家具だけでなく食品もサステナブル!IKEAのSDGsの取り組みとは
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、IKEAのSDGsの取り組みについてお話していきます。
環境問題の意識が高い北欧スウェーデン発祥のIKEA。
家具だけでなく食品も積極的にSDGsに取り組んでいます。
この記事は、
- IKEAのSDGsの取り組みって?
- 食品のサステナブルって?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
「より快適な毎日を、より多くの方々に」がIKEAの理念
IKEAは、1943年に創業され80年近く続いている世界最大の家具量販店です。(参照※1)
日本では、1974年に国内数ヵ所に出店しましたが一度撤退し、2006年に千葉県船橋市に再進出しています。
現在、日本全国に12店舗(IKEA for Businessを含むと13店舗)、2020年時点で世界52カ国に420店舗以上展開しています。
そしてIKEAでは、2015年9月に国連で採択されたSDGsの目標を達成するため、様々な角度からサステナブルな取り組みを行っています。
SDGsの取り組み
IKEAでは、SDGs17の目標それぞれに取り組んでいます。
特に、「目標8:働きがいも経済成長も」「目標12:つくる責任つかう責任」「目標13:気候変動に具体的な対策を」の3つの目標については力を入れて取り組んでいます。
※「働きがいも経済成長も」「つくる責任つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」については以下の記事に書いているので、ぜひ参考にしてください。
IKEAが取り組む主な課題
IKEAでは主に、「持続不可能な消費」「気候変動」「不平等」の3つの課題に取り組んでいます。(※2)
主な課題 | 2030年までの目標 | 取り組み内容 |
持続不可能な消費 | 10億人以上の人々が限りある地球の資源の範囲内でより快適な暮らしを実現するためのヒントを提供し、力となる | 再生可能エネルギーを手ごろな価格に 植物由来食品の拡大 使い捨てプラスチック製品を全面廃止 など |
気候変動 | 経済的成長と原材料の使用を切り離し、イケアのバリューチェーン全体で発生する温室効果ガス排出量よりも多くの排出量を削減 | 再生可能な素材やリサイクル素材の使用 製品の寿命を延ばす工夫 FSC認証林の継続的な拡大 など |
不平等 | 多くの人に利益をもたらす公平な社会を構築するリーディング企業の1つになること | コロナ禍の影響を受けている子どもたちを支援する 難民や弱い立場の人々への支援 賃金のジェンダー平等 など |
取り組み内容
IKEAの素材
IKEAの素材は、木材から綿、プラスチックに至るまで再生可能な資源が使われています。
木材の場合、FSC認定を取得しているものやリサイクル木材を使用し違法で伐採された木材を使用することはありません。
他にも、
- 綿 → サステナブルな栽培方法のもの、リサイクルコットン
- ウール → 動物福祉に配慮した扱いを受けている羊のウールのみ使用
- プラスチック → リサイクルプラスチックと再生可能プラスチックのみを使用(2030年までの達成目標)
といった素材へのこだわりがあります。
実際に、現在販売されてるプラスチック製品の約3分の1は、リサイクルプラスチックと再生可能プラスチックから作られています。
使い捨てプラスチックの段階的廃止
2020年1月に、IKEAレストランやカフェの使い捨てプラスチックの使用を廃止しました。
ストローや食器類、プレート、カップの使い捨て用品がすべて再生可能資源100%のものに替わっています。
例えば、プラスチックストローは紙ストローに、フォークやナイフは木材で作られたリサイクル可能なものになっています。
YouTubeで新しいリサイクル容器についての動画があがっていたので、気になる方はぜひご覧ください。
ベジフードの充実
IKEAの代表的な食べ物の1つであるスウェーデン風ミートボールに加えて、お肉を一切使わないベジボールの販売も開始しました。
植物由来の食べ物は、お肉よりも生産時の水や肥料が少なくていいことから、気候変動対策にもなると考案されたようです。
実際に、ベジボールの生産に伴うCO₂の排出量は、伝統的なミートボールの20分の1だと言われています。
ベジボールの他にもお肉を使わないホットドッグ「ベジドッグ」も販売されています。
IKEAでは、家具だけでなく食品の分野でもSDGsに取り組んでいます。
※植物由来がなぜ環境に優しいのかについては以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
IKEAのSDGsの取り組みについてお話しました。
世界中に人気のあるIKEAが積極的にSDGsに取り組んでいることで、SDGsに関心のない方でもIKEAの商品を買うことで自然とサステナブルな暮らしになっています。
他にも私たちの周りに、サステナブルな商品やサービスを提供してくれている会社があるかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参照
※1 IKEAホームページ(https://www.ikea.com/jp/ja/this-is-ikea/about-us/)
※2 イケアのサステナビリティリポートFY20(https://www.ikea.com/jp/ja/files/pdf/17/6e/176ed020/ikea-sustainability-report-fy20-jp.pdf)