SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の原因と現状~私たちにできること~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、SDGs17の目標の1つ「産業と技術革新の基盤をつくろう」の原因と現状、私たちができることについてお話していきます!
この記事は、
- SDGsの目標「産業と技術革新の基盤をつくろう」ってなに?
- 私たちにできることはあるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
※他にもSDGsについての詳しい記事を書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
SDGsとは?
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。
また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。
そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成され「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
発展途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組まなければなりません。
SDGs 17の目標
SDGsには、17の目標が掲げられています。
- 目標1 貧困をなくそう
- 目標2 飢餓をゼロに
- 目標3 すべての人に健康と福祉を
- 目標4 質の高い教育をみんなに
- 目標5 ジェンダーの平等を実現しよう
- 目標6 安全な水とトイレを世界中に
- 目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 目標8 働きがいも経済成長も
- 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10 人や国の不平等をなくそう
- 目標11 住み続けられるまちづくりを
- 目標12 つくる責任つかう責任
- 目標13 気候変動に具体的な対策を
- 目標14 海の豊かさを守ろう
- 目標15 陸の豊かさも守ろう
- 目標16 平和と公正をすべての人に
- 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
今回は、この中の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」についてお話していきます!
産業と技術革新の基盤をつくろう
この目標の概要は、「強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を促進し、技術革新を育てること」です。
インフラとは、英語で「infrastructure(基盤、下部組織)」という意味の略称です。
つまり、インフラとは生活の基盤になるもので、インフラ整備は生活の基盤になる「電気やガスなどのエネルギー、公共交通機関、学校や公共の施設、通信状況などを整えること」をいいます。
では、世界のインフラ状況からお話していきます。
※「産業と技術革新の基盤をつくろう」の169のターゲットについて書いている記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
世界のインフラの状況
国連によると、インターネットにアクセスできているのは世界人口の54%で、開発が遅れている国では19%しかアクセスできていないと報告されています。
また他のインフラの状況は、以下の通りです。
- 安定して電気が使えていない人口は約11億人
- 安全な水資源を確保できていない人口は約8億人
- 基本的な衛生施設(トイレ)が利用できていない人口は約9億人
- インフラ整備が整っていないことで企業の生産性が約40%損なわれている
開発途上国のインフラは未だ整っていないところが多く、新型コロナウイルスの影響ありパンデミック後の経済回復の道筋として、産業の重要性が示されています。
インフラ整備が整わない原因
インフラ整備が整わない原因は、
- 資金不足
- 技術者不足
- 都市部に開発が偏っている
などといったことがあげられます。一つずつ説明していきます。
資金不足
インフラ整備には、莫大の資金が必要になります。
例えば、地域全体に電力を供給するには、電力施設を作り電力を供給するための導線も必要になります。
それらを作るための資金は、本来ならば国から支給されるのですが国自体に財力がないと難しい状況です。
技術者不足
開発途上国では、質のいい教育を受けられている人口も少なく現地に技術者がいない場合もあります。
現地に技術者がいないと、他の地域から派遣することになります。
派遣された人たちの宿舎や賃金も用意することになり、開発途上国では技術者を派遣することも難しくなっています。
都市部に開発が偏っている
都市部に経済活動と人口が集中していることから、開発は都市部に偏っています。
都市部ばかり開発が進むと、地方部やアクセス条件の悪い内陸部ではインフラ整備が遅れ、産業開発が停滞します。
しかも、都市部の開発が進んだことにより人口が都市部に集中すると、基礎インフラ・公共サービスの不足や環境の悪化等、居住環境面の課題は多くなり、慢性的な交通渋滞や非衛生的な現象が発生し、社会・経済活動に支障をきたします。
インフラ整備が整わないことによる影響
インフラ整備が整わないことによる影響を2つ取り上げてお話します。
- 都市部との格差が生まれる
- 産業が発展しない
一つずつ詳しくお話していきます。
都市部との格差が生まれる
開発が都市部に偏っていると、地方部との格差がどんどん広がっていきます。
先進国と開発途上国の格差だけでなく開発途上国内での都市部と地方部の格差も広がり、地方部の開発は後回しにされてしまいます。
特に、アフリカでは都市部への人口集中が激しく、新たに交通渋滞やスラムの拡大、環境悪化、汚染等の問題などが深刻化しています。
産業が発展しない
インフラが整わないと産業の生産性が約40%損失するともいわれており、インフラ整備は産業の発展には欠かせません。
例えば、公共交通機関や道路の整備することで農作物の流通がスムーズになり、開発途上国や地方部の経済発展に繋がります。
電力や水資源も整うことで、働く人の生産性も上がるのでインフラ整備はおこなわれるべきなのです。
私たちにできること
私たちにできることを3つあげてお話します。
- 寄付・募金
- ボランティア
- JICA海外協力隊
一つずつお話していきます。
1.寄付・募金
寄付や募金は、開発途上国のインフラ整備に一番必要な資金支援になります。
開発途上国への資金支援は、多くのNGOやNPO団体が行っています。
支援をするならご自身が一番納得のいく団体を選ぶのがおすすめなので、色んな団体を調べてみてください!
私が実際に支援している団体も載せておくので、興味のある方はぜひのぞいてみてください。
2.ボランティア
海外ボランティアの経験は開発途上国のためにもなりますし、自分自身のためにもなります。
海外ボランティアでは孤児院や教育プログラムが多いですが、現地のインフラ整備や施設建設のボランティアもあります。
お金も時間もかかりますが、それ以上にいい経験がつめるので、新型コロナウイルスが収まってからでも興味のある方は海外ボランティアにいくことをおすすめします!
こちらも色んな団体が行っていますので説明会にいき、ご自身が一番いいと思う団体のプログラムで申し込むことがいいと思います。
3.JICA海外協力隊
JICA海外協力隊は簡単に行けるものではありませんが、自分自身が現地に技術者として派遣されます。
技術者不足で困っている開発途上国で、国から支援をもらいながら活動することができます。
JICA海外協力隊では、開発途上国の中でも地方部に近い場所に派遣されることが多いので危険なイメージがあると思いますが、私が実際に説明会に行き聞いた話によると、派遣者の安全を最優先しているとのことでした。
もし少しでも興味があったら、説明会にいくことをおすすめします!
まとめ
SDGs17の目標の1つ「産業と技術革新の基盤をつくろう」についてお話しました。いかがだったでしょうか?
インフラ整備に関しては、私たちが協力できることは少ないかもしれません。
金銭的支援か自分が技術者として協力するかのどちらかかなと思います。
SDGsの目標達成にむけて、自分自身のできるところから始めていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
※人や国の不平等をなくそうについては以下の記事で書いているので、興味ある方はぜひご覧ください!