大気汚染で寿命が縮む⁉大気汚染がひどい国では平均余命が2年以上短くなる
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、大気汚染と寿命の関係についてお話していきます。
火山の噴火や火災、排気ガスなどが原因で起こる大気汚染。
そして、大気汚染が原因で寿命が短くなるという研究結果が報告されました。
この記事は、
- 大気汚染で寿命が短くなるのはなんで?
- 大気汚染がひどい国ってどこ?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
大気汚染がひどい国では平均寿命が縮む結果に
2021年9月1日、アメリカのシカゴ大学エネルギー政策研究所が発表した報告書では、「大気汚染レベルが高い国に住む人々の平均寿命が2年以上短くなっている」との研究結果が報告されました。(参照※1)
さらに、大気汚染物質の1つであるPM2.5の濃度が高い国では、新型コロナウイルスの感染者数と重症者数が増えることも報告されています。(※2)
そもそも大気汚染とは、自然現象や人為的な行動によって人体に有害な物質(大気汚染物質)が空気中に増えることです。
大気汚染レベルの高い国では、常に空気中に有害な物質が含まれていて、その空気を人々が日常的に吸い込んでいるため、健康状態が悪化し寿命が縮まってしまいます。
※大気汚染については以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください。
大気汚染がひどい国
大気汚染レベルが世界保健機関の基準を超える国の多くは、インドやバングラディッシュなどのアジアの国々です。
特に、インドは大気汚染レベルが高く、首都を含む一部の地域では平均寿命が最大9年も短くなると推定されています。
他のアジアの国でも、
- バングラディッシュ 5.4年
- ネパール 5年
- パキスタン 3.9年
- シンガポール 3.8年
以上の年数の平均寿命が短縮されています。(※1)
大気汚染物質は、主に工場や車から出る煙に含まれているため、工場の多いアジアを中心とした国の平均寿命が短くなっていることが考えられます。
実際に、新型コロナウイルスの流行で世界の経済活動がストップした際には、大気汚染が改善されたという研究結果が発表されています。
※大気汚染と経済活動については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
大気汚染と寿命の関係についてお話しました。
大気汚染は、環境だけでなく人体、寿命にも影響のある問題だったんですね。
日本とはあまり関係のない問題に思えますが、私たちが使っているモノの多くがアジアの国々で作られています。
私たちの消費活動が、現地の人の寿命にも影響しているかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参照
※1 シカゴ大学エネルギー政策研究所 「Air Quality Life Index(AQLI)」2021年版
※2 京都大学「大気汚染が新型コロナ感染症の発症、重症化をきたすメカニズムの一端を解明 -PM2.5が新型コロナウイルスの細胞侵入口を拡大する-」