なぜ物作りは開発途上国の工場で行われるのか~企業にとってのメリットとは~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
皆さんは、モノのタグを見た時に製造地の欄が日本ではないことに驚いたことはありますか?
今となっては、「Made in Japan」ではないことが当たり前ですよね。
服やおもちゃ、100均のモノなどのほとんどが違う国で作られています。
今回の記事では、開発途上国でモノが作られる理由についてお話していきます。
この記事は、
- 開発途上国ってなに?
- なぜ開発途上国でモノが作られるか知りたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
開発途上国とは
開発途上国とは、OECD(経済協力開発機構)が作成する「DACリスト(DAC援助受取国・地域リスト)」に記載されてる国のことです。
DACリストとは、OECDに加盟している国から支援を受けることができる国のリストのことです。
現在は、世界196ヵ国中143ヵ国が記載されています。
経済が発展しているように思えるブラジルやロシア、中国などもDACリストに記載されているので開発途上国にあたります。
※開発途上国については以下の記事でより詳しく書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!
開発途上国でモノが作られる理由
開発途上国でモノが作られる一番の理由は、「安い」からです。
先進国や自国でモノを作るよりも、開発途上国で作る方がコストの削減ができるので、多くの企業が開発途上国に工場を建ててモノづくりを行っています。
また、以下の3点が開発途上国でモノづくりを行う主な理由としてあげられます。
- 人件費が安い
- 土地や資源が安い
- 雇用者を確保できる
一つずつ詳しくお話していきます!
1.人件費が安い
開発途上国は先進国に比べると人件費が安い傾向にあります。
モノづくり産業において人件費が安いことは大きなメリットです。
ILO(Statistics on wages)によると、日本の最低月収は1,360ドル言われています。
また、同じアジアの国マレーシアでは266ドルで、日本と比べると約5倍も違います。
日本で人を雇うよりもマレーシアで雇う方が、約5分の1のコストで雇うことができます。
2.土地や資源が安い
人件費だけでなく土地や材料費も安く手に入ります。
自国よりも地価や物価が安い国や地域を選び、現地で調達できればコスト削減に繋がります。
安さを求める消費社会の中で売り上げを上げようと思ったら、コストの削減は必須になります。
そのため、開発途上国がモノ作りの場として選ばれることが多いです。
3.雇用者を確保できる
特に、日本では少子高齢化社会が進み働き手がどんどん減っています。
しかし一方で、国連によるとインドやナイジェリア、パキスタンなどの開発途上国の人口が2050年にかけて増加していくと発表されています。
つまり、自国の働き手が減少していく中で雇用者を探すよりも、開発途上国に工場を置き、働き手を探す方が見つかりやすいということになります。
人件費や土地、資源の安さだけでなく、雇用者を確保することも開発途上国でモノづくりが行われる理由になります。
まとめ
「なぜ開発途上国でモノは作られるのか」についてお話しました。
結論は、「安さと労働力の確保」です。
他にも、税金対策だったりブランドイメージの向上などの理由もありますが、主な理由は「安さ」だと思います。
現在の社会で「安さ」は、企業にとって大きな武器になります。
安くて高品質なモノづくりは、現代にとっては「当たり前」にもなりつつありますよね。
普段から使っているモノが低価格・高品質であることに私は感謝しなければならないなと思いました。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てていたら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!