エコビレッジで持続可能な暮らしを実現!海外と日本のエコビレッジを紹介
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、エコビレッジについてお話していきます。
コミュニティ内で持続可能な暮らしを実現している「エコビレッジ」。
海外だけでなく日本にもエコビレッジがあります。
この記事は、
- エコビレッジとは?
- 持続可能な暮らしって?
- 海外や日本の事例が知りたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
エコビレッジとは
エコビレッジとは、「グローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GlobalEcovillageNetwork:GEN)」によると以下のように定義されています。
地元の人々の参加型プロセスを通じて、再生の4つの分野(社会、文化=世界観、エコロジー、経済、全体のシステムデザイン)の道筋を意識的に街全体のシステムをデザインしている意図的なコミュニティのこと。
出典:GlobalEcovillageNetwork(About us|Global Ecovillage Network Japan)
つまり、住民同士が支えあい、持続可能な暮らしを追及している地域・コミュニティが「エコビレッジ」です。
エコビレッジは現在、世界各地15,000ヵ所に広がっていると言われています。(参照※1)
エコビレッジには大きく分けて4つの特徴があります。
- 自給自足
- 再生可能エネルギー
- 独自の経済圏
- 持続可能なコミュニティ形成
1.自給自足
- 環境負荷の少ない有機栽培で自給自足
- 地産地消で農作物の販売
2.再生可能エネルギー
- 化石燃料に頼らない太陽光、水力、風力発電を利用
- 雨水や排水の再利用
- コンポストトイレやリードベッドなどによる汚水処理
3.独自の経済圏
- 住民同士で物々交換
- 必要最低限の生活費を稼ぐ
- 地域通貨やコミュニティ通貨を利用しているところも
4.持続可能なコミュニティ形成
- 地域の伝統や文化を尊重
- 住民間の積極的な交流
海外のエコビレッジ
海外のエコビレッジの実例を紹介します。
デンマーク「Munksgard(ムンクスゴー)」
世界で一番古いエコビレッジが「ムンクスゴー」です。
現在は、5つの住居区画に計100戸約250人が暮らしています。
近い年代の方が気兼ねなく交流できるからという理由で住居区画は年代別に分かれており、全員が集まれるコモンハウスも設置されています。
住民同士がコミュニケーションを取り合い、お互いの困りごとなどを自然と解決しているようです。
デンマーク「Svabholm(スヴァンホルム)」
スヴァンホルムは、430ヘクタールの敷地の中に農地やカフェ、食堂、保育園が備え付けられています。
広大な農地を使って自給自足の暮らしを築いています。
また、スヴァンホルムの特徴に一つに、収入の80%を収めるという仕組みがあります。
収めたお金は、結婚のときにお祝い金や年金が支給される仕組みに役立っているようです。
スコットランド「Findhorn(フィンドホーン)」
フィンドホーンは、スコットランドの北端に位置するエコビレッジです。
現在、フィンドホーンは財団として運営されており、700~800人近くが独自のコミュニティを形成しています。
また、スピリチュアルを軸とした自然との共生、人の繋がりを学ぶ場としても世界各国から人が集まります。
毎年4,000以上の宿泊客を迎え入れ、フィンドホーンの考えを広めているそうです。(※3)
アメリカ「Eco Village at Ithaca(エコビレッジ・イサカ)」
イサカは、1991年にニューヨーク州で初めて作られたエコビレッジです。
イサカでの暮らしから出る二酸化炭素量は、アメリカの一般家庭よりも70%も少ないんだそう。
エコビレッジでは、建物のデザインや道具・車などのシェアの仕方、エネルギー削減や再利用、リサイクルの方法など、あらゆることを話し合って決めます。
億劫にも感じるエコビレッジの仕組みですが、住んでいる方からするとメリットの方が多いんだとか。
インド「Auroville(オーロヴィル)」
世界最大のエコビレッジと呼ばれているのは、南インドに位置する「オーロヴィル」です。
理想郷とも言われ、インド政府やユネスコから環境実験都市として支援を受けている理想都市でもあります。
面積は約20平方km、世界約35か国2500人以上の住人が100を超えるコミュニティの中で暮らしています。
世界中から観光客も訪れ、小物の販売なども行っているそう。(※4)
日本のエコビレッジ
日本にもエコビレッジが存在します。
熊本「三角エコビレッジ サイハテ」
熊本県のサイハテ村は、2011年11月11日からスタートしたエコビレッジです。
「お好きにどうぞ」をテーマにした自由なコミュニティなんだそう。
創造性に満ちた独自のスタイルで既存の概念にとらわれないコミュニティを追求しています。
ベンチャー企業とのコラボ企画があったり、宿泊や体験などもできるようです。(※5)
まとめ
エコビレッジについてお話しました。
エコビレッジ内では、環境のこと考えるだけでなく人との繋がりも大切にしているところばかりです。
そして、人と自然との共存を目指し、独自のコミュニティが形成されています。
日本ではまだ少ないですが、今後増えていくかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参照
※1 eco village Yoichi HP(https://ecovillage.greenwebs.net/index.html)
※2 GlobalEcovillageNetwork(About us|Global Ecovillage Network Japan)
※3 FINDHORN FOUNDATION「FINDHORN ECOVILLAGE」(https://www.ecovillagefindhorn.com/index.php/46-findhorn-ecovillage/137-findhorn-foundation)
※4 Auroville「Auroville in brief」(https://auroville.org/page/brief)
※5 SAIHATE media(https://saihate.life/about/)