畜産が及ぼす環境破壊問題とは?原因と影響についてわかりやすく解説

環境問題

畜産が及ぼす環境破壊問題とは?原因と影響についてわかりやすく解説

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

この記事では、畜産が地球環境に及ぼす影響についてお話ししていきます。

私たちが普段食べている牛や豚、鶏などを育てる「畜産」。

実は、環境問題とも深い関わりがあります。

この記事は、

  • 畜産の現状とは?
  • 畜産と環境問題って?
  • 畜産がなぜ環境破壊に繋がるの?

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください。

畜産とは

そもそも畜産とは、Wikipediaによると以下のように記されています。

畜産(ちくさん)は、動物のうち家畜家禽繁殖飼育または肥育し、乳製品皮革など畜産物を得て生活に役立てる産業である。飼育する動物が水棲生物である場合は養殖と呼ぶことが一般的である。畜産を営む農家は特に、畜産農家、または畜産家と呼ばれる。

Wikipedia

つまり、「人間が牛や豚、鶏などの動物を育てて商品として売る産業」が畜産です。

食用になったり衣類になったりと、私たちの生活のあらゆる場面で動物が商品として扱われているところを目にすると思います。

その商品になる動物を家畜といい、家畜を育てて売って生活をすることを畜産といいます。

次に、畜産の歴史についてお話します。

畜産の歴史

日本の肉食の歴史は、旧石器時代からと言われています。

この時には、家畜(人間が動物を従えること)の文化はなく、野生のシカやウサギを狩って食べていました。

やがて、人間が野生動物を手なづけることができるようになり、家畜を飼育する「畜産」の文化が始まり、犬・羊・ヤギ・豚・牛・鶏の順で家畜化されました。

もともと、昔は肉を食べるために危険をおかして狩猟をしなければいけませんでした。

しかし、家畜を囲いの中で飼育することができるようになったことで、危険をおかしてまで狩猟をしなくても安定的に食料を確保することができるようになりました。

これが畜産の始まりです。

その後、明治時代から本格的に畜産業が発展し現在にいたります。

では、現在の畜産はどのような状況なのでしょうか。

畜産の現状

飼育頭数

日本の家畜牛頭数は、農林水産業によると以下のように記されています。(令和3年現在)

平成28年から戸数は減少していますが、飼育数は増加傾向にあります。

畜産を営む家庭は減っているが、一家庭あたりの飼育している数は年々増えているということになります。

飼育環境

みなさんは家畜の飼育と聞いてどんな様子をイメージしますか?

このような広々としたところで育てられていると思いますか?

よくテレビやメディアで取り上げられてるのはこのような姿ですよね。

しかし、実際はこのような飼育をされているところは多くありません。

特にアメリカなどの国では、狭いゲージに何匹もいれられ、太陽も浴びれない室内で飼育されているのがほとんどです。

では、本題の「なぜ畜産が地球環境に影響を与えているか」についてお話していきます。

畜産が地球環境に影響を与えている理由

家畜を飼育するためには、場所・エサや水などの食料・排せつ物の処理が必要となってきます。

これらを確保する過程で、畜産は地球環境に影響を与えています。

以下の4つを取り上げてお話していきます!

  1. 森林伐採
  2. 地球温暖化
  3. 水質汚染
  4. 貧困問題

1.森林伐採

現在もなお、家畜の放牧地に使うためや、飼料を作るのに使うために森林伐採が行われています。

そして地球の陸地の26%が、放牧地に使われているといわれています。

また、1990年から2010年にかけて世界の熱低雨林が62%消失し、南米の熱帯雨林の40%は牛を育てるために破壊されました。

畜産が発展していくにつれ、森林や自然の資源がなくなっているのです。

2.地球温暖化

2018年には、760億頭の家畜が飼育されています。

世界人口のおよそ11倍です。

そして、家畜のおならやげっぷ、排せつ物に含まれるメタンガスはCO2の21倍、温暖化が進と言われています。

畜産から排出されるCO2やメタンガスは全体の18%を占め、車や飛行機・列車などから排出される量と匹敵すると言われています。

畜産の規模が大きくなるほど、地球温暖化が進んでしまいます。

3.水質汚染

家畜の排せつ物を放流させることにより、細菌が増え水質汚染につながります。

適切に処理されれば問題はないのですが、技術や情報の乏しい国や地域では処理が難しいのが現状です。

私たちが使う生活水に影響が出るだけでなく、生態系の破壊にまでつながるリスクがあります。

4.貧困問題

現在、世界で作られている穀物の半分は、家畜のエサになっています。

これらが人間の食料として供給されれば、約100億人をまかなうことができるともいわれています。

また家畜の食料となる穀物は、貧困層が多い国で作られており、彼らは家畜を育てるエサを作っていることになります。

途上国で作られたエサは先進国の人々が食べる家畜に使われているのです。

水についても、全世界の淡水の27%が家畜に使われています。

水不足や飢餓に苦しむ人に提供されるべき水や食料を家畜に使ってしまっているのです。

まとめ

畜産とは?から畜産が及ぼす環境問題についてお話しました。

畜産の環境問題については世界で議論されており、多くの解決案も出されています。

その解決案の一つとして、できるだけ肉食を減らそうという動きもあります。

実際に私も、週に1回はヴィーガン生活をしていますし、過去にヴィーガン食を好んで食べていた時もありました。

みなさんもできるところから地球にやさしい暮らし方を一緒に探していきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

※ヴィーガン生活については以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください。

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