SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」の原因と現状~私たちにできること~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、SDGs17の目標の1つ「住み続けられるまちづくりを」の原因と現状、私たちができることについてお話していきます!
この記事は、
- SDGsの目標「住み続けられるまちづくりを」ってなに?
- 私たちにできることはあるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
※他にもSDGsについての詳しい記事を書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
SDGsとは?
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。
また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。
そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成され「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
発展途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組まなければなりません。
SDGs 17の目標
SDGsには、17の目標が掲げられています。
- 目標1 貧困をなくそう
- 目標2 飢餓をゼロに
- 目標3 すべての人に健康と福祉を
- 目標4 質の高い教育をみんなに
- 目標5 ジェンダーの平等を実現しよう
- 目標6 安全な水とトイレを世界中に
- 目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 目標8 働きがいも経済成長も
- 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10 人や国の不平等をなくそう
- 目標11 住み続けられるまちづくりを
- 目標12 つくる責任つかう責任
- 目標13 気候変動に具体的な対策を
- 目標14 海の豊かさを守ろう
- 目標15 陸の豊かさも守ろう
- 目標16 平和と公正をすべての人に
- 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
今回は、この中の目標11「住み続けられるまちづくりを」についてお話していきます!
住み続けられるまちづくりを
この目標の概要は、「都市を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にすること」です。
「住み続けられるまちづくりを」は、性別や年齢、人種、出生地、宗教など関係なく誰もが住みやすいまちをつくることを目標としています。
また、誰もが住みやすい環境をつくるだけでなく環境や文化遺産の保護にも力を入れることも目標のひとつです。
では、世界の都市の現状からお話していきます!
※「住み続けられるまちづくりを」の169のターゲットについて書いている記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
世界の都市の現状
2018年、世界の中で都市で暮らしている人口は55%にのぼります。(国際連合「世界都市人口予測・2018年改訂版 [United Nations (2018). 2018 Revision of World Urbanization Prospects.]」概要)
また、2050年には68%に達すると予測もされています。
先進国だけでなく開発途上国でも、都市部へとどんどん人口が流れていき、都市部の人口増加に伴い都市部の開発も進みます。
2018年の都市化率は、北米では82%、ラテンアメリカ・カリブ地域では81%、欧州では74%、オセアニアでは68%といずれも60%以上を上回っています。
都市化の原因
都市化が進む原因を3つ取り上げてお話します。
- 地方部のインフラが整っていない
- 地方部からの人口移動
- 純粋な人口増加
一つずつお話していきます!
地方部のインフラが整っていない
都市部に比べて、地方部ではインフラ整備が整っていません。
地方部のインフラ整備が整わない理由はさまざまですが、インフラが整っていないと電気や水道、ガスなどが使えなくなることも多くなります。
安定した生活を求めて、インフラ整備が整った都市に移動する人が多くなったことが都市部への人口増加の原因のひとつです。
※インフラについては以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
地方部からの人口移動
所得の増加や良質なサービス、公共交通手段が使えるなどの理由で地方部から都市部へと人が流れていきます。
また、地方部と都市部では仕事の量や質にも差があり、よりいい仕事を求めて都市部に住む人も多いです。
近年では、どんどん地方部から都市部へ人口が流出しています。
純粋な人口増加
現在、世界人口は約70億人といわれていますが、2050年には97億人にのぼり、2100年には110億人になると予想されています。
それに伴い、2050年までに都市部人口は25億人増加するとも予想されています。
地方部からの人口流出と純粋な人口増加が都市部への人口増加につながっています。
都市化による影響
都市化による影響を3つお話します。
- 都市部の環境汚染
- インフラの限界
- スラム街の拡大
一つずつお話していきます!
都市部の環境汚染
都市部へ人口が集中すると、森林伐採や環境を破壊してまで住居を確保しなければなりません。
また、人口増加により食べ物やごみの廃棄物も増えるため、環境汚染も問題になります。
そして都市部の開発が進むと、エネルギーの消費量やCO₂の排気量も多くなり、大気汚染などの問題も発生しやすくなります。
インフラの限界
開発途上国だけでなく先進国でも、都市部への人口集中によりインフラに限界がきています。
それにより、さらに都市部でもインフラ整備が必要になります。
都市部の開発ばかりが進むことで、地方部とのインフラ格差もどんどん開いてしまいます。
スラム街の拡大
地方部やあらゆるところから人が都市部に流れ込んでくると、都市部でも貧富の差が広がりスラム街(犯罪の危険性がとても高い地域)が生まれます。
都市部に住んでいる人口の約3分の1がスラム街に住んでいるともいわれています。
都市部に人口が流れてくるとスラム街がどんどん拡大されていきます。
私たちにできること
私たちにできることは、
- 自分の住んでいる街を知る
- 再生可能エネルギーを使う
- CO₂の排出を抑える
以上の3つについてお話していきます。
1.自分の住んでいる街を知る
まず、自分が今住んでいる街のことをよく調べて知ることが大切です。
「住み続けられる街づくり」を達成するためには、自分や自分の周りを充実させることから始めましょう!
地域によって特色や特産物、または制度の違いもあります。
自分の街を知ることで、より愛着がわいたり住みやすさを感じると思います。
また、自分の住んでいる街以外の地域や、興味のある地域について調べるのも面白いと思います!
2.再生可能エネルギーを使う
都市に人口が集中することにより、都市部のエネルギー不足が心配されます。
また、化石燃料には限界があるので再生可能エネルギーを活用する必要があります。
太陽光発電や風力、水力発電などを使うことで、CO₂の排出量が抑えられ環境保全にもつながります。
※エネルギー資源については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
3.CO₂の排出を抑える
都市部は、CO₂の排出量が多いことが問題になっています。
CO₂は、地球温暖化にもつながるので排出量を抑える必要があります。
リサイクル率を高めるためにごみの分別をきちんと行ったり、食品ロスを減らしたりと身近にできることはたくさんあります!
※地球温暖化については以下の記事で書いているので、ぜひ興味のある方は参考にしてください!
まとめ
SDGs17の目標の1つ「住み続けられるまちづくりを」についてお話しました!いかがだったでしょうか?
住み続けられるまちをつくるには、再生可能エネルギーの使用は今後必須になってくると思います。
他にも、都市化による環境汚染を防ぐためにできることはたくさんあります!
いつまでも住み続けられるまちをつくるために、私たちにできることを少しずつ行っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
※「つかう責任つくる責任」については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!