世界のレジ袋事情は?レジ袋有料化が成功した海外の取り組みとは

レジ袋 サステナビリティ

世界のレジ袋事情は?レジ袋有料化が成功した海外の取り組みとは

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

この記事では、世界のレジ袋事情についてお話していきます。

日本では、2020年7月からレジ袋の有料化が導入されました。

では、世界の国々のレジ袋はどうなっているのでしょうか。

この記事は、

  • 海外のレジ袋事情が知りたい
  • レジ袋有料化で成功した国って?

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください。

世界のレジ袋事情

レジ袋

2018年7月時点で、国連はレジ袋を有料化または禁止した国は127か国であることを報告しています。(参照※1)

地域種別国・地域
アジア課税・有料化
禁止令
台湾、ベトナム、中国、インドネシア、イスラエル
バングラデシュ、ブータン、中国、インド、モンゴル、スリランカ、イスラエル
アフリカ課税・有料化
禁止令
ボツワナ、チュニジア、ジンバブエ
コートジボワール、エチオピア、ケニア、セネガル、ソマリア、南アフリカ、ウガンダ、タンザニア 等
オセアニア 課税・有料化
禁止令
フィジー
パプアニューギニア、バヌアツ、マーシャル諸島、パラオ
中南米課税・有料化
禁止令
コロンビア
アンティグア・バーブーダ、コロンビア、ハイチ、パナマ、ベリーズ
ヨーロッパ課税・有料化
禁止令
ベルギー、チェコ、デンマーク、アイルランド、イタリア、マルタ、オランダ、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア 等
イタリア、フランス

多くの国が日本より先にレジ袋に制限をかけています。

また、世界で一番初めにレジ袋を禁止した国は「バングラディッシュ」です。

バングラディッシュでは、大きな洪水の際に排水システムを詰まらせたことがきっかけで2002年からレジ袋を禁止しています。(※2)

なぜレジ袋を有料にするのか

レジ袋に規制がかかった理由は、プラスチックゴミを減らすため環境問題に対しての意識を高めることです。

環境省によると、世界全体で毎年約800万トンものプラスチックゴミが海洋へ流出していると言われています。(※3)

そして、2050年には海洋に漂うプラスチックは魚の重さを上回ると予想されています。

他にもプラスチックゴミに関する環境問題は多くあり、それらの問題を解決する一つの策として「レジ袋有料化」が始まりました。

海外でレジ袋有料化に成功した国って?

ビニール袋

レジ袋を有料化して成功したドイツ、イギリス、オランダの3ヵ国についてお話していきます。

ドイツ

ドイツでは、ヨーロッパ全体で「2025年までに1人当たりの年間ビニール袋使用枚数を40枚にする」政策が決まったことをきっかけに、2016年7月から「2018年までにビニール袋の80%を有料化する」という法律が施行されました。

その後、2015年には1人当たりの年間レジ袋使用枚数は68枚でしたが、2016年には45枚になり、そして2017年には29枚となりました。(※4)

ドイツ全体では、プラスチック製レジ袋の利用数が2015年の48億枚から2018年には16億枚にまで削減することに成功しています。

さらに。2022年1月からはレジ袋の配布を禁止する「容器包装廃棄物法」が施行される予定で、レジ袋の削減がより一層強化されます。

イギリス

イギリスでは、2015年からレジ袋の有料化をはじめ、レジ袋の利用率を95%削減することに成功しています。

2014年には一人当たり年間レジ袋の使用数が140枚だったのに対し、2020年には4枚にまで減少しました。(※5)

さらに有料化を導入して以来、イギリスの海岸で見つかるプラスチック製レジ袋の数が60%以上減少していることも明らかになっています。(※6)

そして、2021年5月21日からレジ袋を5ペンス(約7円)から10ペンス(約14円)の値上げが開始されています。

オランダ

オランダでは、2016年1月からレジ袋を有料化にしてから、94%の人がスーパーにマイバックを持っていくようになったという結果が報告されています。

2015年と比較すると、2018年には一人当たりのレジ袋の使用量が80%減少、廃棄されるレジ袋も60%減少しています。(※7)

オランダの有料レジ袋は1枚約30円で販売されていますが、この有料化に対して国民の多くが「問題ない」と考えているといいます、

まとめ

いちごと袋

世界のレジ袋事情についてお話しました。

世界の多くの国で有料化や禁止などの規制が行われています。

日本よりも早くレジ袋に関する規制を行っている国では、国民の環境問題に対する意識が高い印象があります。

私たちもレジ袋に限らず、できることから少しずつ行動していきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

参照

※1 Legal Limits on Single-Use Plastics and Microplastics: A Global Review of National Laws and Regulations

※2 BBC NEWS「Plastic bag backlash gains momentum

※3 環境省「レジ袋チャレンジ

※4 DIE RHEINPFALZ紙「Verbrauch von Plastiktüten in Deutschland geht zurück

※5 DEFRA「Plastic carrier bag sales slashed by more than 95% since 5p charge introduced

※6 DEFRA「War on plastic waste stepped up with extension of plastic bag charge

※7 Government of the Netherlands「Ban on free plastic bags

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