サステナビリティとは?今日から取り組める身近な環境問題対策を紹介!
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、最近よく耳にするサステナビリティについてお話していきます。
近年、SDGsや持続可能性、サステナブルなどといった言葉がニュースや広告でよく使われるようになりました。
「サステナブル」とは一体どういう言葉なのでしょうか。
この記事は、
- サステナビリティってなに?
- サステナブルっていつできたの?
- 今日から私たちができることはあるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
サステナビリティの語源
サステナビリティ(Sustainability)の語源は、英語で「維持する・持続する」の意味の「Sustain」と、「能力」という意味の「Ability」の二つの意味を足したものです。
Sustainability(サステナビリティ)= Sustain(維持する・持続する)+ Ability(能力)
つまり、持続する能力という意味から日本語は「持続可能性」と訳されています。
また、似ている言葉でサステナブル(Sustainable)もありますが意味はほとんど一緒です。
サステナブル(Sustainable)は、形容詞で使われ「持続可能な」という意味です。
サステナビリティ(Sustainability)は、名詞で使われ「持続可能性」という意味です。
なので両者の意味は変わらず、使い方が違うだけです。
続いて、サステナビリティについて説明していきます。
サステナビリティとは?
ここでは、サステナビリティについてもっと詳しくお話していきます。
サステナビリティ(持続可能性)についてウィキペディアによると、
持続可能性(じぞくかのうせい、英: sustainability)とは、一般的には、システムやプロセスが持続できることをいうが、環境学的には、生物的なシステムがその多様性と生産性を期限なく継続できる能力のことを指し、さらに、組織原理としては、持続可能な発展を意味する。すなわち、人間活動、特に文明の利器を用いた活動が、将来にわたって持続できるかどうかを表す概念であり、エコロジー、経済、政治、文化の4つの分野を含むものとされる。経済や社会など人間活動全般に用いられるが、特に環境問題やエネルギー問題について使用される。この概念は「ブルントラント報告」(国連環境と開発に関する世界委員会、1987年)[1]で提起された。
Wikipedia:持続可能性
以上のように説明されています。
少し難しいので、ざっくり言うと「地球の自然や生態系を壊すことのないように、産業やサービス、消費のあり方を考えていこう」ということです。
もう少し具体的な内容を伝えるためにも、歴史にさかのぼってお話していきます。
地球に人類が誕生してから
地球に人類が誕生したのは、およそ700万年前のアフリカです。
人間は、類人猿→猿人→原人→旧人→新人と進化をとげてきました。
あらゆる過程で進化や退化を繰り返し、現在の私たちにいたります。
現在の私たちにいたるまでに文明や産業も発達していきました。
人間の生活が豊かになっていくにつれて、森林伐採や大量生産するための工場化など、地球環境に少しずつダメージを与えていってしまっていたのです。
世界の平均気温
そして、私たちの生活を豊かにする産業やサービスが発展することで、地球温暖化という新たな課題がでてきました。
気象庁によると、
2020年の世界の平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は+0.34℃で、1891年の統計開始以降、2番目に高い値となりました。世界の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.72℃の割合で上昇しています。また、最近の2014年から2020年までの値が上位7番目までを占めています。
気象庁:世界の年平均気温
と言われています。
車や公共の施設、便利なモノなどを生み出す過程で、多くの温室効果ガスを排出し地球に負荷をかけてきました。
このまま地球の温暖化が続けば、異常気象や海面上昇などが起こり、人間が地球に住むことができなくなります。
※地球温暖化については以下の記事で書ているので、ぜひ参考にして下さい。
サステナビリティの誕生
そして、地球環境の破壊が問題視されるようになり「サステナビリティ」という概念がうまれました。
1987年「環境と開発に関する世界委員会」で公表した報告書「Our Common Future」の中心的な考え方として「持続可能な開発(Sustainable Development)」が提唱されています。
ここで持続可能な開発とは、「将来のニーズを満たす能力を損なうことがないような形で、現在の世界のニーズも満足させること」と定義されています。
つまり、「地球環境の多様性や生産性を失うことなく、未来の子どもたちにも地球を残せるように生産システムを見直していく」ということです。
地球環境問題については、30年以上前から話し合われていきました。
そして、2015年9月の国際サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」がサステナビリティをさらに身近なモノにしました。
※SDGsについては以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください。
私たちが今日から取り組めること
私たちが今日から取り組めるサステナビリティについて5つお話していきます!
- マイ〇〇〇を持ち運ぶ
- ごみのリサイクルを心がける
- 食品ロスを減らす
- モノを長く使う
- 動物性食品を食べる回数を減らしてみる
一つずつ詳しく説明していきます。
1.マイ〇〇〇を持ち運ぶ
マイボトル・マイカップ・マイストロー・マイバッグなどを使うことで、ペットボトルやプラスチック製品を使う回数が少なくなります。
プラスチック製品は化石燃料から作り出されており、化石燃料は燃やす際に多くの二酸化炭素を排出します。
なので、プラスチック製品の使用を減らすことができれば二酸化炭素の排出量を減らすことに繋がり、サステナブルな行動の一つです。
特に、マイバックは2020年7月から有料化にもなったので持ち歩いてる方が多いのではないでしょうか。
スターバックスなど、マイカップを持ち込むと割引になるカフェもあるのでマイカップ・マイボトルを使うとお得になる機会も多いのでおすすめです。
2.ごみのリサイクルを心がける
ごみはきちんと分別すれば、新しく資源として使われます。
牛乳パックがトイレットペーパーになったり、ペットボトルは繊維になったりとごみをきちんと分別するだけで新たな資源の確保に繋がります。
日本では各自治体のゴミの分別がしっかりしているからリサイクル率は高いのでは?と思われているのではないでしょうか。
しかし、日本のリサイクル率は約20%(環境省)と言われており、世界の中でも低い水準です。
一人ひとりがごみの分別を心がけるだけで、サステナブルな社会に一歩近づきます。
3.食品ロスを減らす
食べ残しや賞味期限切れなどで、本来なら食べれていた食べ物を捨ててしまうことを「食品ロス」といいます。
日本の食品ロス量は年間646万トンで、年間一人当たりの食品ロス量は51kgと言われています(消費者庁:食品ロス削減関係参考資料)。
一人あたり、1年間で51kgということは1日で約140gの食品を捨てていることになります。
軽くお茶碗1杯分を毎日捨てていることと同じです。
また、ゴミの約40%が生ごみであることから、食品ロスを減らすことでゴミの量も減らすことができます。
食材を買いすぎないようにしたり、正しい保存方法を調べたりして食品ロスを減らしていきたいですね。
※食品ロスについては以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください。
4.モノを長く使う
モノを長く使うだけで、地球にやさしい暮らし方になります。
最近では、必要最低限のモノしかもたない「ミニマリスト」もよく耳にするようになりました。
モノを持たないことで、着る服を悩む時間が減ったり、部屋が常に片付いていたりといいことがたくさんあります。
ひとつのモノを長く使うことで、自然と節約になっていたり、モノに愛着がわいたりと地球環境以外にもメリットがあります。
※ミニマリストについては以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください。
5.動物性食品を食べる回数を減らしてみる
動物性食品を食べる回数を減らすことで、サステナブルな暮らしになります。
牛や豚などの家畜が育てられている過程で、たくさんの資源や土地が使われています。
家畜のエサとして使われている食料を人間に供給すると、約100億人まかなうことができると言われているほど畜産で使用されている資源は膨大です。
また、ヴィーガンやベジタリアンといったお肉や魚などを食べない生活をしている人もたくさんいます。
私も1ヵ月間ヴィーガン生活をしたことがあるのですが、意外とおいしい料理が多くて楽しく生活ができました。
週に一度でも動物性食品を食べない日を設けることもサステナブルな暮らしになります。
※畜産の環境破壊やヴィーガンについては以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください。
まとめ
サステナビリティの語源から、私たちが今日からできることについてお話しました。
サステナビリティとは「持続可能性」のことで、「地球の環境や多様性、生態系を守りつつ、生産性も失わないような産業システムをつくる」ということです。
今回あげたこと以外にも、私たちが今すぐできるサステナブルのことはたくさんあるので、一緒に取り組んでいきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。