日焼け止めがサンゴを死滅させる!?海にもサンゴにも優しい日焼け止めの選び方

日焼け止め 環境問題

日焼け止めがサンゴを死滅させる!?海にもサンゴにも優しい日焼け止めの選び方

こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。

この記事では、日焼け止めとサンゴ礁の関係についてお話していきます。

近年、美容意識の高さや紫外線の強さから夏場だけでなく、一年を通して日焼け止めをぬる人が多くなりました。

しかし、日焼け止めに含まれている成分の一部がサンゴ礁に悪影響を及ぼすとされ、2021年からハワイでは特定の成分を含む日焼け止めの販売が法律で禁止されたほどです。

この記事は、

  • 日焼け止めがなぜサンゴ礁に悪影響なの?
  • 肌にもサンゴ礁にも優しい日焼け止めはあるの?

といった方におすすめの記事です。

ぜひ最後までご覧ください。

サンゴ礁とは

サンゴ礁

サンゴ礁とは、サンゴが集まってできた地形のことです。

近年、サンゴ礁は急激に減少していることが発表されており、サンゴ礁がある地域では積極的にサンゴ礁保全に取り組んでいます。

サンゴ礁が減少すると、

  • 魚の住みかや産卵場所がなくなり、魚が減少する
  • 海が浄化されず、濁った状態になる
  • 二酸化炭素が増える

など、以上のことが起こると予想されています。

サンゴ礁は海の生物のためだけでなく、地球温暖化や私たちの生活まで支えてくれているのです。

※サンゴ礁の役割や影響については以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。

日焼け止めとサンゴ礁の関係

日焼け止め

日焼け止めに含まれている一部の成分は、サンゴの白化サンゴのDNAを破壊し成長を妨げることが研究で明らかになっています。

その成分とは、紫外線吸収剤に使われているオキシベンゾンオクチノキサートという成分です。

他にも、日本でよく使われている「ベンゾフェノン-3」「BP-3」は、オキシベンゾンとほぼ同じ成分です。

オクチノキサートとほぼ同じ成分のものは、「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」「メトキシケイヒ酸オクチル」と呼ばれています。

これらの成分は肌を紫外線から守ってくれますが、サンゴ礁の減少に繋がる成分でもあります。

日焼け止めを禁止している国

日焼け止め

オキシベンゾンやオクチノキサートの他にも、化学成分を多く含む日焼け止めの販売、使用を禁止している国があります。

【日焼け止めを禁止している国】

  1. パラオ
  2. ハワイ
  3. カリブ海ボネール島

1.パラオ

パラオでは、2018年11月にサンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの販売・使用を禁止する法律が成立しています。

日焼け止めの成分を規制する法律が成立した国は、世界で初めてです。

また、使用を禁止しているのもパラオのみで、観光客が持ち込んだ際には没収されます。

2020年1月1日から施行し、違反した場合には1,000ドル(約11万円)以下の罰金が課せされます。

禁止している化学物質は10種類で、

オキシベンゾン、オクチノキサート、オクトクリレン、エンザカメン、トリクロサン、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、ベンジルパラベン、フェノキシエタノール

といった物質を使用した日焼け止めやスキンケア製品の販売・使用を禁止しています。

2.ハワイ

ハワイでは、2021年1月1日からオキシベンゾンオクチノキサートが入っている日焼け止めの販売を禁止しています。

ハワイは2016年から「サンゴに優しい日焼け止めの使用」を呼びかけていました。

パラオと違い、使用や観光客の持ち込みは禁止されていません。

3.カリブ海ボネール島

カリブ海のボネール島でも、2021年1月1日からオキシベンゾンオクチノキサートが含まれている日焼け止めの販売を禁止しています。

世界の中でも人気なダイビングスポットのボネール島ですが、1980年以降サンゴ礁が90%減少していると言われています。

そのため、ハワイの規制にならい、サンゴに有害な成分を含んでいる日焼け止めを禁止しています。

肌にもサンゴ礁にも優しい日焼け止め

日焼け止め

サンゴ礁や海を傷つけずに肌を紫外線から守れる日焼け止めを紹介します。

海や環境にも優しく、肌にも優しい日焼け止めの選び方としては、以下の2点に注意してください。

  • 紫外線吸収剤不使用
  • ノンケミカル(化学物質不使用)

おすすめの日焼け止め3選

1.エンジェルUVスプレー

株式会社Fam’sが販売している「Angel UV Spray」は、赤ちゃんも使える極限まで優しい日焼け止めです。

しかも、化学物質と紫外線吸収剤も入っていないので、サンゴ礁にも環境にも優しく海辺でも安心して使うことができます。

美容成分も配合されており乾燥にも強く、潤いを保ちながら紫外線をカットできるのでおすすめです。

2.サンゴに優しい日焼け止め

サンゴ優しい日焼け止めは、ヤシ油やホホバ種子油など100%天然成分でできた日焼け止めです。

紫外線吸収剤不使用・化学物質不使用なうえ、ナノ粒子不使用でもあるので、子どもや肌の弱い人にもおすすめできます。

使用している容器もアルミ製と、とことん環境に配慮した日焼け止めです。

3.身体にも環境にも優しい日焼け止め

オーストラリアのサーフセービングブランドの日焼け止めで、オーストラリア国内で一番広がっている商品です。

サーフセービングブランドが展開しているだけあって、海にはもちろん身体にも優しい日焼け止めです。

ツアー会社やダイビングスクールでも使用が進められていて、信頼度が高い商品であるためおすすめです。

まとめ

夏

サンゴと日焼け止めの関係についてお話しました。

最近はキャンプやアウトドアがブームになり、室内よりも外へ出かける機会が多くなったと思います。

特に、自然が多い場所へ遊びに行く方が増え、海や川、山など私たちが知らず知らずのうちに悪影響を与えてしまっていることがあります。

その一つが日焼け止めです。

特に、海や川に遊びに行く際には、海に優しい日焼け止めを選んでつけていきたいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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