アボカドが環境破壊に関係している?その理由と真実について
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、アボカドは環境破壊に関係しているのかについてお話していきます。
この記事は、
- アボカドが好き
- アボカドは本当に環境破壊に繋がっているの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
アボカドは環境破壊に関係しているのか
アボカドは環境破壊に関係しているのかについて、結論からお話しすると「NO」です。
では、なぜ「アボカドは環境破壊を引き起こしている」と言われているのでしょうか?
その理由についてお話していきます。
「アボカドが環境破壊を引き起こしている」と言われる理由
アボカドが環境破壊を引き起こしていると言われる理由は、3つあります。
- 水の使用量
- 農地開発による森林破壊
- 輸送時のCO₂排出量
それぞれ詳しくお話していきます。
1.水の使用量
アボカドが環境破壊を引き起こしていると言われている一番の原因は、生産時の水の使用量です。
ウォーターエイド「隠れた水」世界水の日報告書2019によると、アボカドを1㎏生産するのに、2,000Lの水が必要と報告されています。
こうした食べ物を生産するのに必要な水のことを「バーチャルウォーター(仮想水)」といいます。
アボカドは、生産時に水を大量に使用することから生産国で水不足が起こり問題となっていると言われています。
2.農地開発による森林破壊
アボカドが人気になり、輸出量が増えたことから、生産国では農地を増やそうと森林を破壊していることも問題視されています。
また、アボカドの人気からアボカド農家を襲うギャングやマフィアも関わるようになり、生産者の命が脅かされるような事態が起きていることが報告されています。
3.輸送時のCO₂排出量
アボカドの主な生産国は、メキシコやドミニカ、ペルー、チリなどの熱帯地域です。
そこからアメリカや日本など様々な国に輸出され、その際に発生するCO₂の排出量が問題と言われています。
遠くの国へ輸出するとなると、移動距離が長くなり、より大量のCO₂を排出することになります。
アボカドが環境破壊を引き起こして「いない」理由
続いて、アボカドが環境破壊を引き起こしていない理由をお話していきます。
結論からお話しすると「あらゆる問題の原因はアボカドだけではないから」です。
アボカドだけが原因ではない問題に対して、アボカドだけを取り上げて悪者にするのは環境破壊の根本的な解決にはなりません。
アボカドを生産する際に水の使用量が多いことから水不足が引き起っている問題では、よくチリが例としてあげられます。
しかし、チリは国内でも降水量の変化が激しく一定量の水資源の確保が難しいことから、本来ならば水の使用量が多いアボカドの生産が向いていない国でもあります。
一方で、メキシコは降水量が多い地域で年間を通して水資源が潤っているため、アボカドの生産が世界1位でありながら水不足の問題はありません。
また、農地開発による森林破壊や輸出時のCO₂の排出量の問題は、アボカドだけではないはずです。
農地開発の問題は農作物よりも畜産業の方が使用面積が多く、輸出時の問題は食料自給率の低さが根本的な問題です。
アボカドは決して悪者ではありません。
しかし、実際にアボカドを無計画に大量生産する闇農家も存在することは確かで、アボカドを買う際には「政府の認定を得ているか」を確認してから買うことをおすすめします。
まとめ
アボカドは環境破壊に関係しているのかについてお話しました。
「アボカドが環境破壊を引き起こしている」というニュースや情報を知ってからアボカドを食べるのをやめた方がいらっしゃることを知ってこの記事を書きました。
どうしても悪い情報に目がいってしまいますが、必ずしもその情報が正しいとは限りません。
「1つの食べ物を選ばない」ことよりも、「自動車を控えて公共交通機関や自転車を使う」や「食品ロスを減らす」、「モノを長く使う」などの行動の方が地球環境を守るためにより効果的な方法です。
環境破壊の根本的な原因を理解し、できることから少しずつ行っていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!