SDGs目標16「平和と公正をすべての人に」169のターゲットをわかりやすく

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SDGs目標16「平和と公正をすべての人に」169のターゲットをわかりやすく

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

SDGsには17の目標と169のターゲットが制定されています。

各目標の中に、10個程度のターゲットが存在します。

その中でも今回は、SDGs目標16「平和と公正をすべての人に」の169のターゲットについてお話していきます!

この記事は、

  • 169のターゲットとは?
  • SDGsについてもっと詳しく知りたい

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください!

SDGsとは

SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。

また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。

そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成されており「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

そのためには、発展途上国だけでなく先進国も積極的に取り組まなければなりません。

まとめると、SDGsは「地球環境が破壊されていく中で、子どもや孫世代にいい地球環境を残せるように世界全体で目標を定め、共に力を合わせて達成していこう」ということです。

ざっくりまとめてしまいましたが、なんとなくそんな感じのことなんだなと理解していただけたら十分です!

※SDGsについては以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

目標16「平和と公正をすべての人に」

SDGsの17の目標の16つ目「平和と公正をすべての人に」です。

「平和と公正をすべての人に」では、「持続可能な開発のために平和で包摂的な社会を促進し、すべての人に司法へのアクセスを提供し、実効的で責任ある包摂的な制度機構をあらゆるレベルで構築すること」を目標としています。

つまり、「暴力や虐待、差別、内戦、紛争、災害などが起こらない、もし起こったとしても法で解決できる平等な世界であること」を目標としています。

※「平和と公正をすべての人に」については以下の記事に書いているので、ぜひ参考にしてください!

「平和と公正をすべての人に」のターゲット

「平和と公正をすべての人に」は、「16.1~16.10」と「16.a、16.b」の計12個のターゲットから構成されています。

ターゲットとは、目標をより細かく具体的に表したものです。

以下が「平和と公正をすべての人に」のターゲット一覧です。

16.1あらゆる場所において、全ての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる。
16.2子供に対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。
16.3国家及び国際的なレベルでの法の支配を促進し、全ての人々に司法への平等なアクセスを提供する。
16.42030年までに、違法な資金及び武器の取引を大幅に減少させ、奪われた財産の回復及び返還を強化し、あらゆる形態の組織犯罪を根絶する。
16.5あらゆる形態の汚職や贈賄を大幅に減少させる。
16.6あらゆるレベルにおいて、有効で説明責任のある透明性の高い公共機関を発展させる。
16.7あらゆるレベルにおいて、対応的、包摂的、参加型及び代表的な意思決定を確保する。
16.8グローバル・ガバナンス機関への開発途上国の参加を拡大・強化する。
16.92030年までに、全ての人々に出生登録を含む法的な身分証明を提供する。
16.10国内法規及び国際協定に従い、情報への公共アクセスを確保し、基本的自由を保障する。
16.a特に開発途上国において、暴力の防止とテロリズム・犯罪の撲滅に関するあらゆるレベルでの能力構築のため、国際協力などを通じて関連国家機関を強化する。
16.b持続可能な開発のための非差別的な法規及び政策を推進し、実施する。

「平和と公正をすべての人に」のターゲットは、すべて重要なターゲットなので一つずつお話していきます。

16.1.あらゆる暴力を大きく減らす

ターゲット16.1には、あらゆる場所、形の暴力と暴力による死を大きく減らすことが書かれています。

2017年に国連が発表した統計によると、殺人を始めとした暴力事件によって死亡した人の数は、全世界で50万人近くにのぼると発表されています。

暴力事件は、先進国と開発途上国では発生件数に差があるものの、世界中どこでも存在します。

女性や子どもに対する暴力をはじめ、男性や成人でも暴力をうけることもあります。

そうしたあらゆる形の暴力及び暴力による死を減らすことが目標に掲げられています。

16.2.子どもに対するあらゆる暴力・拷問をなくす

ターゲット16.2には、子どもに対する虐待、搾取(不当な扱いの労働)、人身売買、あらゆる形の暴力や拷問をなくすことが書かれています。

ユニセフによると、世界のどこかで、5分に1人、子どもが暴力によって亡くなっていと言われています。

また、子どもが学校に行く時間を削り働く児童労働も大きな問題の一つです。

子どもの人権、命を守るために解決していかなければならない問題です。

※児童労働については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください!

16.3.すべての人が司法にアクセスできるようにする

ターゲット16.3には、すべての人が、平等に司法を利用できるようにすることが書かれています。

司法とは裁判所のことです。

なにか争うごとや問題があった時に、平等に解決するために、誰もが裁判所を利用できるようにすることが目標です。

そのためには、どの国でもどの場所でも法律に従って物事が取り扱われるようにしないといけません。

16.4.組織的な犯罪をなくす

ターゲット16.4には、法律に反する資金や武器の取り引きを大きく減らし、あらゆる形の組織的な犯罪をなくすことが書かれています。

組織的な犯罪とは、暴力団・テロ組織などの反社会的団体や、会社・政治団体・宗教団体などに擬装した団体の構成員の全てもしくは大部分が一体となって行う犯罪のことです。

史上最悪のテロ事件ともいわれている「アメリカ同時多発テロ」も組織的な犯罪の一つです。

今後このような事件が起こらないようにするためにも、法律に反する資金や武器の取り引きを減らすことが目標とされています。

16.5.汚職や賄賂を減らす

ターゲット16.5には、あらゆる形の汚職や贈賄を大きく減らすことが書かれています。

汚職とは、自分の地位や職業上の権利を利用して、横領や天下り、賄賂を受け取るなどの不正行為のことです。

また贈賄とは、地位や職業上の権利を持っている人に対して、自分に都合の良いことをしてもらうために、不正にお金や贈り物(賄賂)をわたすことです。

誰もが平等であるために、こういった不正行為をなくしていく必要があります。

16.6.公的な機関を発展させる

ターゲット16.6には、効果的なはたらきができ、誰にでもそのはたらきの内容や過程がわかるような公的な機関を、あらゆるレベルで発展させることが書かれています。

公的な機関は、すべての人が利用するため、その機関の役割や責任を知らせる必要があります。

安心・安全で誰でも利用しやすいような機関にしていくことが目標になっています。

16.7.代表的な意思決定がされるようにする

ターゲット16.7には、何かを決めるときには、取り残される人がないように人びとが参加しながら、さまざまな人の立場を代表する形でなされるようにすることが書かれています。

つまり、一方的な意見だけで決めるのではなく、多方面から見てあらゆる人の意見も聞いて、最終的にはそれぞれの代表者と話し合い決めるということです。

例えば、世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスの対応として、政府・医者・市民・事業者などあらゆる立場の代表たちが話し合い対策を考えています。

こういった代表的な話し合いを行い誰もが取り残されないようにすることが目標です。

16.8.開発途上国の国際的な機関への参加強化

ターゲット16.8には、国境を超える問題を解決するための国際的な機関への、開発途上国の参加を広げ強めることが書かれています。

世界には多くの国際機関が存在します。

国連のホームページに載っている数で、26の国際的な機関があります。

それぞれの国際的な機関で加盟している国に差がありますが、開発途上国の参加を強めることが目標に掲げられています。

16.9.すべての人が身分を証明できるようにする

ターゲット16.9には、出生登録をふくめ、すべての人が法的な身分証明を持てるようにすることが書かれています。

2019年、UNICEFが発行した報告書によると、世界の5歳未満の子どもの4人に1人(1億6600万人)は出生届が出されていないことが発表されています。

これは、1億6600万人の子どもが法的に「存在していない」ことを意味しています。

出生届が出されなければ身分を証明することができず、医療や公共のサービスが利用できない可能性があるので早急に解決されるべき問題です。

16.10.誰もが情報を手に入れられるようにする

ターゲット16.10には、国内の法律や国際的な取り決めに従って、誰でも情報を手に入れられるようにすることが書かれています。

誰もが情報を手に入れられて、基本的な自由がおかされずに守られるようにすることが目標です。

ここでいう情報とは、インターネットの情報とは違い、出生の情報や個人の情報を指しています。

16.a.国際的に協力をする

ターゲット16.aには、開発途上国において暴力を防ぎ、テロや犯罪をなくすために国際的な協力などを通じて、各国でこの問題に取り組む機関の力を強めていくことが書かれています。

暴力やテロなどの犯罪件数は、先進国と開発途上国とでは大きな差があります。

暴力による犠牲者の数は先進国で10万人あたり4.7人程度と言われていますが、開発途上国では2倍程度にまで増加します。

その中でも、ラテンアメリカ地域は10万人あたり22.5人と、先進国に比べ4倍以上にまで犠牲者の数が増加しています。

世界中で協力し、この問題を解決いていくことが目標をされています。

16.b.差別のない法律や政策を進める

ターゲット16.bには、持続可能な開発のために差別のない法律や政策をすすめ、実施することが書かれています。

日本でも差別を解消することを目的に、2016年に3つの法律が施行されました。

「障害者差別解消法」「ヘイトスピーチ解消法」「部落差別解消法」の3つで、どれも人権を守るための法律です。

こういった国の法律や政策を作ることで、誰も取り残さないことを実現しようとしています。

まとめ

SDGs「平和と公正をすべての人に」のターゲットについてお話しました!

169のターゲットと聞くと「多い」と感じてしまいがちですが、1つの目標ごとに見ていくと実際そんなに多くも難しくもありません。

また、ターゲットを知っておくことで、SDGsの目標への理解や課題もより鮮明になります。

理解を深め、よりよい社会を一緒に作っていきましょう!

最後まで読んでだたきありがとうございました!

※「パートナーシップで目標を達成しよう」については以下の記事に書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!

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