開発途上国は本当に「貧しい国」なのか?~開発途上国の真実について~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、開発途上国は本当に貧しい国なのかについてお話していきます。
皆さんは「開発途上国」と聞くと、どのようなイメージをお持ちですか?
「経済的に豊かではない国」や「貧困や飢餓で苦しんでいる国」といったイメージの方が多いかと思います。
今回は、本当にその認識が正しいのかに焦点を当ててお話していきます。
この記事は、
- 開発途上国=貧しい国は本当?
- 開発途上国について知りたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
開発途上国とは
開発途上国とは、OECD(経済協力開発機構)が作成する「DACリスト(DAC援助受取国・地域リスト)」に記載されてる国のことです。
DACリストは、OECDに加盟している国から支援を受けることができる国のリストのことです。
現在は、世界196ヵ国中143ヵ国が記載されています。
経済が発展しているように思えるブラジルやロシア、中国などもDACリストに記載されているので、開発途上国にあたります。
※開発途上国については以下の記事でより詳しく書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!
開発途上国は本当に貧しいのか
「開発途上国は貧しいのか」の結論からお話すると、答えは「半分は正解で、半分は間違い」です。
少しややこしい答えになりましたが、その理由をお話していきます。
「半分は正解で、半分は間違い」の理由
DACリストに記載されている開発途上国は、所得などに応じて4つの段階に分かれています。
所得が低く、開発が遅れている順に「後発開発途上国」「低所得国」「低中所得国」「高中所得国」と分類されています。
【後発開発途上国】
CDP(国連開発計画委員会)が認定した基準に基づいて、国連総会の決議により認定された特に開発の遅れた国々のことです。
CDPが認定した基準とは、
- 一人あたりのGNI(国民総所得)が、1,025米ドル以下
- HAI(人的資源開発の程度を表すためにCDPが設定した指標)が、一定数以下
- EVI(外的ショックからの経済的脆弱性を表すためにCDPが設定した指標)が、一定数以下
以上の3つの基準すべてを満たした国が、後発開発途上国になります。(参照:外務省)
【低所得国】
GNIが、1,005米ドル(約11万円)以下の国々
【低中所得国】
GNIが、1,006米ドル~3,955米ドル(約43万5,000円)までの国々
【高中所得国】
GNIが、3,996米ドル~12,235米ドル(約134万5,000円)までの国々
一概に開発途上国といっても、後発開発途上国と高中所得国では経済的にも大きな差があります。
この大きな差が、「半分は正解で、半分は間違い」の理由になります。
「貧しい」開発途上国とは
では、「貧しい」といわれる開発途上国とは何なのか、をお話していきます。
「貧しい=貧困」の定義は、機関や国によってさまざまですが、世界銀行は「1日1.9ドル(日本円で約220円)未満で生活している人」と定めています。
この基準に当てはまる開発途上国とは、「後発開発途上国」のことです。
2018年の時点で、後発開発途上国は47ヵ国あります。
サハラ以南のアフリカやアジアの国々に多く、人口は7億人以上とも言われています。
※貧困については以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!
まとめ
「開発途上国は本当に貧しいのか」についてお話しました。
結論は、「半分は正解で、半分は間違い」です。
開発途上国と呼ばれる国は多くあり、その中でも差が激しいので、一概に開発途上国のすべての国が貧しいとは言えません。
貧しいのは、開発途上国の中でも「後発開発途上国」と呼ばれる国のことです。
普段、開発途上国と一括りにされていることが多いですが、事実は少し違います。
情報が正しいかどうかを判断することは難しいですが、なんでも疑問に思ったことは調べてみるのがおすすめです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!