難民とは?難民問題の現状と解決策をわかりやすく解説!
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、難民についてお話していきます。
この記事は、
- 難民とは?
- 難民問題を知りたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
難民とは
「難民」ときいて、ぼんやりとしたイメージがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際に難民とは、「難民条約」で定められた人々を指します。
また、難民の定義は、1951年に採択された「難民の地位に関する条約」の第1条で、以下のように定められています。
人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であることまたは政治的意見を理由に迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる者であって、その国籍国の保護を受けることができない者またはそのような恐怖を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まない者
UNHCR「難民の地位に関する1951年の条約」
つまり、難民とは「さまざまな理由により、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた人々」のことです。
難民の原因
難民の主な原因は、戦争や紛争、自然災害などです。
特に、戦争や紛争を理由に家を追われ避難生活を強いられているケースが多く、自国内で避難生活をしている人々を「国内避難民」、他国で避難生活をしている人々を「難民」と言います。
どちらも意味合いはほとんど同じで、避難場所が自国内か国外かの違いのみです。
ごく最近では、アフガニスタンで起こった紛争が原因で「約60万人のアフガン人が政情不安と暴力により国内で今年新たに避難を強いられる(2021年9月現在)」という情報が発表されています。(国連UNHCR協会)
難民の現状
UNHCR本部が発表した年間統計報告書「グローバル・トレンズ・レポート 2020」によると、「2020年末時点で、紛争や迫害により故郷を追われた人の数は8,240万人。2020年の間に、新たに故郷を追われた人は約1,120万人に達しました」と報告されています。
また、難民や国内避難民は近年増加を続けており、過去10年では難民や国内避難民の数が約2倍にまで膨らんでいます。
2020年時点で、全人類の約95人に1人が難民や国内避難民で避難生活を強いられています。
難民の受け入れ国
難民の受け入れ国は、開発途上国や近隣国に集中しています。
世界の難民の86%が、開発途上国で受け入れられています。
難民を一番多く受け入れている国はトルコで、370万人の難民を受け入れています。
難民の生活
国外に避難した難民は、難民キャンプで過ごすか、キャンプの外(都市部)で暮らすかに分かれます。
難民キャンプとは、支援団体が難民の滞在施設や食事、医療などを援助している場所のことで、危機から逃れた難民の安全を保障し、住む場所や食料、水、物資、医薬品などを提供してくれる場所でもあります。
また、キャンプの外(都市部)で暮らす難民が多いのも現状です。
JICAの報告書によると、「トルコ国内では難民の95%が難民キャンプの外で生活している」と報告されています。
難民の解決策
難民問題の解決策として、国連からは3つの提言が出されています。
- 難民が出身国へ帰る「自主帰還」
- 難民が庇護を求めた国に定住する「庇護国社会への統合」
- 難民が庇護国から第三国へと移動し、そこで定住する「第三国定住」
国家間の問題ではありますが、それぞれの解決策で成果が出ています。
過去10年間で、
- 自主帰還…約390万人
- 庇護国社会への統合…32万2,400人
- 第三国定住…100万人超
しかし、難民の人口増加が進んでいるのも現状で、解決には時間がかかることが考えられます。
まとめ
難民についてお話しました。
難民とは、様々な理由で自国から避難しなければならない人々のことで、主な原因は戦争や紛争、自然災害です。
難民の受け入れ国の多くは、開発途上国です。
また、日本では難民を受け入れる難民認定が厳しく、その認定率は1%未満と言われています。
しかし、日本は難民を受け入れる支援というよりも、人道支援や自立支援、受入れ国のコミュニティ支援を中心に行っています。
私たちにも難民問題に対して支援をできる方法があるはずです。
できることから少しずつ行っていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!