SDGs目標2「飢餓をゼロに」169のターゲットをわかりやすく
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
SDGsには17の目標と169のターゲットが制定されています。
各目標の中に、10個程度のターゲットが存在します。
その中でも今回は、SDGs目標2「飢餓をゼロに」の169のターゲットについてお話していきます!
この記事は、
- 169のターゲットとは?
- SDGsについてもっと詳しく知りたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
SDGsとは
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。
また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。
そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成されており「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
そのためには、発展途上国だけでなく先進国も積極的に取り組まなければなりません。
まとめると、SDGsは「地球環境が破壊されていく中で、子どもや孫世代にいい地球環境を残せるように世界全体で目標を定め、共に力を合わせて達成していこう」ということです。
ざっくりまとめてしまいましたが、なんとなくそんな感じのことなんだなと理解していただけたら十分です!
※SDGsについては以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!
目標2「飢餓をゼロに」
SDGsの17の目標の2つ目「飢餓をゼロに」です。
「飢餓をゼロに」では、「飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成し、持続可能な農業を促進すること」を目標としています。
飢餓とは、十分な食事がとれず栄養不足となり生存と社会的な生活が困難になっている状態のことを指します。
国連の「世界の食料安全保障と栄養の現状」の報告書(2018)によると、世界の飢餓人口は約8億2000万人以上(約9人に1人)と言われています。
また、飢餓人口は減少することなく、3年連続増加しています。(WFP)
飢餓問題は世界中で解決を急がれている課題です。
※飢餓をゼロにについては以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!
「飢餓をゼロに」のターゲット
「飢餓をゼロに」は、「2.1~2.5」と「2.a~2.c」の計8個のターゲットから構成されています。
ターゲットとは、目標をより細かく具体的に表したものです。
以下が「飢餓をゼロに」のターゲット一覧です。
2.1 | 2030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。 |
2.2 | 5歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。 |
2.3 | 2030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。 |
2.4 | 2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。 |
2.5 | 2020年までに、国、地域及び国際レベルで適正に管理及び多様化された種子・植物バンクなども通じて、種子、栽培植物、飼育・家畜化された動物及びこれらの近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づき、遺伝資源及びこれに関連する伝統的な知識へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分を促進する。 |
2.a | 開発途上国、特に後発開発途上国における農業生産能力向上のために、国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発及び植物・家畜のジーン・バンクへの投資の拡大を図る。 |
2.b | ドーハ開発ラウンドの決議に従い、すべての形態の農産物輸出補助金及び同等の効果を持つすべての輸出措置の並行的撤廃などを通じて、世界の農産物市場における貿易制限や歪みを是正及び防止する。 |
2.c | 食料価格の極端な変動に歯止めをかけるため、食料市場及びデリバティブ市場の適正な機能を確保するための措置を講じ、食料備蓄などの市場情報への適時のアクセスを容易にする。 |
「飢餓をゼロに」のターゲットは大きく3つに分けられます。
- 飢餓をなくし、誰でも栄養のある食事をとれるようにする
- 持続可能な農業の促進
- 国際的な協力
一つずつお話していきます。
1.飢餓をなくし、誰でも栄養のある食事をとれるようにする(ターゲット2.1,2.2)
ターゲット2.1,2.2には、飢餓を終わらせることと誰でも栄養のある食事をとれるようにすることが書かれています。
「飢餓をゼロに」は、飢餓を終わらせるだけではなく飢餓を終わらせた後のことも考えてターゲットが定められています。
特に、子どもや女性、高齢者など社会的立場の低い人たちの栄養面の改善も目標としています。
2.持続可能な農業の促進(ターゲット2.3~2.5)
ターゲット2.3~2.5には、農業者の所得や生産の質、生産量の安定性と自然を壊すことのない産業の発展が書かれています。
農業は天候や災害に左右されやすく安定しない仕事です。
特に開発途上国での生産は、技術不足やインフラ整備が不十分のため質を安定させることが難しい状況です。
そのため、質や量を安定させることを目標に掲げています。
また、生態系や自然を破壊することのない持続可能な産業の発展もこの目標に含まれています。
3.国際的な協力(ターゲット2.a~2.c)
ターゲット2.a~2.cには、国際協力の元、各国の農業生産物の貿易を増やすことと情報を共有することが書かれています。
開発途上国の農業技術や開発は先進国よりも遅れているため、国際的な支援をすることを目標としています。
また、食糧不足に陥らないために各国で情報を共有することも目標としています。
まとめ
SDGs「飢餓をゼロに」のターゲットについてお話しました!
169のターゲットと聞くと「多い」と感じてしまいがちですが、1つの目標ごとに見ていくと実際そんなに多くも難しくもありません。
また、ターゲットを知っておくことで、SDGsの目標への理解や課題もより鮮明になります。
理解を深め、よりよい社会を一緒に作っていきましょう!
最後まで読んでだたきありがとうございました!
※「すべての人に健康と福祉を」については以下の記事で書いているので、ぜひ興味のある方はご覧ください!