生物多様性は必要性とは?生物多様性が失われると地球はどうなるのか?
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、生物多様性の必要性についてお話していきます。
この記事は、
- 生物多様性とは?
- なぜ守る必要があるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
生物多様性とは
生物多様性とは、「地球上に多種多様な生き物が存在している状態」のことです。
生き物とは、動物だけではなく植物やバクテリアなどのあらゆる生物も含んでいます。
人間も含めた地球上の生き物たちは、種族の中だけで生きているのではなく他の様々な生物と関わり、命が繋がって生きています。
花の花粉を虫が運んでくれるように、そんなつながりが他の生き物間でも存在していて、それぞれがそれぞれと繋がって地球上に多種多様な生き物が生きています。
つまり、生物多様性とは「生き物たちの命のつながり」といっても過言ではありません。
生物多様性の現状
IUCN(国際自然保護連合)によると、現在37,400種以上が「絶滅の危機が高いとされる野生生物」として指定されました。
さらに、地球上で確認された生き物の28%が絶滅危惧種に指定されています。
減少しているのは動物だけではありません。
熱帯雨林を中心とした森林も減少しており、植物の種類も減少しています。
生物多様性を失うと地球はどうなるのか
生物多様性が失われると動植物への被害では収まらず、私たち人間の暮らし、地球全体のバランスにも影響することが考えられています。
なぜ、地球の安定のためにも生物多様性が必要なのか。
生物多様性を守る理由を5つ紹介します。
- 生物多様性が地球のバランスを保っている
- 生物多様性を守ることは人間の健康を守ること
- 生物多様性は気候変動対策になる
- 生物多様性は世界経済を支えている
- 生物多様性は地球の財産
それぞれお話していきます。
1.生物多様性が地球のバランスを保っている
生物多様性は「命のつながり」です。
つまり、一種でも失うことでその損失が深刻な問題の可能性を高めていくことになります。
特に人間は、 水や土壌、食料など自然が提供する生態系サービスから恩恵を受けています。
それらはすべて、他の生物の営みから生まれたものです。
あらゆる生き物が連鎖して、今の地球があります。
生物多様性を守ることは、地球のバランスを保ち不自由のない生活ができるということです。
2.生物多様性を守ることは人間の健康を守ること
現在では、研究結果により「病気の発生と自然の劣化は密接につながっている」ことが明らかになっています。
新たに発生したウイルス性疾患の70%は、動物から人間に広がったものです。
動物由来感染症とも呼ばれ、WHO(世界保健機関)で把握されているだけでも200種類以上存在しています。
熱帯雨林や森林が減少することで、動物たちが住処をなくし人間と接触する機会が増えました。
生物多様性を失うと、生物の種を減らしてしまうだけではなく自分自身の命にも危険が及ぶということです。
3.生物多様性は気候変動対策になる
森林や植物は二酸化炭素を吸い込み、酸素を排出することができます。
そして、地球温暖化の主な原因は、二酸化炭素などの温室効果ガスが大量に排出されていることです。
二酸化炭素の排出量を抑えることは人間が取り組んでいかなければなりませんが、森林や植物は大気中の二酸化炭素を酸素に変える手伝いをしてくれます。
気候変動は、世界中で取り組まれている問題です。
生物多様性を守ることは、現在の大きな課題である気候変動を抑えるためにも必要なことです。
4.生物多様性は世界経済を支えている
漁業や農業などの食品業界、林業、観光業などにも生物多様性は関係しています。
他にも、燃料や医療品、食料など日常生活に必要なあらゆるモノを自然の材料に頼っています。
特に開発途上国では、自然の生物資源(農業や漁業、木材など)が収入源になっており、貧困層の80%は生物資源で生活をしています。
生物多様性を失うと、ビジネスチャンスの損失にも繋がり、それは世界経済の低迷を意味します。
5.生物多様性は地球の財産
国や地域で生物の種に特徴があります。
その特徴は、国の象徴になったり観光地になったりと多くの利点があります。
実際に、142ヵ国で231種が国のシンボルとして正式に使用されています。
生物多様性を守ることは、国や地域の象徴を守ることでもあり、すなわち地球上で人間と自然の繋がりを守るということです。
まとめ
生物多様性についてお話しました。
生物多様性の損失は、結果的に私たち人間にも影響を与えます。
生物多様性をなぜ守らなくてはいけないのかが理解できたら行動にもうつしやすいですね。
できることから少しずつ、地球に優しい暮らし方を探していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。