SDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」の原因と現状~私たちにできること~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、SDGs17の目標の1つ「人や国の不平等をなくそう」の原因と現状、私たちができることについてお話していきます!
この記事は、
- SDGsの目標「人や国の不平等をなくそう」ってなに?
- 私たちにできることはあるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
※他にもSDGsについての詳しい記事を書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
SDGsとは?
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。
また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。
そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成され「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
発展途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組まなければなりません。
SDGs 17の目標
SDGsには、17の目標が掲げられています。
- 目標1 貧困をなくそう
- 目標2 飢餓をゼロに
- 目標3 すべての人に健康と福祉を
- 目標4 質の高い教育をみんなに
- 目標5 ジェンダーの平等を実現しよう
- 目標6 安全な水とトイレを世界中に
- 目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 目標8 働きがいも経済成長も
- 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10 人や国の不平等をなくそう
- 目標11 住み続けられるまちづくりを
- 目標12 つくる責任つかう責任
- 目標13 気候変動に具体的な対策を
- 目標14 海の豊かさを守ろう
- 目標15 陸の豊かさも守ろう
- 目標16 平和と公正をすべての人に
- 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
今回は、この中の目標10「人や国の不平等をなくそう」についてお話していきます!
人や国の不平等をなくそう
この目標の概要は、「国内および国家間の不平等を是正すること」です。
つまり、所得格差や経済格差、男女格差、人種差別などあらゆる格差や差別をなくすことを目標としています。
日本国内でも格差・差別があるように世界にはもっとたくさんの格差や差別が存在しています。
では、世界の格差・差別の現状からお話していきます。
※「人や国の不平等をなくそう」の169のターゲットについて書いている記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
世界の格差や差別の現状
世界、または日本国内でも格差や差別は存在します。経済格差や所得格差、教育格差、男女格差、人種差別などあげたらきりがないほど。
その中でも皆さんが一番想像しやすいのは、経済格差や所得格差だと思います。
現在、世界人口の約過半数の40億人が低所得層にあたると言われています。
少数の富裕層の資産が、何十億人もの低所得層の総資産を上回っていることにより、貧富の差はうまれます。
オックスファム(Oxfam)の2019年レポートによると、「富豪たった26人の資産合計と、世界人口の約半数である38億人の資産合計は等しい」と報告されています。
また「世界で新たな資産が生み出されても、その80%以上は最も豊かな富裕層にいき、低所得層にはわずか1%未満の資産しか回らない」といわれています。
資産を多く持っている富裕層に資産が渡り、資産をあまり持っていない低所得層には資産がほとんど回らないので、経済格差・所得格差はどんどん拡大していきます。
※男女格差については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
経済格差・所得格差の原因
ここでは、主に経済格差や所得格差についての原因をお話していきます。
経済格差や所得格差の原因は、資本主義の世界の中であらゆる場面に存在します。
- 都市部と地方部での地域の差
- 富裕層による資産の独占
- 少子高齢化
以上の3つについてお話していきます。
都市部と地方部での地域の差
人やモノの多くは都市部へ流れていきます。そして、経済の発展や開発は都市部で行われるため、地方部との差は広がっていきます。
また、都市部と地方部では雇用形態や所得の差もあります。
日本でも、最低賃金が全国で差がありますよね。東京(都市部)では1013円、沖縄や秋田(地方部)などでは792円と221円の差があります。
地域の差は、経済格差・所得格差にもつながります。
富裕層による資産の独占
主にアメリカや中国、インドなどで発生しており、「一部の富裕層に所得全体の大きな割合が渡ること」が経済格差・所得格差の原因となっています。
先ほど格差の現状でもお話したように、資産を多く持っている富裕層に新たにうまれた資産が渡り、資産をあまり持っていない低所得層には資産のほとんどが回っていません。
これにより経済格差・所得格差が生まれ、また格差が埋まらない原因にもなります。
少子高齢化
少子高齢化によって、働ける人口が少なくなり年金で暮らす高齢者が増えます。
年金暮らしの高齢者は低所得者に含まれるので、少子高齢化が進むと低所得者の人口が増え、富裕層との差は広がります。
また、少子高齢化が進むと社会保障費が増える恐れがあり、働いている低所得者には大きな負担になります。
少子高齢化は低所得者を増やすだけではなく、働いている世代にも影響を与えます。
経済格差・所得格差による影響
経済格差・所得格差は他のあらゆる格差や差別につながりますが、ここでは3つ取り上げてお話していきます。
- 教育格差
- 医療格差
- 情報格差
一つずつ詳しくお話していきます。
教育格差
生活や教育にはお金がかかります。そして富裕層と低所得層では、生活や教育にかけられるお金に差があります。
より質のいい教育を受けようと思えば、私立の学校に通ったり学外で学習したりとお金がかかります。
また、貧困(1日1.9ドルでの生活)といわれる暮らしでは、生きていくことで精一杯で学校に通うことができない子どももいます。
経済格差・所得格差は、教育の質や教育が受けられるかに違いが生じます。
※教育格差については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
医療格差
医療を受けるにもお金がかかります。
例えば、大きな病気にかかった時にお金がなく適切な医療が受けられなかったり、予防可能な病気のワクチンが受けられなかったりします。
所得の差は、医療格差にもつながるのです。
※医療については以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
情報格差
インフラ整備にお金がかけられず、正しい情報が収集できないことを情報格差といいます。
主に、地方部や開発途上国はインフラ整備が整っていません。インフラ整備が整わないと、インターネットや放送、通信などへのアクセスができません。
インフラ整備には、莫大な支援や資金が必要になるので所得格差があるとインフラ整備にも差が生じます。
※インフラ整備については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
私たちにできること
私たちにできることは、
- 正しい情報を知る
- 偏見をなくす
- 旅をする
以上の3つについてお話していきます。
1.正しい情報を知る
格差や差別に関して、正しい情報を知ることが大切です。
格差や差別は無知から始まるとも言います。「知らない」とは、恐ろしいことなのです。
また、あらゆる格差は原因が一つではなく、いくつもの原因が複雑に絡まり合っています。
解決するためには、それぞれ正しい情報を知り対処法を考えなくてはなりません。
まず、格差や差別をなくすためにできることは知ることです。
2.偏見をなくす
今回、経済格差・所得格差から広がるあらゆる格差を中心にお話してきましたが、「人や国の不平等をなくす」ためには差別への対処も必要になってきます。
偏見をなくすこともまた「知る」ことから始まります。
相手を知り、否定せず受け止めることが偏見をなくすことだと考えています。
社会や国の差別だけではなく、ご自身の身近にいる方への偏見をなくすことから始めてみるといいと思います。
私たちに今できることは、自分自身の格差や差別に対する偏見をなくすことです。
3.旅をする
旅をすることで、自分自身の知見が広がります。
海外に行くと、日本にいるときには感じなかった人種差別や格差を目の当たりにすることもあると思います。
世界や社会にどのような格差や差別があるかは、実際に自分自身で経験しないとわからないことが多いです。
そのためには、国内、国外問わず旅をしてみるのが一番手っ取り早いです。
旅は自己成長にもつながるので、新型コロナウイルスが収まったらたくさん旅をしたいですね!
まとめ
SDGs17の目標の1つ「人や国の不平等をなくそう」についてお話しました。いかがだったでしょうか?
主に、経済格差・所得格差についてお話しましたが世界にはもっとたくさんの格差や差別が存在します。
格差問題については、単純な原因だけではないので解決するには時間がかかると思います。
そして、私たちにできることは「知る」ことです。
格差の多いところに資金や物資支援を行うよりもまずは、私たち自身の思考を変えなければいけません。
知ることや偏見をなくすことは、簡単にできることではありません。
時間もかかり、難しいことではありますが少しずつでも取り組んでいきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!