SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」~世界と日本の取り組み事例~

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SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」~世界と日本の取り組み事例~

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

この記事では、SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の世界と日本の取り組みについてお話していきます。

この記事は、

  • SDGsについて知りたい
  • SDGsの取り組みが知りたい

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください!

SDGsとは

SDGs17の目標

そもそも「SDGsとは?」からお話していくので、すでに知っておられる方は飛ばしてください!

SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標であり、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称のことです。

17のゴールと169のターゲット、232の指標から構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

SDGsは、前身である「MDGs」で残った課題や新たに出てきた課題を解決するために、世界共通の目標として定められました。

「持続可能な開発目標」と聞くと難しい感じがしますが、「地球環境を守りながら、あらゆる課題を解決していくための世界共通の目標」という認識で大丈夫です!

※SDGsやMDGsについて詳しく書いている記事もありますので、ぜひ参考にしてください!

目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう

SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」

SDGsには17の目標がありますが、目標9は「産業と技術革新の基盤をつくろう」です。

「産業と技術革新の基盤をつくろう」の目標の概要は、強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を促進し、技術革新を育てることです。

インフラとは、英語で「infrastructure(基盤、下部組織)」という意味の略称です。

つまり、インフラとは生活の基盤になるもので、インフラ整備は生活の基盤になる「電気やガスなどのエネルギー、公共交通機関、学校や公共の施設、通信状況などを整えること」をいいます。

現状

国連によると、インターネットにアクセスできているのは世界人口の54%で、開発が遅れている国では19%しかアクセスできていないと報告されています。

また他のインフラの状況は、以下の通りです。

  • 安定して電気が使えていない人口は約11億人
  • 安全な水資源を確保できていない人口は約8億人
  • 基本的な衛生施設(トイレ)が利用できていない人口は約9億人
  • インフラ整備が整っていないことで企業の生産性が約40%損なわれている

インフラ整備が整っていない地域では、安定した生活の確保や産業の発展が難しくなります。

※「産業と技術革新の基盤をつくろう」については以下の記事で詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください!

世界と日本の取り組み事例

「産業と技術革新の基盤をつくろう」の世界と日本の取り組みについてそれぞれお話していきます。

各国政府やNPO・NGO団体が、開発途上国のインフラを強化する支援を行っています。

世界

今回は、持続可能な産業化を進めているアメリカのmethod(メソッド)社とイタリアとスペインが携わっているwatly(ワットリー)社の取り組みについてお話していきます。

【メソッド社の取り組み】

アメリカのメソッド社は、カリフォルニア生まれのクリーナブランドです。

業界初、LEEDプラチナ認証(運用を行っている建物と敷地利用についての環境性能評価システム)の石鹸工場をシカゴにつくりました。

電力の一部を風力発電所太陽光発電設備を利用しています。

また、100%再生プラスチックのボトルの使用や動物由来の成分不使用、動物実験も行わないモノづくりをしています。

【ワットリー社】

ワットリー社が開発した「watly」は、世界最大のソーラーコンピューターと呼ばれています。

この設備は、1台で水・電気・インターネットを提供する機械です。

太陽光パネルを使って電力を生み出し、バッテリーに蓄積。この電力を使用して水をろ過・沸騰・蒸留し、年間300万リットルの水を提供、また無線インターネット接続が可能なハブや充電ポートの電力源にもなる機械です。

2016年に開発されて以降、アフリカのガーナに設置されています。

日本

日本でもNPOやNGO団体が、積極的に支援を行っています。

また、東京大学の生産技術研究所が「ミャンマーの災害対応力強化システムと産学官連携プラットフォームの構築」というプロジェクトを行いました。

これは、インフラ整備が進むミャンマーで、事前に災害リスクを洗い出し災害対応力強化を支援するプロジェクトです。

他にも、荏原製作所をはじめとした関連会社は、ベトナムの水道会社へ高効率ポンプを導入し、インフラを整備しました。

この活動は、電力消費量と二酸化炭素排出量の削減のみならず、安価な飲料水のアクセスといったインフラ整備にもつながりました。

その他の企業の取り組みについては「外務省:JAPAN SDGs Action Platform」に掲載されています。

まとめ

「産業と技術革新の基盤をつくろう」の世界と日本の取り組み事例についてお話しました。いかがだったでしょうか?

インフラの整っている日本では、開発途上国の支援のほかにも持続可能な産業にシフトしていくことが課題になっています。

私たちもできることから少しずつ行動して行きましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました!

※「人や国の不平等をなくそう」については以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!

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