サステナブルキャンプって?環境負荷を減らして地球に優しいキャンプを実践!
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、サステナブルキャンプについてお話していきます。
アウトドアブームで家族でも一人でも楽しむ人が多くなったキャンプ。
一見、環境に負荷を与えそうなキャンプですが、サステナブルな方法もあるんだとか。
この記事は、
- サステナブルキャンプって?
- キャンプを始めてみたい
- キャンプのゴミを減らしたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
キャンプで環境負荷がおこる行動
2020年のキャンプ人口は約610万人と発表されており、ひとりで楽しむキャンプ「ソロキャンプ」が流行語になるなど、近年は空前のキャンプブームです。(参照※1)
しかし、キャンプ人口が増えるとともにキャンプ場でゴミを持ち帰らない人が増えるなどといった問題も発生しています。
自然の中で行うキャンプでは、行動次第で環境を破壊してしまう恐れがあります。
では、どういった行動が環境破壊に繋がるのかについてお話していきます。
地面の上に直接火をつける「直火」による影響
キャンプを行う際に最も気をつけなければいけないのは火の扱い方です。
火の扱い方を間違えれば、環境だけでなく自分自身や他人にも危険が及びます。
特に、地面に直接火をつける「直火」には気をつけなければいけません。
直火は適切な環境と正しい知識があれば問題のない行動で、以前は直火ができるキャンプ場が多くありました。
しかし、近年では直火を禁止しているキャンプ場が多く、火を扱う際は焚き火台を使用するのがほとんどです。
直火が禁止されたのには、以下のような理由があります。(※2)
- 芝生や地面を守るため
- 後始末が行われていない
- 木の根元での直火
などといった行動がキャンプ人口が増加するとともに多くみられたため、現在ではほとんどのキャンプ場で直火が禁止されています。
芝生や地面を守るため
直火は、高温の熱がそのまま地面に届くため、植物の根まで焼くことができます。
高温で焼かれた地面には、植物が消え、新たに生えることもありません。
そうなると、キャンプ場の景観が悪くなるため、キャンプ場の見た目をよく保つためにも直火が禁止されています。
後始末が行われていない
地面に炭や木などを焼却してはいるものの、片づけずにそのまま放置して帰る利用者が増えたそうです。
火を消したつもりでいても、風で燃えカスが飛んだり火種が残っている恐れもあります。
こういったマナー違反が危険であると判断され、直火を禁止したキャンプ場が多くあります。
木の根元で直火
日陰だからと言って木の根元で直火を行っていた方がいたそうです。
木の根元が焼けたり根元付近の土が焼けると、木が腐ってしまい倒木する恐れがあります。
そのため、やむおえず木を伐採しなければいけないこともあり、直火を禁止したキャンプ場もあります。
直火が禁止されていない場所でも、安全に行うためには焚き火台を用意しておいた方が良いと言えるでしょう。
合成洗剤で食器を洗う
バーベキューやアウトドア飯で使った食器を合成洗剤で洗う行為は、環境にとても負荷がかかります。
汚水を処理する施設があるキャンプ場ではそこまで問題になりませんが、山の奥のキャンプ場や、ましてや川で食器を洗う時には合成洗剤の使用が直接川の水を汚すことになります。
実際、過去に合成洗剤が原因で「泡公害」や「富栄養化」といった問題が発生しました。(※3)
洗剤の泡が分解されずに川や湖に流れ出て、魚を中心とした水辺の生物に影響を与えたり、合成洗剤に含まれるリン酸塩などを栄養分としたプランクトンが大量発生し、生態系に異常をきたしました。
下水処理が不十分な場所での合成洗剤の使用は、水生生物の生態系へはもちろん、川魚を食べる私たち人間にも悪影響を及ぼします。
※水質汚染については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
ゴミの放置
キャンプ場のゴミ問題は昔から指摘されていました。
ゴミの不法投棄が問題で閉鎖になったキャンプ場やバーベキューができなくなった河川敷もあります。
ゴミを放置したままにすると、その匂いに誘われて野生動物が侵入したり、カラスがゴミをあさって散乱させたり、ゴミが風に飛ばされて海や川に侵入したりします。
特に、プラスチックゴミは自然に分解されないので回収しない限り残り続け、環境問題の原因にもなります。
ゴミは指定の場所に捨てるか、きちんと持って帰らなければいけません。
サステナブルキャンプの楽しみ方
自然の中で過ごすキャンプだからこそ、環境のことも考えて楽しみたいですよね。
地球環境のためにできるサステナブルキャンプを始めてみませんか。
使い捨て食器は避ける
割り箸や紙皿など一見使い勝手がよさそうですが、使用した後はゴミになり持って帰らなくてはいけません。
ゴミを減らすという点でも使い回せるような食器や食べられる食器を使用するのがおすすめです。
特に、食べられる食器はゴミにもならないので帰りの荷物が減らせすことができます。
実際に、食べられる食器はグルメフェスや飲食店のテイクアウト容器にも使われていたりするほど、近年では様々な場面で使用されています。
※食べられる食器については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
自然由来の洗剤を使用する
石油由来の界面活性剤が使用されている合成洗剤では、環境負荷が大きくなります。
そのため、自然由来の洗剤や石鹸を使用しましょう。
最近では、洗浄力や泡立ちもいい自然由来の洗剤が数多く販売されているので、キャンプの時だけでなく普段の食器洗いでも自然由来の洗剤を使うことができます。
特別にキャンプ用に洗剤を買うのがもったいないなと感じる方は、普段の洗剤も自然由来のモノにするのがおすすめです。
※サステナブルな洗剤については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
火の扱い方やマナーを事前に調べておく
焚き火をする際、特に注意しなければいけないのは「場所選び」と「後始末」です。
キャンプ場のマナーを守るのはもちろん、事前に注意事項を調べておいた方が良いです。
焚き火は火の粉が飛び散るので、近くに植物や木がない場所を選び、炭や薪の後始末もきちんと行いましょう。
実際に、焚き火が原因で火事になったり、火種が残っていてボヤ騒ぎになったことがあったりとニュースで報道される場合もあります。
環境を守る行動が安全を守る行動にもなります。
まとめ
サステナブルキャンプについてお話しました。
コロナ禍でキャンプを楽しむ方が増えたと同時に新たな問題も発生しているのが現状です。
キャンプは自然の中で過ごすものだからこそ、地球にも優しい方法で楽しみましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参照
※1 旬刊旅行新聞「オートキャンプ白書2021、参加人口は約3割減の610万人 ソロキャンプは「流行語」に」(http://www.ryoko-net.co.jp/?p=96353)
※2 CAMP HACK「【直火ってなんでダメなの?】キャンパーなら守れて当たり前な「焚き火マナー」」
※3 経済産業省「ケミカルワンダータウン」(https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/chemical_wondertown/drugstore/page04.html)