化石燃料は地球環境を破壊しているのか~その理由と問題点について~
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、化石燃料と環境破壊の関係についてお話していきます。
石油や石炭などの化石燃料は、環境問題の原因としてよく取り上げられています。
一体、化石燃料のなにが問題なのでしょうか。
この記事は、
- 化石燃料って何?
- 化石燃料が環境に悪いと言われるのはなぜ?
- 化石燃料の問題点って?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
化石燃料とは
化石燃料とは、石炭や石油、天然ガスなどのことです。
石炭や石油、天然ガスは、何億年も前に地球上にいた植物や水中のプランクトンなどの死がいが海や湖の底にたまり、バクテリアなどによって分解され、地熱で温められて変化した動植物の化石です。
地中深くにうもれて、長い年月をかけて強い力で押さえつけられた植物は石炭になり、プランクトンなどは石油や天然ガスになります。
石油はアラビア湾岸諸国で多くとれ、石炭はアメリカや中国、ロシアなどで多くとれます。
日本では、これらのエネルギー資源を輸入し火力発電所で燃やして蒸気を作り、タービンを回して電気を作っています。
このほか石油はガソリンや灯油を作る原料にもなり、化石燃料はエネルギーを作るのに欠かせないものになっています。
化石燃料の現状
主要なエネルギー源として使われている化石燃料には「限りがある」ことがわかっています。
エネルギー資源確認埋蔵量(現時点で確認されている経済的、合理的な範囲で採掘可能なそれぞれの資源の埋蔵量)は、石炭が100年ほど、石油と天然ガスは50年ほどと見られています。
そして、IEA(国際エネルギー機関)によると、2040年の世界のエネルギー消費量は2014年と比べておよそ1.3倍に増加すると予想されており、今後も化石燃料の需要が高まっていくと考えられています。
化石燃料の利用率
日本はエネルギー源である化石燃料を輸入しているので、エネルギー自給率が低く、2018年時点で約12%であることが報告されています。
また、資源エネルギー庁が公表した「エネルギー白書2021」によると、日本国内の2019年度の電源構成は「石炭31.8%(3262億kWh)、石油等6.8%(692億kWh)、LNG37.1%(3803億kWh)、原子力6.2%(638kWh)、水力7.8%(796億kWh)、新エネ等10.3%(1057億kWh)」と発表されています。
前年度と比較すると再生可能エネルギーなどの新エネルギーもわずかながら増加していますが、日本で発電される電気の4分の3は化石燃料が原料となっているのが現状です。
※再生可能エネルギーについては以下の記事に書いているので、ぜひ参考にしてください。
化石燃料と環境問題について
化石燃料がなぜ環境問題となるのかについてお話していきます。
化石燃料の原料は、動植物の死骸が化石となり堆積したものであり、その動植物は主に有機化合物(炭素原子を含んだ化合物)で構成されています。
そのため、化石燃料を燃焼した際に発生する炭素が、空気中の酸素をはじめとするあらゆる原子とくっつき、二酸化炭素や窒素酸化物、硫黄化合物などが排出されます。
その時に発生した二酸化炭素は、温室効果ガスと呼ばれる地球温暖化の原因の一つです。
そして、発生したほとんどが除去されずに大気中に放出しています。
これにより「化石燃料を燃焼させて利用することで地球温暖化が加速している」と言われています。
化石燃料は燃焼させて利用する場合がほとんどで、火力発電では石炭などの化石燃料を燃焼させることで起こる気体の膨張でタービンを回転させて電気を生み出しています。
石油を精製することで作られるガソリンや灯油も、それぞれ車やストーブの燃料として燃焼させて利用します。
つまり、化石燃料は燃やして使うため、その燃焼に伴い発生する二酸化炭素などが地球温暖化や地球環境に悪影響を与えているということです。
※地球温暖化については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
化石燃料と環境問題の関係についてお話しました。
化石燃料には限りがあり、枯渇化も問題となっています。
それに伴い再生可能エネルギーの需要は高まっており、世界中で年々利用量も増加しています。
環境問題をよく知り、地球環境に優しい暮らし方を一緒に探していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。