LEGO社のSDGsの取り組みが面白い!サステナビリティを意識した商品作り
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、LEGO社のSDGsへの取り組みについてお話していきます。
LEGO社といえば、子どもにも大人にも人気のあるレゴブロックをつくっている会社です。
そしてSDGsへの取り組みを積極的に行っている会社でもあります。
この記事は、
- LEGO社のSDGsの取り組みが知りたい
- サステナブルなレゴブロックって何?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
v90年もの歴史があるLEGO社
LEGO社は1932年にデンマークで設立され、現在のレンガ型のレゴブロックが発売されたのは1958年です。(参照※1)
2000年には英国玩具小売業協会から「20世紀最高の玩具」に選ばれるほど、発売から60年以上たった今でも愛され続けている商品です。
世界中から愛されているおもちゃメーカーが、2015年9月に国連でSDGsが採択されてから「レゴの素材を2030年までに持続可能な資源由来の素材にする」ことを目標に掲げました。
SDGsへの取り組み
LEGO社では、SDGsの中でも特に「目標4:質の高い教育をみんなに」と「目標12:つくる責任つかう責任」への取り組みが積極的に行われています。
※「質の高い教育をみんなに」と「つくる責任つかう責任」については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
LEGO社の目標
LEGO社では、「Children(子ども)」「Environment(環境)」「People(人)」の3つの分野でそれぞれ目標を掲げています。
【Children】
- 地域社会と子どもたちとを繋げる
- レゴブロックを通じた学びを提供する
- 武力紛争や自然災害地域に住む家族や子どもたちへの支援をする
- 遊び場のない子どもたちに遊びの場を提供する
【Environment】
- レゴブロックを人から人へと循環させる
- 2030年までにすべてのレゴ製品を持続可能な素材で作る
- 2025年までに持続可能な包装紙ですべての商品を提供する
- 100%再生可能エネルギーを使用する
【People】
- 多様性を受け入れる職場づくり
- 家族にも優しい職場づくり
- 女性や女の子が活躍できる場を提供する
取り組み内容
包装をリサイクル可能な素材に
元々、レゴブロックは使い捨てプラスチックで包装し販売されていましたが、2018年から再利用素材を使用した包装紙での販売を開始しました。
2018年に使われていたのは「ブリスター」と呼ばれる、中身が見えるように一部が透明になっている包装紙です。
透明部分には再生プラスチックを使用していますが、最終的には「ブリスター」を廃止する予定になっています。
その後、2020年にはプラスチック製の小売バックを廃止し、紙製バックが使われています。
また現在、レゴの箱に使われている段ボールは約75%が再利用素材でできており、レゴブロックの包装紙および使用されている紙はすべてリサイクルが可能な素材が使われています。
さらに2021年からは、レゴの内袋に使われているビニール袋もリサイクル可能な紙袋に変えていく方針で段階的に導入されます。
そして、包装紙を作るための材料もFSC認証を取得している木材を使っており、積極的にサステナビリティに取り組んでいます。
サトウキビからレゴパーツを
2018年から、サトウキビを原料としたレゴパーツの販売を開始しました。
LEGO社はサトウキビから耐久性・柔軟性のあるポリエチレンを作り、植物由来のプラスチックからレゴパーツを作成しています。
サトウキビから作られたレゴパーツは、主に葉っぱや樹木などの「植物」のパーツに使われており、現在では100種類以上のパーツに使用されています。
植物由来のプラスチックは石油からできたプラスチックよりも強度が弱いため、ブロックではなくレゴパーツに使用しているようです。
ペットボトルからレゴブロックを
2021年には、リサイクルされたペットボトルを使ったレゴブロックの試作品を発表しました。
現在はまだ開発中の商品ですが、従来のレゴブロックに似せるために何度もテストを行っているそうです。
LEGO社は2020年からの3年間でサステナビリティへの取り組みに最大4億ドル(約444億円)を投じる計画を発表しており、LEGO社は今後もサステナブルな取り組みを行っていく予定です。
まとめ
LEGO社のSDGsの取り組みについてお話しました。
LEGO社では、商品の素材や生産過程、使用した後のことも考えて作られています。
商品だけでなく包装紙や段ボールもリサイクル素材を使っていたり、新たに生み出される素材も持続可能な方法で製造された原料を使うなど、徹底的に取り組まれています。
ペットボトルでできたレゴブロックの完成が楽しみですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参照
※1 LEGOホームページ(https://www.lego.com/ja-jp/aboutus)