子ども兵士問題の現状と解決策とは?~私たちができること~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、子ども兵士問題についてお話していきます。
子ども兵士の現状から私たちができることまでお話していきます!
この記事は、
- 子ども兵士って?
- 子ども兵士の現状を知りたい
- 子ども兵士を減らすために私たちができることは?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
子ども兵士とは
子ども兵士とは、あらゆる軍隊に所属する18歳未満の子どものことです。
また、赤十字国際委員会によると「子ども兵士とは強要されて、または、自らの意思によって軍や武装グループの一員となり戦闘に参加する子どもたち」を指しています。
子ども兵士の存在自体は、条約で禁止されています。
2000年に採択された「子どもの権利条約」の追加議定書である「武力紛争への子どもの関与に関する子どもの権利条約の選択議定書」で、「武力衝突に直接加わることが法的に認められる年齢を15歳から18歳に引き上げ、18歳未満の子どもの強制徴兵を禁止し、国家以外の勢力にも適用されること」が明示されました。
しかし、子ども兵士は条約で禁止されているにも関わらず、存在しているのが現状です。
子ども兵士の役割
子ども兵士の役割は、戦闘要員だけではありません。
他にも、
- 敵対勢力のスパイや情報伝達
- 地雷除去装置として使われる
- 弾よけとして使われる
- 重い荷物運び
- 少女兵の場合、性的虐待や強制結婚をさせられる
などといった役割をさせられています。
子ども兵士になる理由
子ども兵士になる理由は、主に2つに分けられます。
- 自ら志願する場合
- 強制的にさせられる場合
【自ら志願する場合】
紛争や内戦の多い地域では貧困が拡大し生活の基盤を失うため、 最低限の衣食住の確保や就職先として入隊したり、食糧を奪ったり、人々からお金をゆすり取るための銃がほしくて入隊する可能性もあります。
また、内戦地域に暮らす子どもは日常的に戦闘や虐殺を目の当たりにしていて、身内が殺される場合もあります。
その復讐のために、自ら志願して兵士になる子どももいます。
【強制的にさせられる場合】
政府軍や反政府軍勢力が、子どもを誘拐し強制的に兵士にさせるケースが紛争地域で多く見られます。
誘拐した子どもに、まず親や友人を傷つけさせ、他人を傷つけることへの抵抗をなくしコントロールしていきます。
ユニセフによると、ナイジェリアでは2013年から2018年までに1,000人以上の子どもが誘拐され、少年たちは兵士として、少女たちは武装勢力の構成員との強制結婚や性的虐待を受けたり、自爆テロ要因として利用されていることが報告されています。
子ども兵士の現状
2015年時点で、子ども兵士が最も多く武力紛争に参加している地域はアフリカです。
コンゴ民主共和国やソマリア、スーダンなどといった国で子ども兵士が存在するほか、アジアや中東、南米でも子ども兵士の事例が報告されています。(参照:ユニセフ「世界の子どもたち 子どもの兵士」)
また、赤十字国際委員会によると「子ども兵士の数は、19ヵ国で25万人にも上る」と報告されています。
しかし、子どもの徴兵が違法な行為であることから、武力紛争のために徴用・徴兵された子どもに関する正確なデータの確認は困難です。
確認されていないだけで、他にも多くの子ども兵士が存在する可能性があります。
国際的な取り組み
2000年には、「子どもの権利条約」の追加議定書である「武力紛争への子どもの関与に関する子どもの権利条約の選択議定書」が採択され、兵士の年齢が引き上げられました。
そして、2007年に開催された閣僚級会議では、子どもの徴兵・徴用の終結のための「パリ原則(Paris Principle and Best Practices)」が決議されました。
パリ原則は、国際社会によるより一層の紛争下・後の世界の子ども支援を促すことを目指しています。
パリ原則から10年たった2017年時点で、ユニセフは「10年間で少なくとも6万5,000人の子どもたちが武装勢力・集団から解放された」と発表しました。
また、パリ原則に参加表明をした国の数が、2007年の58カ国から2017年の105カ国と10年間で倍増しており、紛争下の子どもの徴用・徴兵を終結するための決意が世界的に拡大しています。
私たちができること
私たちが子ども兵士のためにできることは、紛争・内戦下にある子どもたちへの支援です。
ユニセフをはじめとするNGOやNPO団体の中には、紛争下にある子どもたちへ支援している団体があります。
その中の一つが「ワールド・ビジョン」です。
最近よくWEB広告やYouTubeの広告にも出てくることの多い団体ですが、約100カ国で活動する世界最大規模の国際NGO団体です。
主に、世界で困難な状態に置かれている子どもたちを対象に、幅広い国際協力活動を実施している団体ですが、子ども兵士問題への取り組みも行っています。
「チャイルド・スポンサーシップ」という支援活動を通じて、紛争下にいる子どもたちが健やかに成長できる持続可能な環境を整えることを目指すとともに、「武器」ではなく「知恵」を得ることができるような活動を行っています。
現在では、約50,000人の方が支援活動を行われています。
募金や寄付だけではなく、ボランティアや広める活動といった支援方法もあるので、ぜひ興味のある方は詳細をご覧ください。
まとめ
子ども兵士の現状や私たちにできることについてお話しました。
現在、日本では紛争や内戦といった争いごとがないので、子ども兵士どころか大人の兵士の存在もありません。
そのため子ども兵士の存在は信じがたく、考えることも少ないと思います。
しかし、世界では兵士として戦っている子どもが存在していることは確かで、世界中で子ども兵士を終結する活動が取り組まれています。
決して他人ごとなどではなく、日本ではこれから少子高齢化社会が進むにあたり外国からの移住者の受け入れを増やしていく必要があります。
そのため、世界中の子どもや若い世代を守ることが日本への移住者を増やすきっかけにもなります。
子どもたちの未来のために行動していけたらいいですね!
最後までご覧いただきありがとうございました!