【2021年ランキング】環境先進国は幸福度も高い⁉ササステナブルで幸せな暮らしとは
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、環境先進国と幸福度の関係についてお話していきます。
2021年6月14日に発行された「2021年版SDGs達成状況レポート」と、2021年3月20日に発行された「2021年版世界幸福度ランキング」の上位に同じ国がランクインしていました。
果たしてサステナブルな暮らし方と幸福度は関係があるのでしょうか。
この記事は、
- 環境先進国は本当に幸福度も高いの?
- サステナブルな暮らしで幸福度があがるの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
SDGs達成状況レポートとは
SDGsの達成状況を表したレポート「Sustainable Development report」は、2016年から毎年発行されており2021年版で5回目になります。(参照※1)
このレポートの作成は、ベルステルマン財団と国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が共同で行っています。
17の目標別に「2030年の目標達成に向けて進歩しているか」を表しています。
以下の表に、2021年版の上位20ヵ国をまとめました。
順位 | 国名 | スコア | 順位 | 国名 | スコア |
1位 | フィンランド | 85.9 | 11位 | オランダ | 81.6 |
2位 | スウェーデン | 85.6 | 12位 | チェコ | 81.4 |
3位 | デンマーク | 84.9 | 13位 | アイルランド | 81.0 |
4位 | ドイツ | 82.5 | 14位 | クロアチア | 80.4 |
5位 | ベルギー | 82.2 | 15位 | ポーランド | 80.2 |
6位 | オーストリア | 82.1 | 16位 | スイス | 80.1 |
7位 | ノルウェー | 82.0 | 17位 | イギリス | 80.0 |
8位 | フランス | 81.7 | 18位 | 日本 | 79.8 |
9位 | スロベニア | 81.6 | 19位 | スロバキア | 79.6 |
10位 | エストニア | 81.6 | 20位 | スペイン | 79.5 |
上位の3ヵ国は、北欧の国が占めています。
この3ヵ国は、レポートが発行された2016年から常に上位にランクインしており環境先進国と言えます。
※SDGsについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
世界幸福度ランキングとは
世界幸福度ランキングは、2012年からアメリカのギャラップ社が調査し、持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)が発表しているデータです。(※2)
「幸福度」といっても曖昧な部分があるため、このランキングでは6つの項目の内容を「キャントリルラダー(11段階で評価)」という方法で世論調査を行っています。
その項目とは、以下の6つです。
- 1人当たり国内総生産(GDP)
- 社会保障制度などの社会的支援
- 健康寿命
- 人生の自由度
- 他者への寛容さ
- 国への信頼度
また、その年の調査結果だけが反映されるのではなく、過去3年間の平均値をもとに最終的なランキングが決まります。
以下の2021年のランキングは、2018年から2020年の平均値から作られています。
こちらも上位20ヵ国をまとめました。
順位 | 国名 | スコア | 順位 | 国名 | スコア |
1位 | フィンランド | 7.842 | 11位 | オーストラリア | 7.183 |
2位 | デンマーク | 7.620 | 12位 | イスラエル | 7.157 |
3位 | スイス | 7.571 | 13位 | ドイツ | 7.155 |
4位 | アイスランド | 7.554 | 14位 | カナダ | 7.103 |
5位 | オランダ | 7.464 | 15位 | アイルランド | 7.085 |
6位 | ノルウェー | 7.392 | 16位 | コスタリカ | 7.069 |
7位 | スウェーデン | 7.363 | 17位 | イギリス | 7.064 |
8位 | ルクセンブルク | 7.324 | 18位 | チェコ | 6.965 |
9位 | ニュージーランド | 7.277 | 19位 | アメリカ | 6.951 |
10位 | オーストリア | 7.268 | 20位 | ベルギー | 6.834 |
上位は北欧やヨーロッパの国が多く、特にフィンランドは2018年から4年連続で1位を記録しています。
ちなみに、日本は56位という結果でした。
環境先進国は幸福度も高いのか
SDGs達成状況レポートのランキングと世界幸福度ランキングの結果を比較してみたところ、どちらも上位の国がありました。
順位 | SDGs達成状況レポート | 世界幸福度ランキング |
1位 | フィンランド | フィンランド |
2位 | スウェーデン | デンマーク |
3位 | デンマーク | スイス |
4位 | ドイツ | アイスランド |
5位 | ベルギー | オランダ |
6位 | オーストリア | ノルウェー |
7位 | ノルウェー | スウェーデン |
8位 | フランス | ルクセンブルク |
9位 | スロベニア | ニュージーランド |
10位 | エストニア | オーストリア |
上位10ヵ国中5ヵ国、同じ国がランクインしています。
ランキングの結果だけではわからないところはありますが、「環境先進国と幸福度は関係している」と考えられます。
実際に、環境問題が幸福度を下げるといった研究結果(※3)や、幸福な人が環境問題を懸念しているという研究結果(※4)がでています。
幸福度が高いから環境問題に取り組めるのか、環境問題に取り組むから幸福度が高いのか、どちらかはわかりませんが「環境問題に積極的に取り組んでいる国は幸福度も高い」と言えるでしょう。
まとめ
環境先進国と幸福度についてお話しました。
環境問題に積極的に取り組んでいる国の多くは、幸福度ランキングでも上位に入っていました。
環境に優しい暮らしが幸福度をあげるのか、幸福度の高い暮らしが環境問題へ意識を向けられるようになるのか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参照
※1 Sustainable Development report 2021(https://dashboards.sdgindex.org/)
※2 World Happiness Report 2021(https://happiness-report.s3.amazonaws.com/2021/WHR+21.pdf)
※3 名古屋大学エコトピア科学研究所「幸福感と環境配慮行動の関係性―JGSS-2008 による分析―」(https://jgss.daishodai.ac.jp/research/monographs/jgssm11/jgssm11_13.pdf)
※4 南山大学大学院「経済・社会・環境の側面に着目した幸福度研究」
※ 社会環境システム研究センター「社会の持続可能性と個人の幸福」(https://www.nies.go.jp/event/sympo/2016/pdf/2016_Slide_a06.pdf)