水質汚染問題とは?現状と対策~世界と日本の取り組み~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、水質汚染問題についてお話していきます。
この記事は、
- 水質汚染とは?
- 水質汚染の現状を知りたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
水質汚染とは
水質汚染とは、人間の行動によって川や湖、地下水などの水に有害な影響を与えることです。
Wikipediaによると、具体例として
水道法で定める飲料水の基準を悪化させるとする、細菌の増加、化学物質や有機物増加、色度や濁度の変化などの状態
Wikipedia「水質汚染」
のことと記されています。
原因
水質汚染の主な原因は、人間が出す排水と地球温暖化と言われています。
人間が出す排水には、産業施設や工場から排出される産業排水と日常生活から排出される生活排水があります。
これらの排水が処理されずに川や湖に流れ出ることによって、水質が悪化します。
また、地球温暖化では、水温の上昇によりプランクトンや水辺の生態系が崩れることで水質汚染に繋がります。
間接的ではありますが、地球温暖化も水質汚染の原因の一つになっています。
影響
水質汚染の影響は、水辺の生態系だけではなく私たち人間にも及びます。
水辺の生態系が減少し絶滅危惧種の増加が起こると、自然界のバランスが崩れ、他の陸上生物にも影響を与えることになります。
そして、水辺の生き物を捕食している私たち人間や動物たちも食べるものがなくなったり、汚染された魚を食べることで病気になったりと、命のかかわる問題まででてきます。
水質汚染の現状と対策
では次に、水質汚染の現状と対策について世界と日本に分けてお話していきます。
世界の現状
地球表面積の約7割は水ですが、人間が使える水(淡水)はその中のたった2.5%ほどです。
そして、その3分の2が南極や北極地域の氷雪であり、実際に私たちが使用できる水はその残りの地下水です。
世界水会議によると、世界人口の11億人が水の入手が困難な状況にあり、27億人が毎年少なくとも1ヶ月にわたって水不足を体験していると報告されています。
水不足が発生する原因は、一度使用された水が適切に処理されずに、そのまま川や海に流れ込むことで水が汚染され使える水がどんどん減っていくことです。
つまり、水不足の原因は水質汚染であると言えます。
世界の中で、水不足が多発している地域はアフリカやアジアの地域です。
これらの地域では、水不足だけでなく水質汚染も進行していることが考えられます。
日本の現状
日本にはほとんどの地域に下水処理施設があり、令和2年度の下水道普及率は80.1%と報告されています。
下水道があることで、汚染された水をきれいにすることができます。
しかし、未だに普及していない地域があるのが現状で、生活排水や工場排水が処理されずに流れ出ている可能性があります。
世界の対策
2016年、SDGs(持続可能な開発目標)が掲げられたことにより、世界全体で水質汚染に対する取り組みが活発になっています。
SDGsでは、取り組むべき17の目標がありますが、その中の「目標6 安全な水とトイレを世界中に」で水に関するあらゆる課題の対策が行われています。
例えば、先進国が支援して開発途上国に下水処理場をつくる取り組みや、トイレなどの衛生施設を建てる取り組みなど、先進国も開発途上国もそれぞれの課題に取り組んでいます。
※「安全な水とトイレを世界中に」については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください!
日本の対策
日本では、下水道整備による水質改善や河川の水質浄化対策、地下水の水質保全などが行われています。
水を汚染されたままにしないこと、水をきれいに保つことを目標とした取り組みが行われています。
他にも、開発が進んでいない東南アジアなどの国に、技術支援も行っています。
まとめ
水質汚染についてお話しました。
「水」は身近なテーマでありながら、深く考えることは少ないかもしれません。
いつでも水道からきれいな水が流れる日本の環境では、その水が汚染されている、またはされていたことを想像するのは難しいですよね。
この記事をきっかけに水問題に対して興味を持っていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!