日本の水族館が取り組んでいるSDGsとは?3つの水族館の取り組み事例を紹介!
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、水族館のSDGsの取り組みについてお話していきます。
普段は生き物の生態や可愛さに目を取られてしまいがちの水族館ですが、環境問題への取り組みも積極的に行っています。
今回は3つの水族館の取り組みについて紹介します。
この記事は、
- 水族館の環境問題への取り組みが知りたい
- SDGsを達成するためにどんな取り組みをしているの?
- 海に関する環境問題が知りたい
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
海で起こっている環境問題
現在海では、海洋プラスチックなどの海洋ごみ問題や地球温暖化による海面上昇、サンゴ減少などの生態系の減少、ゴーストフィッシングなど様々な問題が起こっています。(参照※1)
そして、世界では毎年800万トンもの海洋プラスチックが発見されており、2050年にはごみの量が海の生物の量を上回ると予想されています。(※2)
このままでは、海の生態系バランスが崩れ、人間や動植物にも被害が及びます。
そのため、SDGsでも「海の豊かさを守ろう」という目標が掲げられ、世界中の政府や企業、水族館も海を守るための取り組みを行っています。
※海洋問題については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
水族館が取り組むSDGs
3つの水族館のSDGsの取り組みについて紹介していきます。
- サンシャイン水族館
- 海遊館
- 名古屋港水族館
の順にお話していきます。
1.サンシャイン水族館
サンシャイン水族館では、2006年からサンゴを増やすプロジェクトを行っています。(※3)
沖縄県恩納村の海にいるサンゴの卵を一部、サンシャイン水族館が預かり、成長したサンゴを恩納村の海に還すという取り組みです。
海に還して終わりではなく、定期的にサンゴの様子を見に行ってきちんと育っているかメンテナンスも行っています。
恩納村のサンゴをサンシャイン水族館が預かることで、自然災害や環境問題などで恩納村の海に大きなダメージあったとしても恩納村のサンゴのDNAを守ることができます。
また、水族館でサンゴを展示することでお客さんにもサンゴに興味を持ってもらうきっかけにもなります。
2.海遊館
海遊館では、2019年4月から「未来の環境のためにできること」という新体感エリアが新設されました。(※4)
このエリアでは、実際にジンベイザメの胃の中から見つかった プラスチックの櫛やプラスチックのごみなどが展示されており、使い捨てプラスチックごみを考える機会を創出しています。
また、海遊館のミュージアムショップでは、海洋プラスチック問題からビニール袋を紙袋に変更しました。
海の生き物を見れる場所で、海で起こっている問題を知ることができるのでお客さんにも海のこと、ごみのことを考えるきっかけになります。
3.名古屋港水族館
名古屋港水族館では、2020年に環境教育ルーム「エコ・アクアリウム~海の未来を考えよう!~」が常設されました。(※5)
水族館を環境教育の場としても利用してもらえるように、大型モニターや顕微鏡を使って海洋ごみと生物の関係について解説しています。
ウミガメの胃から見つかった海洋プラスチックや海外からの漂着ゴミ、マイクロプラスチックなどを展示しています。
また、水族館内ででたコーヒーの抽出かすとエサ作りから出る残餌を使って「エコ肥料」を作って、花壇の土に混ぜたりと再資源化も行っています。
まとめ
水族館のSDGsの取り組みについてお話しました。
水族館では、生き物の展示だけでなく保護や環境教育も積極的に行っています。
お客さんに、海の生き物の現状や海の環境を知る機会を与える役割も担ってくれています。
水族館に行く機会があれば、生き物ばかりでなくSDGsの取り組みにも目を向けていきたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参照
※1 環境省「海洋生物多様性保全戦略」(https://www.env.go.jp/nature/biodic/kaiyo-hozen/index.html)
※2 環境省「第3章 プラスチックを取り巻く状況と資源循環体制の構築に向けて」(https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r01/html/hj19010301.html)
※3 サンシャイン水族館 HP(https://sunshinecity.jp/aquarium/)
※4 海遊館 HP(https://www.kaiyukan.com/)
※5 名古屋港水族館 HP(https://nagoyaaqua.jp/)