日本の二酸化炭素排出量の内訳とは?二酸化炭素排出量は世界で5番目に多い⁉
こんにちは!衣食環境ブログのマイカです。
この記事では、日本の二酸化炭素排出量についてお話していきます。
近年、「脱炭素社会」や「カーボンニュートラルを実現させる」取り組みが盛んにおこなわれています。
日本では何が一番、二酸化炭素を排出しているのでしょうか。
この記事は、
- 日本の二酸化炭素排出量の内訳が知りたい
- 世界と日本の二酸化炭素排出量の推移は?
- 二酸化炭素は年々減少しているの?
といった方におすすめの記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
世界と日本の二酸化炭素排出量
2018年には、約335億トンの二酸化炭素が世界で排出されました。(参照※1)
中でも、中国が一番多く毎年約90億トンの二酸化炭素を排出しています。
また、日本も世界で5番目に二酸化炭素の排出量が多く、年間一人当たりの排出量は約8.5トンとなっています。
【世界の二酸化炭素排出量】
日本の温室効果ガス排出量の推移
2011年に起こった東日本大震災の影響で原発がほぼ停止し、石炭火力が増えたことで2013年の排出量は増加していますが、それ以降温室効果ガスの排出量は減少しています。
温室効果ガスには、二酸化炭素のほかにメタンや一酸化炭素も含まれていますが、排出量の約8割を二酸化炭素が占めています。
【日本の温室効果ガス排出量の推移】
※温室効果ガスについては以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
一人当たりの二酸化炭素排出量
一人当たりの二酸化炭素排出量は、アメリカやロシア、日本など先進国が多い結果となっています。
石油や石炭などの化石燃料の使用が二酸化炭素排出量の大きな割合を占めているため、工場化が進んだ国の排出量が多くなっていると考えられます。
また、現在では開発途上国の一人当たりの排出量は少ないものの、急速に経済発展をしている国では増加傾向にあります。
【各国の一人当たりの排出量】
先進国では二酸化炭素の排出量が減っている?
2010年以降、先進国では二酸化炭素の排出量が減少しています。
しかし、新興国や開発途上国では二酸化炭素の排出量が増え、世界全体でみると減っていないのが現状です。
インフラ整備や開発、情報が行き届かない新興国や開発途上国では、再生可能エネルギーの利用などが進んでいないことが二酸化炭素の排出量が多い原因だと考えられます。
【世界の二酸化炭素排出量推移】
(備考)「先進国」は、オーストラリア・カナダ・チリ・EU・アイスランド・イスラエル・日本・韓国・メキシコ・ノルウェー・ニュージーランド・スイス・トルコ・米国を指す
日本の二酸化炭素排出量の内訳
2019年度の日本の二酸化炭素排出量の内訳は、エネルギー転換部門が39%、産業部門が25.2%、運輸部門が17.9%を占めています。
どの部門でも、2018年度よりも二酸化炭素排出量は減少しており、特に家庭部門では、2018年度比で7.1%減少しています。
再生可能エネルギーの利用や各企業、個人の取り組みのおかげで、日本の二酸化炭素排出量は減少傾向にあります。
【日本の二酸化炭素排出量の内訳】
日本の二酸化炭素排出量削減に向けての取り組み
日本では、二酸化炭素排出量削減に向けて再生可能エネルギーの利用や省エネ製品、ZEV/EV自動車、炭素クレジットの導入などが行われています。
また、2020年10月26日に開かれた国会で、菅首相によって「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことが宣言され、より一層二酸化炭素削減の動きが高まっています。(※2)
実際に、再生可能エネルギーを導入する企業や自治体、個人が増えてきており、年々利用率が高まっています。
※カーボンニュートラルについては以下の記事で書いているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
日本の二酸化炭素排出量についてお話しました。
日本の二酸化炭素排出量の内訳は、エネルギー転換部門が約4割を占めていますが、排出量は年々減少しています。
SDGsの達成期限は2030年で、2050年にはカーボンニュートラルを実現させることを目標をしています。
私たちもできることから行動していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参照
※1 EDMC「エネルギー・経済統計要覧2021年版」
※2 外務省「日本の排出削減目標」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ch/page1w_000121.html)