SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」の原因と現状~私たちにできること~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、SDGs17の目標の1つ「気候変動に具体的な対策を」の原因と現状、私たちができることについてお話していきます!
この記事は、
- SDGsの目標「気候変動に具体的な対策を」ってなに?
- 私たちにできることはあるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
※他にもSDGsについての詳しい記事を書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
SDGsとは?
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。
また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。
そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成され「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
発展途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組まなければなりません。
SDGs 17の目標
SDGsには、17の目標が掲げられています。
- 目標1 貧困をなくそう
- 目標2 飢餓をゼロに
- 目標3 すべての人に健康と福祉を
- 目標4 質の高い教育をみんなに
- 目標5 ジェンダーの平等を実現しよう
- 目標6 安全な水とトイレを世界中に
- 目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 目標8 働きがいも経済成長も
- 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10 人や国の不平等をなくそう
- 目標11 住み続けられるまちづくりを
- 目標12 つくる責任つかう責任
- 目標13 気候変動に具体的な対策を
- 目標14 海の豊かさを守ろう
- 目標15 陸の豊かさも守ろう
- 目標16 平和と公正をすべての人に
- 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
今回は、この中の目標13「気候変動に具体的な対策を」についてお話していきます!
気候変動に具体的な対策を
この目標の概要は、「気候変動とその影響に取り組むため、緊急の対策を取ること」です。
気候変動とは、大気の平均状態が変化していくことをいいます。
地球のエネルギー源は、太陽から受け取り大気圏及び海、陸、生態系などあらゆる形態に供給されてから宇宙空間に戻ります。
宇宙空間に戻るまでの地球上で起こるエネルギ-の流れを気候系と呼び、また大気の平均状態を気候と呼びます。
気候が様々な要因によって変動していることが気候変動です。
では、気候変動の現状からお話していきます。
※「気候変動に具体的な対策を」の169のターゲットについて書いている記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
気候変動の現状
気候変動とは、具体的にいうと気温の上昇・海水温度の上昇・氷河の減少・生態系の変化などがあげられます。
特に、地球全体の温度の上昇は大きな問題になっており地球温暖化とも呼ばれます。
気象庁によると、「世界の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.72℃の割合で上昇しています。」といわれています。
地球の平均気温が上がると海水面上昇や生態系にも影響を及ぼします。
海水面が上昇することにより南太平洋にあるキリバス共和国やツバル、インド洋のモルディブが2050年には水没するといわれています。
また、サンゴや海の生態系にも影響を及ぼしたり、氷が解けることにより寒い地域で生きる動植物にも影響を与えています。
気候変動の要因
気候変動の要因は、気象庁によると大きく分けて2つです。
- 自然の要因
- 人為的な要因
以上の2つに分けられます。
自然の要因
太陽や火山の噴火、海流の変化、海水面の温度変化などのことです。
特に、地球表面の7割を占める海洋は、大気との間で海面を通して熱や水蒸気などを交換しているので、大気の運動に大きな影響を及ぼします。
人為的な要因
人間活動に伴う二酸化炭素などの温室効果気体の増加や森林破壊などのことです。
二酸化炭素などの温室効果気体の増加は、地上気温を上昇させ、森林破壊などの植生の変化は水の循環や地球表面の日射の反射量に影響を及ぼします。
気候変動は、自然の要因よりも人為的な要因の影響が大きく、私たち人間の行動の変化が求められています。
※地球温暖化については以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!
気候変動による影響
気候変動による影響は、海水面の上昇や生態系の変化だけではありません。
- 異常気象
- 農作物の収穫率の低下
- 熱中症や健康被害の増加
などにも影響を与えています。
異常気象
ここ数年、日本でも集中豪雨や大雨による被害が多くなりましたよね。
気象庁によると、「1時間に50mm以上の雨が降る回数が増加している」といわれています。
1976年~1985年の10年間では、1時間に50mm以上の雨が降る回数は平均約226回でした。
しかし、2011年~2020年の10年間では、平均約334回と約1.5倍になっています。
大雨による洪水や土砂災害、交通機関への影響、避難指示など想像を超える降水量は私たちの生活にあらゆる障害をもたらしてきます。
農作物の収穫率の低下
大雨や気温の上昇などは、農作物の成長に影響をおよぼし収穫量や品質の低下を招きます。
また、農作物だけでなく畜産業や水産業にも影響してきます。
気温が上昇すると、家畜の死亡率が高まったり家畜のエサになる穀物の収穫量が低下したりします。
そして海水面の温度が上昇すると、プランクトンの種類や数が変化して海に生き物の成長や個体差にも影響します。
熱中症や健康被害の増加
つい最近(2021年7月)でも、「カナダで6月29日には49.6度が観測され、何百人以上の方が突然死した」というニュースがありました。この熱波により、熱中症になった方も大勢いたとも報告されています。
また気候変動による平均気温の上昇で、日本全国の真夏日・猛暑日・熱帯夜の平均年間日数が増加し、熱中症になる方が増加する傾向があります。
私たちにできること
気候変動に対して私たちができることは、
- 自転車を活用する
- プラスチックごみの削減
- 再生可能エネルギーの使用
などがあげられます。一つずつお話していきます。
1.自転車を活用する
車やバス、鉄道などを使って移動する時には地球温暖化の最大要因である二酸化炭素が排出されます。
しかし、自転車だと二酸化炭素は排出されません。
旅行などの長距離移動には自転車は厳しいですが、スーパーでの普段のお買い物や近場の移動には自転車の使用をおすすめします!
ガソリン代や電車代も浮かせることができますし、運動にもなるので自転車移動はおすすめです!
※自転車については以下の記事に書いているので、ぜひ参考にしてください!
2.プラスチックごみの削減
二酸化炭素は、廃棄物の焼却時にも発生します。
また、プラスチックは石油から作られており、石油は燃やした時にたくさんの二酸化炭素を発生させます。
プラスチックごみはリサイクルされてるんじゃないの?とお思いでしょうが、日本のリサイクル率は約23%しかありません。
国内でのレジ袋の有料化や紙ストローの使用も始まり、マイバックを持ち歩く人やプラスチックを気にする人は増えましたが、他にも生活の中でプラスチックを削減できるところはたくさんあります。
※詳しいプラスチックごみの削減方法は以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
3.再生可能エネルギーの使用
再生可能エネルギーの使用は、他のSDGsの記事でも何度も書いているように今後本当に需要があります。
日本では、2030年度までに再生可能エネルギーの割合を22〜24%にすると目標を立てており、今後再生可能エネルギーがますます推進されていくことが予想されます。
多くの企業がSDGsの取り組みの一つとして、会社の電力に再生可能エネルギーを使っています。
再生可能エネルギーを供給している電力会社も増えてきていますし、太陽光発電で自家発電することも可能です。
まとめ
SDGs17の目標の1つ「気候変動に具体的な対策を」についてお話しました。いかがだったでしょうか?
気候変動は何年も前から言われており、私たちの一番身近な問題なのではないかと思います。
自分にできることは少ないと思うかもしれませんが、普段の移動を自転車に変えたり、ゴミを減らす努力をすることで確実に地球の二酸化炭素の排出量は抑えられます。
今日からでも変えていけることを少しずつ取り組んでいきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
※「海の豊かさを守ろう」については以下の記事で書いているので。興味のある方はぜひご覧ください!