

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SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」169のターゲットをわかりやすく

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

SDGsには17の目標と169のターゲットが制定されています。

各目標の中に、10個程度のターゲットが存在します。

その中でも今回は、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の169のターゲットについてお話していきます!

この記事は、

  • 169のターゲットとは?
  • SDGsについてもっと詳しく知りたい

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください!

SDGsとは

SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。

また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。

そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成されており「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

そのためには、発展途上国だけでなく先進国も積極的に取り組まなければなりません。

まとめると、SDGsは「地球環境が破壊されていく中で、子どもや孫世代にいい地球環境を残せるように世界全体で目標を定め、共に力を合わせて達成していこう」ということです。

ざっくりまとめてしまいましたが、なんとなくそんな感じのことなんだなと理解していただけたら十分です!

※SDGsについては以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

目標3「すべての人に健康と福祉を」

SDGsの17の目標の3つ目「すべての人に健康と福祉を」です。

「すべての人に健康と福祉を」では、「あらゆる年齢のすべての人の健康な生活を確保し、福祉を増進すること」を目標としています。

乳児から高齢者までの誰もが整って医療・福祉制度を利用できるようにするとともに、予防可能な感染症や死亡率を下げ多くの人が健康的な生活を送れるようにすることが目標です。

世界銀行と世界保健機関(WHO)によると、世界人口の約半分基礎的な保健医療サービスを利用できずに予防可能な病気で命を落としています

また、5歳未満で命を落とす子どもは年間約500万人にのぼり、その多くは開発途上国の子どもたちです。

誰もが健康的な生活を送れるようにするためには、多方面から改善しなければいけません。

※「すべての人に健康と福祉を」については以下の記事に詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

「すべての人に健康と福祉を」のターゲット

「すべての人に健康と福祉を」は、「3.1~3.9」と「3.a~3.d」の計13個のターゲットから構成されています。

ターゲットとは、目標をより細かく具体的に表したものです。

以下が「すべての人に健康と福祉を」のターゲット一覧です。

3.12030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
3.2全ての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、 2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
3.32030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。
3.42030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
3.5薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
3.62020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
3.72030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスを全ての人々が利用できるようにする。
3.8全ての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。
3.92030年までに、有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。
3.a全ての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。
3.b主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特に全ての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。
3.c開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。
3.d全ての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。

「すべての人に健康と福祉を」のターゲットは大きく6つに分けられます。

  1. 妊婦と子どもの死亡率を下げる
  2. 予防・治療可能な感染症及び感染症以外の死亡率を下げる
  3. 薬物やアルコールなど物質乱用の防止・治療
  4. 交通事故や汚染物質による死亡率を下げる
  5. 誰もが医療制度を利用できるようにする
  6. 各国で協力し、主に開発途上国の医療開発を支援する

一つずつお話していきます。

1.妊婦と子どもの死亡率を下げる(ターゲット3.1,3.2)

ターゲット3.1,3.2には、妊婦と子どもの死亡率を下げることが書かれています。

WHO(世界保健機関)によると、世界の妊産婦死亡数は年間30万3000人5歳未満の子どもの死亡数は年間500万人と報告されています。

予防可能な病気や医療で対処可能であるのに亡くなるケースを減らし、大幅に死亡者数を削減することを目標としています。

2.予防・治療可能な感染症及び感染症以外の死亡率を下げる(ターゲット3.3,3.4)

ターゲット3.3,3.4には、予防可能な感染症の対処と感染症以外の病気にも対応し死亡率を下げることが書かれています。

エイズ、結核、マラリアは三大感染症と言われており毎年多くの人の命を奪っています。

国連によると「2015年のHIV感染者数は3700万人である」と報告されており以前よりも減っているとはいえ、未だに感染者が多いのが現状です。

また、多くの感染症は原因や対処法がほとんど知られているため、対応が急がれています。

そして、感染症以外(がんや心臓病、精神病など)の病気での死亡者数を減らすことも目標としています。

3.薬物やアルコールなど物質乱用の防止・治療(ターゲット3.5)

ターゲット3.5には、薬物やアルコールなど健康を害する恐れのある物質の乱用を予防・治療することが書かれています。

薬物やアルコールは、交通事故や家庭内暴力といった他者へのリスクも高く死亡例も少なくありません。

摂取者への健康被害と他者への二次被害を防ぐためにも、各国で規制の見直しや予防策が考えられています。

4.交通事故や汚染物質による死亡率を下げる(ターゲット3.6,3.9)

ターゲット3.6,3.9には、交通事故による死亡者数と有害な汚染物質による死亡者数を減らすことが書かれています。

WHOが発表した2016年の統計に基づいた2018年版「Global Status Report on Road Safety」によると、世界で年間135万人が交通事故で命を落としていることが報告されています。

また、PM2.5やオゾンなどの大気汚染による早期死亡者数は年間880万人と発表されています。

どちらも深刻な問題でありながら、予防・改善が見込める問題でもあります。

5.誰もが医療制度を利用できるようにする(ターゲット3.7,3.8)

ターゲット3.7,3.8には、性別や年齢、人種関係なく誰もが医療にアクセスできるようにすることが書かれています。

世界銀行と世界保健機関によると、世界人口の約半分が基礎的な保健医療サービスを利用できずに予防可能な病気で命を落としていることが報告されています。

特に、妊婦や子どもが整った医療を受けられずに亡くなるケースが多く、問題視されています。

そのため、予防・治療可能な病気で亡くなる人口を減らせるように誰もが医療を受けられるようにすることが目標として掲げられています。

6.各国で協力し、主に開発途上国の医療開発を支援する (ターゲット3.a~3.d)

ターゲット3.a~3.dには、各国で健康に関する条約を強化するとともに開発途上国への医療開発を支援することが書かれています。

SDGsの理念である「地球上に誰一人取り残さない」ためにも、先進国と開発途上国が協力しなければいけません。

開発の遅れている開発途上国に対し先進国から資金や技術、情報などの支援を行い、誰もが医療にアクセスできるようにしていくことが目標です。

まとめ

SDGs「すべての人に健康と福祉を」のターゲットについてお話しました!

169のターゲットと聞くと「多い」と感じてしまいがちですが、1つの目標ごとに見ていくと実際そんなに多くも難しくもありません。

また、ターゲットを知っておくことで、SDGsの目標への理解や課題もより鮮明になります。

理解を深め、よりよい社会を一緒に作っていきましょう!

最後まで読んでだたきありがとうございました!

※「質の高い教育をみんなに」については以下の記事で書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!

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