SDGs目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の原因と現状~私たちにできること~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、SDGs17の目標の1つ「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の原因と現状、私たちができることについてお話していきます!
この記事は、
- SDGsの目標「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」ってなに?
- 私たちにできることはあるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
※他にもSDGsについての詳しい記事を書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
SDGsとは?
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。
また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。
そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成され「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
発展途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組まなければなりません。
SDGs 17の目標
SDGsには、17の目標が掲げられています。
- 目標1 貧困をなくそう
- 目標2 飢餓をゼロに
- 目標3 すべての人に健康と福祉を
- 目標4 質の高い教育をみんなに
- 目標5 ジェンダーの平等を実現しよう
- 目標6 安全な水とトイレを世界中に
- 目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 目標8 働きがいも経済成長も
- 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10 人や国の不平等をなくそう
- 目標11 住み続けられるまちづくりを
- 目標12 つくる責任つかう責任
- 目標13 気候変動に具体的な対策を
- 目標14 海の豊かさを守ろう
- 目標15 陸の豊かさも守ろう
- 目標16 平和と公正をすべての人に
- 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
今回は、この中の目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」についてお話していきます!
エネルギーをみんなにそしてクリーンに
この目標の概要は、「手ごろな価格で、信頼できる持続可能な現代的エネルギーをすべての人が利用できるようにすること」です。
現在の主なエネルギー資源は、石油や石炭、天然ガスなどです。しかし、それらには限りがあります。
そこで再生可能エネルギーも使い、世界中の人々にエネルギーを供給することが「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」です。
では、世界のエネルギー資源の現状からお話していきます!
※「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の169のターゲットについて書いている記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
世界のエネルギー資源の現状
国連によると、2018年時点で電気を使えていない人口は7億8900万人と言われています。特に、農村地域の85%が電力にアクセスできていません。
2010年から2018年にかけて、電気を利用できる世界人口の割合は83%から90%に増加したものの、未だにサハラ以南のアフリカでは約5億4800万人が電力不足に悩まされています。
また、主なエネルギー資源は、石油・石炭・天然ガス・ウランといった化石燃料です。
化石燃料には限りがあり、このままでは石油・天然ガスは約50年、石炭・ウランは約135年でなくなるといわれています。
化石燃料を使用しない、クリーンなエネルギーを開発するとともに、世界中の誰もがエネルギーにアクセスできる環境を作ることが重要になってきます。
エネルギー不足の原因
エネルギーが供給されない原因と、化石燃料が枯渇していく原因についてお話していきます。
- 電力施設が建設できない
- コストがかかって維持できない
- 産業発展と人口増加
一つずつお話していきます。
電力施設が建設できない
電力が行きとどいていない国や地域は、主に開発途上国や貧困層が多い地域です。
電力を供給するために大きな電力施設を建設しなければいけませんが、建設するためのコストや整った環境がありません。
そのため、電気を使わない生活をしています。
コストがかかって維持できない
たとえ、電力施設を建設できたとしても、維持するにもコストがかかります。
私たち消費者が使用した分の電気代を払うことで電力会社は成り立っていますが、開発途上国や貧困で苦しんでいる人たち(貧困とは、1日1.9ドル以下での生活)は支払うことができません。
そのため、電力施設を建設できたとしても維持することが難しいのです。
産業発展と人口増加
産業が発展するとともに、化石燃料が大量に消費されるようになりました。
特に産業革命以降、先進国を中心に化石燃料を大きな原動力として、大量生産・大量消費のスタイルを確立してきました。
その影響は開発途上国にも及び、世界全体で大量生産・大量消費が進み、化石燃料の消費が格段に増加しています。
また人口増加に伴い消費量も増え、化石燃料の消費は激しく、資源の枯渇化が進んでいます。
エネルギー不足による影響
エネルギーが供給されないこと、化石燃料を使うことによる影響を3つ取り上げてお話します。
- 教育が受けられない
- バイオマス燃料による健康被害
- 環境破壊が進む
一つずつお話していきます。
教育が受けられない
電気が使えないとなると、火や明かりを自分たちで確保しなければなりません。
火や明かりの原料となるのは、木や木の枝などの木材です。それらは、森林に行って取ってこなければならないのです。
木材を集める仕事は子どもたちにやらせることが多く、教育を受ける時間を削ってまで木材集めをします。
安定した電力がないと、教育をまともに受けることも難しいのです。
バイオマス燃料による健康被害
バイオマス燃料とは木やわら、動物のふん、食品の生ゴミなどのことです。
電気が通っていない地域では、それらを燃やし火や明かりを保っています。
本来ならば、バイオマス燃料は再生可能エネルギーとして使われ、環境にもいいエネルギー源だと言われています。
しかし、安全を考慮さずに使用すると、燃やしたときに発生する煙は身体に悪影響を及ぼします。
特に、開発途上国では屋内でバイオマス燃料を燃やすこともあり、バイオマス燃料の煙による死亡率はマラリヤや結核による死亡率より高いといわれています。(Energy poverty How to make modern energy access universal? World Energy Outlook 2010, International Energy Agency)
環境破壊が進む
化石燃料を燃やす時には、大量の二酸化炭素が発生します。
二酸化炭素は地球温暖化の最大の原因で、温室効果ガス全体の約76%をしめています。
化石燃料は枯渇化だけが問題ではなく、使用した時に出る二酸化炭素も問題視されているのです。
私たちにできること
私たちにできることを3つ紹介します!
- ソーラーパネルで自家発電をする
- 再生可能エネルギーの電力会社を選ぶ
- 寄付・募金
一つずつ詳しくお話していきます!
1.ソーラーパネルで自家発電をする
化石燃料に頼らない生活が推進されている中で、ソーラーパネルによる自家発電はより身近な存在になりました。
自分の家の電力を作り出すだけでなく、余った電力は売ることもできる時代です。
日本でも、地震や自然災害によって一時的に電力が供給されない時がありますよね。
そんな時に自家発電をしていると非常用電源として使用することも可能です。
2.再生可能エネルギーの電力会社を選ぶ
地球環境のためにも化石燃料ではなく、再生可能エネルギーの電力会社を選ぶことをおすすめします。
再生可能エネルギーとは、自然の力を利用した風力や水力、火力発電のことです。
先ほども言ったように、化石燃料には終わりがあり二酸化炭素の排出量も多いです。
いずれは、全世帯が再生可能エネルギーを使う時代がくるので、早いうちに変えておくことをおすすめします。
3.寄付・募金
自身の生活だけでなく、開発途上国にも電力を供給しようと思ったら金銭的援助が必要です。
寄付や募金はエネルギー問題だけでなく、貧困や飢餓など様々な問題の解決になります。
特に、開発途上国では人口増加が激しく、電気が供給できないことによる影響が大きくなります。
寄付や募金はあくまで善意で行うものなので、もし興味のある方は考えてみてください!
私のおすすめする団体は、「ワールド・ビジョン」です。
ワールド・ビジョンは、約100カ国で活動する世界最大規模の国際NGO団体です。
「チャイルド・スポンサーシップ」という支援活動を通じて、紛争下にいる子どもたちが健やかに成長できる持続可能な環境を整えることを目指すとともに、「武器」ではなく「知恵」を得ることができるような活動を行っています。
現在では、約50,000人の方が支援活動を行われています。
募金や寄付だけではなく、ボランティアや広める活動といった支援方法もあるので、ぜひ興味のある方は詳細をご覧ください。
まとめ
SDGs17の目標の1つ「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」についてお話しました。いかがだったでしょうか?
貧困や飢餓、教育などは主に開発途上国の問題でしたが、エネルギーに関しては私たちの生活にも関わることです。
電力を変えることで、より豊かな生活、そして地球環境にも優しい暮らしに一歩近づきます。
これを機会に電力の変更を考えられてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
※世界と日本の取り組みについては以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
※「働きがいも経済成長も」については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!