SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」の原因と現状~私たちにできること~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、SDGs17の目標の1つ「安全な水とトイレを世界中に」の原因と現状、私たちができることについてお話していきます!
この記事は、
- SDGsの目標「安全な水とトイレを世界中に」ってなに?
- 私たちにできることはあるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください!
※他にもSDGsについての詳しい記事を書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
SDGsとは?
SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
持続可能な開発とは、国際連合広報局によると「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義されています。
また、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すため、世界全体の経済・社会・環境の三側面における課題を総合的に解決すべき国際目標として掲げられています。
そしてSDGsは、17の目標と169のターゲットから構成され「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
発展途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組まなければなりません。
SDGs 17の目標
SDGsには、17の目標が掲げられています。
- 目標1 貧困をなくそう
- 目標2 飢餓をゼロに
- 目標3 すべての人に健康と福祉を
- 目標4 質の高い教育をみんなに
- 目標5 ジェンダーの平等を実現しよう
- 目標6 安全な水とトイレを世界中に
- 目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 目標8 働きがいも経済成長も
- 目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10 人や国の不平等をなくそう
- 目標11 住み続けられるまちづくりを
- 目標12 つくる責任つかう責任
- 目標13 気候変動に具体的な対策を
- 目標14 海の豊かさを守ろう
- 目標15 陸の豊かさも守ろう
- 目標16 平和と公正をすべての人に
- 目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
今回は、この中の目標6「安全な水とトイレを世界中に」についてお話していきます!
安全な水とトイレを世界中に
この目標の概要は、「すべての人が安全な水源と衛生施設を利用できるようにすること」です。
世界には、日本のような安全な水やトイレを使えない国や地域があります。
そういった国や地域にも、安全な水やトイレを使えるようにすることを目標としているのが「安全な水とトイレを世界中に」です。
では、世界の水不足の現状からお話していきます!
※「安全な水とトイレを世界中に」の169のターゲットについて書いている記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
世界の水不足の現状
世界の約6億6000万人以上が、池や川の泥水、整備されていない井戸からの水など不衛生な水で生活をしています。
泥水には、泥の他にも細菌や排泄物などが含まれています。
細菌や排泄物が含まれた水を飲むと下痢を起こしたり最悪の場合、命を落とす危険性があります。
国連水資源報告書のよると、泥水を飲んで命を落とす子どもは年間180万人、1日4900人が亡くなっています。
また、不衛生な水や環境で生活していると肺炎や感染症などさまざまな病気もかかりやすくなります。
水不足の原因
水不足の原因を、主に3つ取り上げてお話していきます。
- 人口増加
- 産業発展
- 気候変動
一つずつ詳しくお話していきます!
人口増加
地球の水は、98%が海水で淡水は2%です。
その中で、飲み水として利用できる水は全体の0.01%も満たせず、利用できる水の量ははるかに少ないのです。
それに加えて人口が増加すると、水の使用量も増えます。
国連によると、世界の総人口は2050年までに約97億人に増加すると予測されています。
このままでは、人口増加と共に整備されていない水を使わなければいけない人口も増加してしまいます。
産業発展
産業が発展するとともに、工場や農業に使われる水の量も多くなりました。
工場や農業に水が多く使われるだけでなく、使われた水がそのまま流れ出ることにより水質汚染にも繋がります。
特に畜産業では、世界の水の使用量の45%を消費しています。
産業の発展は、私たちの生活を豊かにしている一方で、水不足・水質汚染にも影響を与えているのです。
※畜産による環境破壊については以下の記事に書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
気候変動
気候変動は、水の使用量に大きな影響を与えます。
異常気象や降水量、地球温暖化による海面上昇などによって水の使用量が変動します。
特に地球温暖化で、雪がなくなると雪解け水の使用ができなくなります。
気候変動も水不足の原因になっています。
水不足による影響
水不足による影響は、
- 水紛争
- 死亡率が高くなる
- 衛星施設が足りない
以上の3つについてお話していきます。
水紛争
水が不足すると、水源を争うために水紛争が起こる可能性があります。
国家間の紛争にもおよび、過去にはドナウ川、ナイル川、インダス川などで起こりました。
紛争が起きると、地域だけでなく国全体、国民にも被害が及び、貧困や飢餓の原因にもなります。
水が不足すると、水の問題以上に様々なことにも影響がおこります。
死亡率が高くなる
人間は水を、4~5日飲まないと死亡率が高くなると言われています。
また、安全な水源が確保できていない国では、不衛生な水飲んで亡くなる子どもの数が年間約180万人います。
水源を確保するだけでなく、安全な水を供給しなければいけません。
衛生施設が足りない
衛生施設とは、トイレのことです。
水が不足していたり、安全な水が確保できていない環境ではトイレを作ることも難しいです。
トイレを作るには排泄物や不純物をろ過する水道施設が必要になります。
また衛生的なトイレを作れないと、野外排泄することになり排泄物が混ざった水を飲む恐れもあります。
衛生的なトイレを作れないと、飲み水にまで影響してしまうのです。
私たちにできること
私たちにできることを3つ取り上げてお話します。
- 寄付・募金
- 動物性食品を減らす
- リサイクルを心がける
詳しくお話していきます!
1.寄付・募金
安全な水を作るには、井戸や水道施設が必要です。
特に、不衛生な水で生活している国や地域は、貧困にも苦しんでいます。
私たちが金銭的な支援をすることで水の開発が進み安全な水を使える人口が増え、救える命が多くなります。
インフラ整備が必ずしもその地域にいい影響を与えるとは思いませんが、水問題に対しては早急に解決されるべき問題だと考えています。
2.動物性食品を減らす
畜産とは牛や鶏などの家畜を育てて売ることで、畜産業は大量の水を消費します。
家畜を育てるには大量の水だけでなく大量の穀物、広大な土地も必要で、家畜の排せつ物には地球温暖化を促進させるメタンガスも含まれています。
畜産は、水問題だけでなく地球温暖化にも影響しています。
そして、私たちができることは動物性食品を食べる回数を減らすことです。
週に1度、動物性食品を食べない日を設けたり、動物性食品を摂取する回数を減らすことで地球温暖化ならびに水問題を解決する手助けになります。
※「ミートフリーマンデー」や「ヴィーガンの食事」については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!
3.リサイクルを心がける
リサイクルを心がけることで、地球温暖化の原因にもなるCO₂の排出量が抑えられます。
気候変動も、水不足の大きな原因になります。
気候変動を防ぐという意味でも、リサイクルを行う、リサイクル製品を使うことはおすすめです。
ごみの分別をきちんと行ったり、使えるものは長く使ったり、使わなくなったものはリサイクルショップに持ち込むなど、できることはたくさんあります。
※世界と日本の取り組みについては以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
SDGs17の目標の1つ「安全な水とトイレを世界中に」についてお話しました。いかがだったでしょうか?
直接支援できなくても、リサイクルを心がけたり動物性食品を減らすことで、巡り巡って助けることができます。
自分のできることから少しずつ取り組んでいきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
※「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」については以下の記事で書いているので、興味のある方はぜひご覧ください!